「震災の教訓をバトンタッチ」
阪神・淡路大震災から20年を迎え、北播磨地区の各校で避難訓練や追悼集会等が行われました。追悼集会では、哀悼の意を捧げ
るとともに、防災学習を行う学校が多くありました。
子どもたちに震災の教訓を引き継ぐために、加東教育振興室の防災教育専門推進員が3校に出かけ、防災講話を行いましたので
紹介します。
【小野市立小野中学校】
日 時:平成27年1月15日(木)
内 容:避難訓練と追悼集会
避難訓練では、担当教諭の引率のもと、どの生徒も落ち着いた態度で整然と安全に避難した。
その後の追悼集会では、生徒会の司会進行のもと、全員で黙祷を捧げた後、防災教育専門推進員と小野市立小野南中学校吉岡教諭
(EARTH員)が防災講話を行った。
1.17シアター映像(人と防災未来センターより)や防災教育副読本「明日に生きる」を用いて、当時の様子を振り返った。
真剣な表情で全校生が耳を傾けていた。
生徒会役員の中野さんが謝辞の中で、
「阪神・淡路大震災から20年経つけれど、震災の教訓を受け継いで、これからも前向きに歩みたい。」
と、決意を述べた。
【加東市立米田小学校】
日 時:平成27年1月16日(金)
内 容:防災講話
防災講話に先立ち、全員で黙祷を捧げ、震災で犠牲になった方々のご冥福をお祈りした。
防災講話では、冒頭の1.17シアター映像(人と防災未来センターより)を見て、児童は地震の迫力に大変驚いていた。
その後、防災教育副読本「明日に生きる」の中から「大地震が来た」「危険な空間を減らそう」を中心に学習した。
「危険な空間を減らそう」では、児童が部屋の危ないところや部屋を安全にする工夫を次々と発表した。
5年生の山本さんは、
「今日は防災教育について長谷川(防災教育専門推進員)さんからお話を聞きました。そこで、いろんなことを学びました。1つ
目は、家具の転倒です。阪神・淡路大震災の時、けがをした人で1番多いのは、家具にはさまれたということなので、家具の横に
留め具をするということが分かりました。2つ目は、防災教育の大切さです。自分の命を守るために防災教育をされているそうで
す。今日は、いろいろ学んだので、それを生かして地震があっても自分の命を守りたいです。」
と、学習後の感想をまとめた。
【小野市立小野南中学校】
日 時:平成27年1月19日(月)
内 容:避難訓練と追悼集会
避難訓練では、生徒たちには訓練について事前に知らせず、昼休みに行った。若干の戸惑いがありながらも、安全第一で落ち着い
て行動できた。
追悼集会では、全員で黙祷を捧げた後、防災教育専門推進員と小野市立小野南中学校吉岡教諭(EARTH員)が防災講話を行っ
た。
1.17シアター映像(人と防災未来センターより)や防災教育副読本「明日に生きる」を用いて、当時の様子を振り返った。
生徒会会長の藤岡さんが、
「20年経つけれど、阪神・淡路大震災は、恐ろしい地震だったと改めてわかりました。いろんな過去の事例を学んでみて、今
は、いざというときに正しい判断ができないかもしれないけど、がんばって成長していきたい。」
と、感想を述べた。