本校は、80余年の伝統に守られ、芦屋の地で脈々と歴史の糸を紡ぎつつ、
教育を取り巻く環境の変化にも敏感に対応しながら不易流行の精神を大切に、歩みを進めています。
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普通科単位制の特色を活かし、芦屋高校で多彩な体験を積む中で、自分探しの旅をし、
自分は何者なのか、どう生きていくのかというアイデンティティの確立に結びつけてほしいと
願っています。
「総合的な探究の時間」では、「芦屋から社会を考える」というテーマで、教育・まちづくり・
社会保障・食・健康の領域に分かれて芦屋市を拠点としたフィールドワークを実践し、
課題研究に取組み、生きる力の育成に結びつく探究学習を展開しています。
「自ら学び自ら考える力を育み」、進路実現を果たすための力を身につけられるよう
生徒の活躍をサポートします。
また、高校時代に知・徳・体の力をバランスよく高めておくことは今後の人生を歩んでいく上で
大切です。本校は、学習に集中して取組める落ち着いた雰囲気が漂っています。
ペアワークやグループワーク等の多様な学習形態にも生徒たちは意欲的に取り組み、
探究心を育みながら「知」の力を高めています。そして、「自治」の精神の育成を掲げている本校では、
仲間を思い、仲間と過ごす中で、人として正しい考え方や判断力を備えながら一人一人が道徳心を
高められる環境づくりを大切にしています。身体の健康については、コロナ感染症対応を通し、
私たちはより強く意識するようになりました。生徒たちは「体育」の授業や部活動にも積極的に
取り組んでいます。高校時代に身体を鍛えておくことは、体力づくりや将来の健康維持にもつながります。
生徒たちの学びを支える上で快適な教育環境を整えていくことは肝要です。本校は、令和4年度から
長寿命化工事を実施し、校舎は、白く美しい輝きを放っています。トイレ改修工事も継続中で、空調設備の
刷新も計画しています。グラウンド、テニスコートの改修も済み、体育や部活動も安心できる環境で
実施しています。同窓会館の内装もリニューアルし、生徒の学びや交流の場として開放する計画を進めています。
気持ちよく過ごせる教育環境で、生徒たちが持てる力を一層高めてくれることを期待しています。
令和5年
兵庫県立芦屋高等学校長