校長室の窓から No.56

        平成25年3月28日

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はじめに

いよいよ平成24年度も終わろうとしています。

特色選抜も複数志願選抜も無事終了して、新年度に向けて先生方は、あわただしい日々を送っています。一方、生徒諸君は、この一年間を振り返り、自分自身を見つめ直して、新年度に向かってのスタート準備をしっかりと整えてほしいと思います。

平成25年度特色選抜(教育総合類型)を実施

2月14日(木)“県尼発「先生」への道”をキャッチフレーズにした教育総合類型の入試が無事終了しました。

今年度は、やや志願者が減少しましたが、志を高く持つ新たな生徒諸君を迎えることができました。合格発表当日は、幼稚園教諭、保育士、小学校・中学校・高等学校の教諭を目指す合格者の生徒諸君の輝いた瞳が非常に印象的でした。新入生も含めて、全校生徒諸君には、合格発表の日に心に誓った自分の目指すべき高校生活をしっかりと送り、自分の夢を実現させてほしいと思います。

合格発表風景

第65回卒業証書授与式を挙行

2月28日(木)昨夜来の雨も上がり、春を思わせる日差しが雲の間からこぼれる中、第65回卒業証書授与式が挙行されました。

昨年よりもさらに多くのご来賓・保護者の皆様のご出席を賜り、誠にありがとうございました。

粛々と式は進行していきましたが、特に「卒業生の言葉」のところで、代表生徒の万感の思いを込めた言葉に目頭が熱くなったのは、私一人ではなかったでしょう。
予定の時間よりも少し長引きましたが、ご出席いただいた多くのご来賓の方々から「いい卒業式でしたね!」とお褒めの言葉をたくさんいただき、非常にうれしく思いました。

以下に、当日の私の式辞の言葉を掲載させていただきます。


第65回卒業証書授与式式辞

温かい日差しの中で、校内の木の芽もほころび始め、希望に満ちた春が、確実に近づいていることを感じられます本日この佳き日に、多数のご来賓の皆様、並びに、保護者の皆様のご出席を賜り、ここに兵庫県立尼崎高等学校第65回卒業証書授与式が挙行できますことを大変うれしく思います。

ご多用の中をご臨席賜りましたご来賓の皆様には厚く御礼申し上げます。また、保護者の皆様には、お子様の卒業を心よりお喜び申し上げます。

さて、ただ今卒業証書を授与いたしました第65回生265名の皆さん、卒業おめでとう。

皆さんは、私がここに着任したときには、すでに少し大人びた3年生でした。そんな皆さんは、尼崎市内をはじめとした多くの中学校から入学され、期せずしてこの県尼で出会い、一人ひとりがそれぞれの思いを持って高校生活を過ごされてきたことと思います。

達成感よりも後悔のほうが多い3年間であったかもしれませんが、それは青年期の常であり、それでもこの日を迎えました。その陰には、皆さんの成長を願い、言葉には出さずとも思いを共有してくれた家族や職員、友達の支えがあったことを忘れないでください。そういう陰の支えがあって、人間的にも大きく成長してくれたものと思います。

本校は、従来から体験的な学習を重視してきましたが、皆さんは、入学そうそう「セルフ=ナビ」という耳慣れない名前の授業を通して、中学校の「トライやるウィーク」とは違った職場訪問を行いました。自分たちで興味ある職場を選び、自分たちで直接電話をかけて相手に要件を伝え、アポイントを取って、その職場を訪問する計画を立てることから始まりました。

あの時、特に、最初に電話をかける担当だった人は、言葉遣いの難しさを痛感し、胸がドキドキしたことを覚えているのではないでしょうか?そのようなキャリア教育の他に、北海道修学旅行、大学の先生方による講義などの高大連携、校外清掃や「うんぱく」などの地域貢献活動など、様々な学習活動に取り組んでくれました。また、教育総合類型は、小学校での「模擬授業」のほか「子どもクラブ」での実習、大学での講義を大学生と一緒に受けることなどに挑戦してくれました。このような様々な体験を通して、皆さんは、少しずつ自分の「夢の実現」に向かって歩んできたのではないでしょうか。

私は、この一年間、皆さんの前で、よく「夢の実現」ということについて話をしてきたと思います。しかし、夢を実現させることは、けっして簡単なことでありません。そのためには「努力」が必要です。ところが、努力すれば必ず「報われる」というものでもありません。「これでもか!」と言えるほど努力しても、なかなか報われない時もあります。努力が報われるのは、人によってタイミングがあるようです。すぐに報われることもあれば、すごく時間がかかる場合もあります。そんなときは、チャンスが巡ってくるまで、じっと「耐えること」つまり「忍耐」が必要です。

でも、耐えてばかりいると、いつしか心が乾いてきて「つらい」気持ちになってきます。そんなとき「愛」というものが大切になってきます。ここで言う「愛」とは、男女の間のことだけでなく、親、兄弟、友人、先生、近所のおじさん・おばさんとの関係の中にもあるものです。何気ない会話の端々に自分を支えてくれるヒントがあったり、たとえ言葉に出さなくても自分を見守ってくれている人からの思いやり・・・、それが、すべて「愛」であり、心の渇きを潤してくれるものとなります。

皆さんの卒業に当たって、私の好きな言葉ということで、以前にもお話をした言葉を贈ります。それが「努力と忍耐、そして愛!」です。それともうひとつ、これも私の好きな言葉で、皆さんにお話をしたことがあります。「自分の夢を実現させるために最も大切なことは、その夢を見続ける力を持つことである!」。

