校長室の窓から No.75

        平成27年3月5日

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第67回卒業証書授与式前日

2月26日(木)卒業式の式場の準備が整いました。

3年生265名が久しぶりに揃い、同窓会入会式が行われ、同窓会23回生の大附多美子同窓会副会長のご挨拶がありました。(卒業生は、同窓会89回生となります)
あと、卒業記念品贈呈式(冷水機3台)、PTA卒業記念品披露(卒業証書入れ)、各種表彰(県尼スポーツ賞2名、皆勤賞13名、精勤賞4名)、そして、2・3年生合同の卒業式予行を行いました。

第67回卒業証書授与式式辞

暦の上では立春もとうに過ぎ、寒さの中にも春の気配を感じる今日この頃ですが、それは同時に旅立ちの季節でもあります。
本日は兵庫県立尼崎高等学校第67回卒業式にあたり、ご列席の保護者の皆様方のお喜びは如何ばかりかと拝察致します。教職員一同、3年間にわたる皆様の御支援とご協力に感謝申し上げるとともに、心よりお慶びを申し上げます。
また、この良き日に、御多忙の中、本校卒業生の為にお時間を割いてご臨席を賜りましたご来賓の皆様方には、生徒および保護者の方々、そして教職員、本校関係者になり替わりまして、心より御礼を申し上げます。
ただ今、卒業証書を授与いたしました265名の卒業生の皆さん、そして保護者の皆様、ご卒業誠におめでとうございます。皆さんがこの県尼に入学して1055日目に当たる本日、無事に巣立って行かれる姿を晴れやかな気持ちで見送ることができることを、教職員、在校生一同大変嬉しく思います。
さて、67回生の皆さんは、3年前、この県尼で偶然出会い、同じ時、同じ空間、同じ想いを共有する仲間になりました。
そして、授業や部活動、学校行事を通して、多くの人たちに鍛えられ、支えられ、人間的に大きく成長したことと思います。
特に、本校では、「セルフナビ」での職場訪問やキャリア教育、北海道修学旅行といった体験的な学習、大学の先生による講義などの高大連携、校外清掃や「うんぱく」、インターピープルなど、ふるさと貢献、地域貢献活動、小学校での授業参観および模擬授業など、いろいろな学習活動に取り組んでくれました。
皆さんは、県尼の古き良き伝統の継承に加えて、新しい風を吹き入れ、自分自身だけでなく、県尼の変革のためにも努力してくれました。そういう自分に誇りを持って、胸を張って卒業してください。
そこで、卒業に当たり、皆さんへ最後のお話をします。
卒業生の皆さんも、そして私たちもまた、突然この世に出現した訳ではありません。親や祖父母に守られ、そして、ふるさとに包まれ、皆さんも私たちも今ここに生きています。
皆さんは、県尼で3年という日々を過ごし、学び、心身を鍛え、世の中に出て行く準備を終えました。そして、県尼という心のふるさとを旅立ちます。
また、慈愛に満ちた保護者の皆様、献身的な担任団をはじめとする教職員に導かれ、本日卒業という日に至りました。
さあ、いよいよこれからは皆さんが、両親や祖父母、そして新しい未来の家族を、そして、ふるさとを守る番となりました。
さらに言えば、皆さんの母校であるこの県立尼崎高校もまた、過去90年間の多くの先輩達によって支えられてきました。皆さんにも、その襷(たすき)を引き継いでもらいたいと思います。
卒業していく皆さんに私から3つのことをお願いします。
1つ目は、豊かな世界観を持ってもらいたいと言うことです。目先のことばかりにとらわれず、将来の日本や世界といった地球の行く末を考えることができる人間になってもらいたいと思います。科学技術はすさまじいスピードで進化しています。そのスピードに負けない、人間としての感性や世界観を持ってもらいたいわけです。

2つ目に、常にチャレンジする意欲を持ち続けてもらいたいということです。我が国は資源が乏しい国であるために、新しい物を作り出すという「創造力」と「技術力」で、現在の地位を築き上げてきました。成功は失敗の繰り返しといわれていますが、チャレンジし続ける努力こそが新しい物への開発成功につながります。

