校長室の窓から No.63

        平成26年5月8日

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はじめに

本年4月1日付けで、県立尼崎高等学校に着任いたしました矢田尚登と申します。

県尼に来て一か月が過ぎ、部屋の窓から見える花壇が、百花繚乱になっています。
心にもゆとりが出てきた今日この頃です。

今までの教職生活の約3分の2を尼崎で過ごしたからか、私はこの街と住民の方々が大好きです。
何年かぶりの尼崎は大変懐かしく、若い頃と同じように、新鮮な気持ちで通勤しています。

これから不定期ではありますが、学校の出来事や生徒たちの様子、そして、個人的に感じたことなどつれづれなるままに綴っていきます。
どうぞよろしくお願いいたします。

また、この「校長室の窓から」を引き続きご覧いただいております保護者・地域・同窓生の皆様には、今まで以上にご理解・ご支援・ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

新年度のスタート

始業式、入学式を行いました。入学式での式辞の内容は下に載せていますので、ご一読いただければ幸いです。

新学期始めの時期は、生徒の心が落ち着かず、ざわつくことが多いのですが、始業式での2・3年生の姿勢は、とても期待できそうな雰囲気でした。入学式での新入生の皆さんも、身を乗り出して私の話を受け止めようとする人もいて、感激でした。始業式でも入学式でも、生徒諸君に求めた内容は簡単なことではありませんが、きっと「よし、頑張るぞ」と気持ちを切り替えてくれた生徒も多いと思います。

入学式で、保護者の皆様には、親と学校ががっちりタッグを組んで生徒(子供)を育てることが不可欠で、是非、学校と密に連携をとっていただきたいこと、入学早々は、元気な生徒でも相当、体も心も疲れるので、ゆったり過ごせるよう気をつけてほしいということ、3年間は決して平穏無事に過ぎるわけではないので、何かあることが当然だと思って、大きく構えて子供に接してください、ということをお話ししました。

平成26年度 入学式 式辞

春の温かい日差しが注ぐ今日の良き日に、多数のご来賓並びに保護者の皆様のご臨席を賜り、平成26年度の入学式をこのように盛大に挙行できますことは、私ども関係者にとりましても大きな喜びとするところでございます。ご多忙の中、ご臨席を賜りました皆様には、心より御礼申し上げます。

先ほど入学を許可しました315名の新入生の皆さん、そして保護者の皆様に、職員を代表してあらためてお祝いを申し上げますとともに心から歓迎いたします。
本日のこの喜びは、皆さんの努力によることは申すまでもありませんが、その陰には皆さんを慈しみ育ててこられた御家族の方々や教えを受けた先生方の愛情と御労苦のあったことを忘れてはなりません。また、地域をはじめとする全く気づかなかった数多くの人々の善意と声援のあったことにも感謝しなければなりません。

ご存知のとおり本校は、昨年、創立90周年を迎えました。この間、地域の方々の温かいご支援を賜りながら、諸先輩の熱意と努力によって発展し、これまでに3万名にも及ぶ卒業生を世に輩出しております。また、今年度からは、将来、保育士や幼・小・中・高等学校などの教員を志望している生徒を対象として、「教育総合絆類型」が新たに「教育と絆コース」として生まれ変わり、教員として必要な資質を高めるための実践的な学習に取り組みます。

特色ある科目として「コミュニケーション」「教育体験」「教育探求」等を設置し、地域の幼稚園・小学校・中学校との連携を生かした交流体験を行います。さらに、大学の出前講義や大学訪問などを行い、教育系の大学・専門学校との連携を深めます。

90年を超える古い歴史と伝統がある本校の、新しい取り組みのひとつが始まります。
さて、今、新入生の皆さんは、高校生活への大きな夢と期待を胸に、この入学式に参加されていることと思います。