今、皆さんが持つ「夢」を実現させるためには「努力と忍耐」が必要です。そして、皆さんのまわりには、それを見守ってくれている「愛」があります。それを忘れずに、夢の実現に向かって進んでください。

しかし、これからの人生において、自分の思い通りにうまく事が運ばないで、夢をあきらめたりすることもあるかもしれません。また、年齢を重ねるほど、現実の生活に追われて、いつしか「夢」を忘れがちになってしまうこともあるかもしれません。「夢」というものを見失ってしまうと、自分の人生の中で、その夢を実現させるチャンスも見えなくなってしまいます。たとえ、心の奥のほうにしまい込むことがあっても、その「夢」を見続けてください。「夢」は年齢とともに変わるかもしれません。でも、自分の「夢」というものは、何歳になっても持っていてほしいと思います。18歳の今はもちろん、一つの夢が実現したら、たとえ40歳・50歳・60歳になっても、その時々で「自分の夢」を大切にしてください。

「人生80年」という言葉を耳にしたことがあるでしょう。その長い人生における、大人としての世界への「扉」が今、皆さんの前に大きく姿を現したのです。どうぞ、あらんかぎりの力を込めて、その扉をたたいて、押し開いてください。その扉の先では、ある時は、苦境に立ち、力の限り一人で踏ん張らなければならない時もあるかもしれませんが、時には肩の力を抜いて、まわりをよく見まわしてください。きっと、皆さんを見守ってくれている人が必ずいるはずです。

さあ、いざ旅立ちの時です。新しい世界に向かって、大きく羽ばたいてください。

終わりになりましたが、保護者の皆様に申し上げます。お子様たちは、今日をもって本校を巣立ちます。我々教職員一同、努力を重ねてまいりましたが、微力な面もあり、ご期待に添い得ないこともあったかとは存じますが、この間、本校発展のため、終始ご理解とご協力を賜りましたことに、心からお礼申し上げます。今後とも、皆様とともにお子様たちのご活躍に、エールを送り続けたいと思います。

ふたたび、ご来賓の皆様方には、公私ともご多用の中、わざわざご臨席を賜り、卒業生の門出を祝っていただきましたことに、心からお礼申し上げます。

それでは、第65回生の皆さん、皆さんの洋々たる前途を祝福し、限りない可能性を願って式辞といたします。

卒業生諸君、おめでとう!

平成25年2月28日
兵庫県立尼崎高等学校長 山田三千夫

平成25年度複数志願選抜(学力検査)を実施

3月14日(木)昨日まで非常に暖かい日が続いていたのに、寒の戻りというのでしょうか、急に気温が下がり、しかも強い風がふくという環境の中での入試となりました。

平成25年度の入学生は、1クラス増えて全体で8クラスとなります。そのうちの1クラスは2月の入試で行われた教育総合類型の生徒で、今回の学力検査では、7クラスの生徒(280人)が募集定員となります。学力検査に臨む受検生の顔は、どの顔も非常に真剣で、緊張感がひしひしと伝わってきました。

合格された生徒諸君は、自分の目標・夢をしっかりと持って、入学後の高校生活を充実したものにしてほしいものです。

合格発表風景

ビッグニュースです!! “教育と絆”コース

平成26年度入試から、本校の特色選抜の教育総合類型がコースに変わります。

本校の特色選抜(教育総合類型)のキャッチフレーズである“県尼発「先生」への道”は、コースに改編されても変わりなく、まったく同じです。保育士、幼稚園・小学校・中学校・高等学校教諭、つまり「先生」になりたい中学生が目指すコースです。そのネーミングも、少しだけ変わって「教育と絆コース」となります。

この名称には、教育者への道を志す生徒諸君には、当然のことながら人と人との「絆」を大切にしてほしいというメッセージが込められています。

新中学3年生の高校受検から、県尼では教育総合類型に変わって、このコースが開設されます。

「なぜ?」・・・

県尼の教育総合類型の取り組みは、その始まりから5年の月日をかけて、めざましい進歩を遂げました。そして、6年目の平成24年度を迎えて、「兵庫県内における教育系の類型の中でも、その取り組みは、ひときわすばらしいものである」という評価を受けたと言えます。そこで、特色選抜(教育総合類型)を一歩前進させて「教育と絆コース」に改編されることになったのです。

「コースになって、何が変わるの?」・・・

まず、特色選抜入試から推薦入試に変わります。日程は、特色選抜と同じ日です。ただ、出願の際、中学校長の推薦が必要になります。試験の中身も少しだけ変わります。
 まだ、詳しいことはお知らせできませんが、できるだけ早く(6月のオープンハイスクールまでには)、新中学3年生の皆さんにその第一弾情報をお届けします。

「受験勉強は、どうすればいいの?」・・・

今までどおり、中学校での授業を大切にしてください。特別なことをする必要ありません。心配することは何もありません。

本校の教育課程(高校で勉強する内容のこと)も大きく変わるものではありません。ただ、今まで以上に“県尼発「先生」への道”という言葉を大切にしたコースになることは確かです。中学生の皆さんの「先生」になりたいという夢の実現に向かって、県尼で頑張ってみてください。

平成24年度の終わりに

筆不精の私が、やっとの思いで掲載したのは、全部で7回でした。昨年度までと比較して、その掲載数は半分ほどでした。もっと頻繁に出してほしいというお言葉をいただきながらも、ご期待に応えることができず、申し訳ありませんでした。

平成25年度は、もっと学校の情報をホームページ上でお伝えできるようにしたいと思います。そのための努力と工夫をしていきますので、来年度もよろしくお願いいたします。

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