3つ目に、壮大な夢と希望を持ち、感謝の心を忘れないでもらいたいということです。人は自分の夢や希望に向け、頑張っている時が最も幸せの瞬間であるといわれます。夢や希望の実現のためには、多くの方々の理解や協力、支援が不可欠となります。自分自身におごることなく、感謝の心を持ち続けることが、更なる飛躍につながると思います。
以上の3つ、即ち、豊かな世界観を持つこと、常にチャレンジする意欲を持つこと、壮大な夢と希望を持ち感謝の心を忘れないこと、を心に留めておいてください。お願いします。
さて、これから皆さんが出て行く先は、皆さんを準備が整った大人として扱う社会です。企業は勿論、大学でも同様です。甘えは通用しません、何事にも自分自身で責任をとる覚悟が必要です。
そんな社会の中では、多くの困難に出会うことでしょう。しかし、そんな時でも決して逃げないで下さい。我慢と辛抱で困難と向き合って下さい。人は我慢や辛抱ができずに、一度逃げることを覚えると、常に逃げて、楽になる道ばかりを選ぶものです。
しかし、逃げ道には往々にして、その先に多くの落とし穴が潜んでいるものです。さらに、逃げてばかりの人生は決して皆さんに充実感や満足感を与えてはくれません。そんな苦しい時にこそ、校訓である「自主・根性・聡明」を念頭に置いて、歩んでいってください。母校である県尼のことを思い出して下さい。先生方がどんな話をされたかを思い出して下さい。
最後になりましたが、保護者の皆様には、改めまして心よりお祝いを申し上げるとともに、今まで本校に賜りましたご理解ご協力ご支援に対し、深く感謝申し上げます。
ご来賓の方々には、ご多忙にもかかわりませず、ご臨席を賜り、高いところからではございますが、厚く御礼申し上げます。
皆さんは、私が本校から送り出す最初の卒業生です。わずか1年間ではありましたが数えきれない思い出を残してくれました。私の思い出の引き出しの中に、大切な記憶としてしまっておきます。
これからもこの県尼は変化し続けます。そして同時に、皆さんの行く先を照らす「燈台」としても存在し続けたいと思っています。
どうぞこれからも、前を向き、顔を上げ、微笑みを忘れず、まっすぐに歩いて行って下さい。
そして、未来の自分の姿をしっかり描いて、進んで行ってくれることを心から願い、67回生の皆さんを送る式辞といたします。

平成27年2月27日年27年2月27日
兵庫県立尼崎高等学校長 矢田尚登

植樹体験

2年8組(教育と絆コース)が尼崎の森で植樹体験を実施しました。

3月2日(月)尼崎の森中央緑地・はじまりの森パークセンターを訪問し、環境体験学習として県尼が代々植樹している区画「県尼の森」での植樹と、はじまりの森にすでに植樹されて8年になるエノキやムクノキの間伐をさせていただきました。
最初は尼フォレストの会の高木会長から植樹の意図や作業方法を説明して頂き、その後、38名を2班に分けて作業を実施しました。植林ではエノキを植樹しましたが、養生シートをカマで切ると、中から色とりどりの虫が大量に出てきて生徒は仰天していました。ポットから苗を出して、根の部分をほぐし、苗とちょうどの深さに掘って植えるという作業を説明通り1つ1つ丁寧に取り組みました。間伐では、あらかじめ切る木に赤いリボンでしるしが付けてあり、その木の根元からのこぎりで切り、枝をはさみで落とし、最後は約1メートルになるように切っていきました。
今回は作業だけでなく、二酸化炭素固定量の算出をして最後は木の吸収量と人間や自家用車が排出する二酸化炭素量との比較をするなどの学習活動も行いました。
森の大切さや木を守る努力が必要なことを学ぶ、良い体験となりました。

高木会長から説明を聞いているところ
植樹(穴を掘っているところ)
植林したところ
間伐しているところ
間伐した木を1mの長さに切っているところ

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