校長室の窓から No.82

        平成27年9月30日

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69回生修学旅行を終えて

本校2年生(69回生)が、無事、修学旅行から帰ってきました。

飛行機搭乗に始まり、農漁業体験、ジャム・アイスクリーム作り、ガラス工芸、そば打ち、乗馬、釣り、ラフティング、小樽散策等、貴重な日々を過ごすことができました。
幸いにも天候にも恵まれ、306通りの旅行を楽しむことができたのではないかと思います。
今後の高校生活に、この経験をどう活用するかが、重要なカギとなるでしょう。

9月14日(月)第1日

伊丹空港、6時20分集合にもかかわらず、306名全員が集合完了。
誰一人として遅刻・欠席者はいませんでした。たいへん立派なスタートです。
県尼の隣には、やはり北海道に行く県立西宮高校が集合していました。
X線チェックの後、いよいよ搭乗です。



北に向かって離陸、左旋回、離陸1分後、伊丹空港が下に見えます。
4分後、京都の上空に達しました。
その13分後、はるか向こうに富士山が見えてきました。

富士山は「空のローレライ」といわれ、特殊な形の山ゆえに乱気流や突風などが突然発生し、近くを航行すれば、かなり危険であるとされています。過去に、犠牲になった航空機も少なくありません。


伊丹から羽田、約1時間の飛行でした。羽田で、新千歳行きに乗り換えます。
猪苗代湖、田沢湖、十和田湖上空を飛行、下北半島から津軽海峡に入ります。
地理用語で「陸繋島(りくけいとう)」の函館の地形が見え始めると、高度がぐんぐん下がり着陸態勢に入ります。
定刻通り、新千歳に到着、観光バスに乗って、ノーザン・ホースパークに向かいます。
お昼は、ジンギスカンです。
馬とともに集合写真も撮りました。


次は、いよいよファームステイ先に向けて移動します。北海道の西方、羊蹄山を中心とする半径50kmの円内に入る地区(地図参照)、すなわち、余市、仁木、赤井川、小沢、岩内、倶知安、比羅夫、ニセコ、蘭越、寿都、黒松内、豊浦、壮瞥方面に8台のバスに分乗して向かいます。
ファームステイ先の皆さんに出迎えていただき、少し緊張気味の生徒たちです。
明日からの農漁業体験が楽しみです。

9月15日(火)第2日

夜が明けました。日中は暑いくらいですが、朝夕はかなり寒いです。
快晴です。羊蹄山がきれいに見えます。
ファームステイ先の生徒たちのことが気になります。
今日は各農家へ激励に回ります。

絶好の作業日和です。


農業体験(ファームステイ)は、一般の農家に宿泊し、農作業を体験したり、自然と触れ合ったりする体験メニューです。また、農家の家族、お父さん、お母さん、子どもさんの人柄とも触れ合います。
単なる農作業体験や農業についての学習ではありません。人とのつながりや絆、命の大切さなど、「生きる力」を育む内容となっています。
海辺にて じゃがいも処理 キュウリの温室つくり
かぼちゃの収穫 昭和新山の麓で かぼちゃ収穫作業の合間
に休憩

かぼちゃ出荷に向けて かぼちゃの収穫 休憩中です
休憩中、はい!ポーズ じゃがいも収穫 作業後のひととき
トマトの選別 烏骨鶏(うこっけい)飼育 夕暮れの羊蹄山、
作業が終わった!


その他、点描。
ダチョウのたまご

9月16日(水)第3日

快晴。


朝早くから、ファームステイ先にいる生徒たちを迎えに行きます。
5時25分から6時50分にかけて、順次8台のバスが出発します。
生徒たちは、普段訪れる機会のない土地を訪問し、現地の人々と触れあい、自然や文化、風習を身体で感じ取ることで、強い印象が脳裏に刻まれたことでしょう。
宿泊先では、たくさんの方々のお世話になりました。そこでの新たな出会いや交流を通して、北国の人々の暖かい心情に触れることができたと思います。
これらの体験により、生徒たちが社会人になる前の貴重な経験として、人間的にも一回り大きく成長できると確信しています。

