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対面式(H26.4.10)校長挨拶

 

 今、上級生と新1年生の対面式がありました。新入生は、初めて出会う上級生との対面に、少し緊張したのではないでしょうか。

 さて、皆さん「一期一会(いちごいちえ)」という言葉を知っていますか。聞いたことぐらいはあるのではないですか。

 「一期」という字は、漢字の「一」に、1学期の「期」という漢字を書きます。これは、仏教の言葉で「人が生まれてから死ぬまでの間」という意味です。

 「一会」という字は、漢字の「一」に、「会う」という漢字を書きます。これは、一つの集まりや会合のことです。

 このことばを合わせた「一期一会」とは、茶の湯で有名な千利休(せんのりきゅう)の弟子の山上宗二(やまのうえそうじ)という人が、お茶会の時に「あなたとこうして会っている時は二度とない。だから、この一瞬を大切にしようという思いを込めて、誠心誠意今できる最高のおもてなしをしよう」というように説いた言葉です。

 現在では、「一期一会」ということばは、「一生に一度しかない大切な出会い」という意味でも使われます。

 今日こうして上級生と新入生が出会ったのも、「一期一会」だと思います。もしかしたら、今日出会った先輩と後輩が、一生続く人間関係になっていくかもしれません。そう思えば、人の出会いも一つ一つ大切にしたいですね。

  これから、本校での学校生活を送る上で、よき上級生、よき下級生として、お互い頑張っていきましょう。