神戸工業高等学校ホームページ


第3学期始業式(H27.1.8)校長挨拶

 

  冬休みが昨日で終わり、今日から3学期が始まります。冬休み中に、先生方から皆さんの事故等の報告はありませんでした。こうして始業式で皆さんの元気な姿を見ることができて、嬉しく思います。

 さて、年末年始をはさんだ冬休み、皆さんはどのように過ごしましたか。私は、毎年、1月2日と3日は、ずっとテレビで箱根駅伝を見ます。今年も、2日間合わせて約11時間、テレビの前に座りっぱなしでした。家族からは、「走っているだけなのに何が面白いの?」「自分の母校が出場しているわけでもないのにどうしてそんな真剣に見ているの?」と思われているのですが、箱根駅伝には毎年感動するドラマがあります。

 今年は、青山学院大学が創部96年目で初優勝しました。箱根駅伝は関東の大学が毎年20校出場します。昨年の10位以内はシード校として出場できますが、シード校以外の10校は予選会を勝ち抜かないと出場できません。青山学院大学は、約10年前までは予選会でずっと敗退していました。その後も、数年前までは予選会をようやく突破できるレベルでした。その頃の選手は、トップ校の選手に挨拶しても返事もしてもらえなかったそうです。しかし、その時の悔しさを糧にして努力した結果、ついに優勝をつかんだのです。

  一方、優勝候補筆頭だった駒澤大学は、5区山登りの選手が体調を崩して順位を落としました。シード校常連の中央大学は、10区アンカーの選手が怪我をしてシード権を失いました。しかし、両選手とも、意識を失うぐらいにふらふらになっても、足を引きずっても、最後までゴールしました。普通なら途中で走るのをやめている状況だったと思いますが、母校のたすきをつなぐために絶対あきらめないのです。

 私は、今年の箱根駅伝を見て、改めて「努力して夢や目標を実現するすばらしさ」と「どんな厳しい状況でも絶対あきらめない強さ」を学びました。

 皆さんの中には、進学や就職試験に合格した人、難しい資格を取得した人、部活動の大会などで好成績を修めた人など、努力して目標を達成した人がいます。各学期の始業式や終業式で多くの人に表彰状を渡しましたが、そうした人は、夢や目標を実現するすばらしさを感じたことでしょう。また、今、目標達成のために努力している人は、精一杯努力して、夢や目標を達成するすばらしさを感じて欲しいと思います。

 一方で、皆さんの中には、仕事と学校の両立が大変で、休みが増えて、進級や卒業のためにはもうほとんど休めない人がいます。休みが多くなったために授業がわからなくなって、進級や卒業に必要な単位をとることが厳しい成績になっている人もいます。もしかしたら、「しんどいし、もう学校やめようかな」と思っている人もいるかもしれません。

 しかし、自分の弱さに負けてあきらめてしまったら、そこで終わりです。どんな厳しい状況でも、絶対あきらめないことです。3学期は短いです。欠席しないで本気で頑張れば、進級・卒業が必ず出来ます。本気で頑張る人に対しては、担任の先生や教科の先生も応援してくれます。ここにいる人がみんな進級・卒業が出来るよう、私は皆さんの頑張りに期待しています。

 以上で、3学期始業式の話を終わります。