以下の写真は、お世話になった農家の方々と生徒たちとの感動的な別れの場面です。


ファームステイ先から生徒たちを回収(?)した8台のバスが、ニセコ道の駅に集結しました。
この後、4クラスずつ2組に分かれ、体験学習とラフティングに出発します。

体験活動

フィッシング 遊園地1 遊園地2
乗馬1 乗馬2 遊園地3
遊園地4 遊園地5
マウンテンバイク ガラス工芸1
クラフト作り アイスクリーム作り ガラス工芸2
ボルダリング じゃがいものジャム作り 麺打ち



生徒も3日目になると、かなり疲労が出てきているのではと心配ですが、やはり若さの特権で、たいへん元気です。うらやましい限りです。


ラフティング。ニセコの尻別川で行います。
バス内で、インストラクターの方から概要説明があります。
スーツに着替え、専用の靴を履き、救命胴衣とヘルメットを着用。水が入らないように、完全防備。インストラクターに気合いを入れてもらい、いよいよ出陣です。

ボート上で、オールの使い方や危険を回避する方法を教えてもらい、その練習を行います。
全員が力を合わせて漕ぐことにより、ボートが前進・後退、思うように進みます。
号令を掛けながら、チームワークづくりです。
穏やかな流れのうちは余裕がありますが、急流や、波しぶき、障害物(岩)に出会うと、その都度、危険を回避するための姿勢を取ります。すでに全身、びしょ濡れです。

そんな中で、他のボートが接近し、水の掛け合いや、衝突など激しい「バトル」があちこちで繰り広げられました。
誤って川の中に落ちる生徒も少なくありません。
終盤にさしかかり、インストラクターの号令のもと、川に飛び込む生徒が多数。
救命胴衣があるのでみんな平気に泳いでいます。
楽しい(?)ラフティング体験でした。

ラフティング


17時30分、全員が今晩の宿舎であるルスツリゾートホテルに帰ってきました。


入浴や夕食の後、アリーナに集合して、全体レクが始まります。


全体レクで盛り上がった気持ちを胸に、ルスツの夜は更けていきます。

9月17日(木)第4日

さあ、いよいよ最終日が来てしまいました。
凜々しい制服姿に戻り、朝食後、最後の訪問地小樽に向けて出発します。


19世紀末から築港された小樽港は1899年に外国貿易港となり、20世紀前半は石狩地方で産出された石炭の道外への輸送や、樺太やロシアとの交易で栄え、「北のウォール街」と呼ばれました。
1920年頃までは、札幌の人口よりも多く、函館に次ぎ道内第2位の人口でしたが、1960年以降、石炭需要の低下と北海道内の炭鉱の閉山、樺太・ロシア貿易の衰退、太平洋側の苫小牧港や近隣の石狩湾新港の整備により港としての機能は衰え、また、札幌の大都市化により、一時はかなり寂れた印象がありました。
しかし現在は、近代的な建物の間に、往時の繁栄をしのばせる建築物が市街のいたるところで散見され、寿司・海鮮料理やスイーツの店が多く、観光資源となっています。中でも、小樽運河周辺はきれいに整備され、テレビや映画のロケにより、全国的に知名度が高くなっています。
小樽点描


小樽を出発しました。
1時間30分のバス内では、多くの生徒たちが疲れきって眠っています。
目が覚めると新千歳空港です。


4日間、お世話になった運転手さん、ガイドさんともお別れです。
安全運転どうもありがとうございました。感謝いたします。
両手にいっぱいのお土産と、頭の中いっぱいの北海道の思い出を持って、解散式が行われました。


搭乗券を受け取り機内へ。新千歳から羽田、羽田から伊丹と乗り換えます。
新千歳羽田便は、低気圧による乱気流で、かなり揺れが激しく、あちこちで生徒たちの悲鳴が聞こえます。
その他は、4日間の疲れがたまっていたのか、静かなものでした。
大阪の南部からの進入ルートで、通天閣、大阪城、御堂筋、次にはHEPの赤い観覧車、新大阪駅など、よく知った場所が見えました。
20時35分、伊丹空港に到着し、たくさんの方々のお迎えがありました。

今回の修学旅行で、生徒たちは本当に良く動きました。この体験が、将来、どのように生活に応用されるか非常に楽しみにしています。「修学旅行が終われば折り返し点」の気持ちを胸に、残る高校生活を過ごしてください。
旅行社や添乗員の皆様、ホテルの皆様、農漁家・酪農家の皆様、その他、関わっていただいた全ての皆様方、そして生徒の家族の皆様に、この場をお借りして、感謝とお礼をいたします。
どうもありがとうございました。

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