そこで、本校入学にあたり、新入生の皆さんに心に留めておいてほしいことを三点お話させていただきます。

まず、一つ目は「目標を持ち、個性を磨け」ということです。

高校は、自ら学び将来の進むべき道を求め、自立する人間、言い換えれば、独り立ちできる人に成長するための知性を養う場であり、学習に励む所です。
「知性を養う」とは、知識を広め、物事を理解する力を付け、更に、より良い判断と行動ができる能力を身につけることです。 その活力を産み出すためには、何かができるようになりたいとか、どの分野に進みたいなどの明確な目標を早期にしっかりもつことが必要となります。

また、部活動や生徒会活動等の課外活動も皆さんにとって重要な学習の場であります。これらの活動をとおして技能・体力・感性はもとより自主性や社会性等のたくましく生きる力を養い、個性を磨いて下さい。
人それぞれ顔が違うように、個性を持っています。得意・不得意の分野も千差万別ですが、食わず嫌いにならず、これからの高校生活で、改めて自分の適性と特性を見いだし磨き続けて下さい。また、発達段階も人それぞれですし、興味や関心も変化するものですから、新たなスタートに挑戦して下さい。

二つ目は「自由と責任」についてです。

 
中学校に比べ高校では、一見自由の範囲が拡大されるように感じるかもしれません。
しかし、自由とは、一定の信用のもと与えられるものであり、そこには責任が伴います。
高校では、皆さんにとって、正義心や判断力等が信用されているとともに、責任は増大しているのです。
本日より皆さんは県立尼崎高校の生徒であり、本校の看板を背負うことになります。この点も自覚し、己の行動に責任を持ってください。

三つ目は、「思いやりの心を行動に」ということです。

「思いやり」とは、相手の立場に立って考えることが起点となって生じる心です。しかしながら、「真の思いやり」とは、単なる感情や同情そして協調だけで終わることなく、他を戒める厳しさや打開のための勇気ある行動を伴わねば本物ではありません。友人の過ちを正したり忠告できる勇気、身近な場面での障がい者や高齢者の方へ積極的に手を差し伸べる行為等が伴ってこそ「思いやり」と言えるでしょう。
一方、思いやりのない行為の最たるものに、暴力・差別・いじめがあります。これらの行為は、相手の心を傷つけ、人生を踏みにじり、時には命まで奪ってしまう、世の中で最も悪質な行為です。本校は、互いの個性を尊重しあい、支え合う、思いやり溢れた環境や人づくりを目指しております。したがって、このような他の人権を侵害する言動や行為をする生徒は絶対許さない厳しい姿勢で臨んでおります。
どうか、思いやりのある心豊かな人間になって下さい。

以上、「個性を磨け」「責任ある行動を」「思いやり」の三点について話しました。

最後に、保護者の皆さまに一言お願いを申し上げます。私たちは本日からお子様をお預かりし、3年後には大きく成長した姿で、卒業生として送り出したいと考えております。
しかし、教育は学校だけで出来るものではございません。ご家庭でしかできないこともあり、お子様の成長には、学校と家庭が互いに連携し、協力していくことが不可欠です。ご家庭におかれましても、ぜひ学校の様子を聞いていただき、お子様の成長を見守っていただければと存じます。あわせて、お子様が健康で規則正しい生活を送れるようサポートしていただきますようお願い申し上げます。もしもご心配なことがあれば、遠慮なく担任までご連絡ください。

本日入学された生徒の皆さん全員が、3年の間に大きく成長し、地域社会に貢献できる人材となられることを祈念し、平成26年度入学式の式辞といたします。

平成26年4月8日 兵庫県立尼崎高等学校長 矢田 尚登

学校行事

この一か月の間に、入学式、始業式、対面式、各種検診、遠足、オリエンテーション合宿等の学校行事、また、日々の授業や学校生活、部活動と本校の教育活動において、各学年とも、それぞれの特徴や長所が表れてきています。

1年オリエンテーション合宿(大阪府立青少年海洋センター)

2年遠足(京都の街を歩こう)
3年遠足(琵琶湖自然体験学習・カヤック体験)

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