校長室の窓から No.47

        平成24年2月1日

     バックナンバーはこちらから

はじめに

今月は大きな学校行事がなく、ベタと言っては何ですが、日常の学校の様子が比較的よくわかる出来事をいくつか採り上げてみました。

斎藤勝先生の特別講義

1月19日(木)の6・7限に、教育総合類型1年(1年7組)を対象に斎藤勝先生(神戸親和女子大学発達教育学部児童教育学科客員教授)の特別講義がありました。

斎藤先生はかつては神戸市で中学校長を務められていた方ですが、本校と神戸親和女子大学が高大連携協定を締結して以来、本校に特別講義のため何度も足を運んでいただいております。とくに、教育総合類型が発足してからは、1年生で先生の特別講義を受講するのが定番になっています。したがって、校外の立場から教育総合類型の成長を一番間近で見ていただいている方ですが、先生からは、生徒たちのいつもひたむきで熱心な態度を褒めていただいております。当日私は別の所用があり、先生の特別講義を生徒とともに聴くことができなかったので、担任の齊藤健太郎先生からの報告を以下に載せます。

今まで様々な先生方に講演会を開いて頂きました。どの講演会も途中に体を動かすような時間を設けて、生徒が楽しめる要因を作っていただきましたが、今回の斎藤先生の講演会は今までのとは違い座学のみでの講演会でした。内容も教師になるために必要なことや、教師になってからの心構えなどについて話をして頂きました。

教師にとって一番大事な仕事は 「子どもを幸せにすること」、「教師は手抜きをしようと思えばいくらでも手抜きをすることができるが、それでは子どもは全く成長しない。そんな気持ちを持っているのなら、今から教師になるのを考え直した方が良い。」 というような厳しいお言葉もいただきました。また、教師になるための資質として、3つの質問 「子どもと遊べますか」 「挨拶ができますか」 「明るく元気ですか」 どれも当たり前のことかもしれませんが、出来ていないひとがいるのが現状。生徒は指を一つずつ折りながら確認し、3つとも当てはまったと喜んでいました。斎藤先生の言葉はどの言葉も子どもたちの心に届くような言葉ばかりでした。

たとえば、次のような言葉が強く印象に残りました。
「教育の場というのは“新鮮で変化のある日々”」
「子どもたち一人一人の夢や希望などを大切にし、生きる喜びを教えてあげることが大切」
「人は人によって人になる」
「子どもを楽しませたい!と思うなら教師になればいい」
「どこにいるかは問題ではない、そこで何をしているのかが問題である」

短信

成人式ボランティアに参加

1月9日(月)に、ベイコム総合体育館で尼崎市主催の「成人の日のつどい」が開催されました。

本校の卒業生も数多くそれに参加することから、私も来賓の一人として出席しました。新成人となった卒業生を祝福するとともに、そこに集った若者みんなに日本の未来を背負う世代としてがんばってもらいたいという気持ちからでした。

ところで、当日本校生21名も参加しました。昨年に引き続き、尼崎市の依頼を受け、主にJRC部(日本赤十字の活動を行う)がボランティアとして、新成人の受付・案内・応接等のお手伝いをさせていただいたからです。彼らの様子を見ていると、昨年の経験もあるので、引率教員や係の方の指示を受け、比較的スムーズに動けていたのではないかと思います。何人かには声をかけましたが、せっかくの休日にもかかわらず、わざわざ半日割いて協力してくれたJRC部の皆さん、本当にご苦労さまでした。

彼らがいずれ新成人となってこの催しに参加した時、現役の県尼生がボランティアとして、同じように催しを裏方として支えているようなことがあれば、本当にいいサイクルになるなとも思いました。

大学入試センター試験終わる

1月14・15日の両日、大学入試センター試験が行われました。

今回は皆さんご存じのように、試験の実施をめぐって大きな混乱が生じましたが、本校生には影響はなかったように聞いています。本校生は57名が関西学院大学の会場で受験しましたが、会場入り口では、左の写真のように担任の先生方が幟を持って応援に駆けつけました。今後私大一般入試・国公立大2次試験が始まりますが、先生方だけでなく家族や友人たちの応援を得て、生徒たちが好成績を収め、志望校に合格することを祈っています。

1.17と3.11

1月17日朝のSHRで、阪神・淡路大震災の追悼行事を行いました。この行事は毎年実施していますが、今年は昨年3月11日の東日本大震災のこともあり、合わせて私の方から全校放送で講話を行いました。

その主な内容は、
「平成7年1月17日午前5時46分、阪神・淡路大震災が発生しました。高校生である君たちが生まれる前後のことで、君たちは当然記憶にないでしょうが、大きな被害が生じただけでなく、6千人以上の尊い命が失われました。この尼崎市内でも、多くの方が亡くなられ、避難所生活を送られた方も多数いました。大切な人、身近な人を失い、悲しみに暮れた日々でした。私たちにとって、けっして忘れることのできない出来事です。しかし、皆さんで何とか助け合って復興を成し遂げて今日に至りました。

ところが、昨年3月11日に東日本大震災が発生しました。甚大な被害とともに1万5千人以上の人命が失われ、未だに3千人以上の方が行方不明です。君たちもメディアを通じて目のあたりにしたところでしょうが、言葉にならないくらいの衝撃を受け、悲しみに絶えませんでした。

今日は、阪神・淡路大震災17周年を迎え、県下ではいろいろな追悼行事が行われますが、本校ではそれと同時に東日本大震災で亡くなられた方々のご冥福もお祈りし、哀悼の意を表すとともに、防災を意識した安全・安心な社会づくりをしていきましょう」
と呼びかけ、その後、全校生で黙祷を行いました。

なお、3月に計画している本校独自の地域文化交流行事「インターピープル」では、催しの一つとしてフリーマーケットを行いますが、その収益を東日本大震災の被災地に贈る予定にしています。

尼崎市演劇祭に本校演劇部が出演

1月28・29日の両日、尼崎市演劇祭がピッコロシアターを会場として行われました。

この尼崎市演劇祭は今年で60回目を迎える全国でも希有な存在で、市単位でこのような催しを長年行っているところはないようです。これまで市内の社会人の劇団や高校の演劇部が多数参加してきました。

しかし、今年の高校生の部は、尼崎市内の高校で演劇部が数少なくなり部員も減少しているので、本校の他に尼崎北、尼崎小田、武庫荘総合、園田学園の計5校の合同公演の形をとりました。演出は本校の蓬莱裕史先生が担当しました。上演作品は『けんじのじけん』で、有名な詩人・童話作家の宮沢賢治をモチーフにしたもので、偶像化された賢治ではなく、ちょい悪の賢治が次々と騒動を起こすコメディーです。場面のあちこちに、彼の作品がパロディー化されて散りばめられています。

ここに至るまで、昨年暮れから各校の演劇部員が放課後本校に集合して、連日合同練習を積んできました。寄り合い所帯なので当然最初はうまくまとまらなかったみたいですが、最後はしだいに呼吸が合うようになってきて、遅くまで熱の入った稽古をしていました。私が帰る時には、いつも稽古場にしている選択教室から煌々とした明かりと台詞の声が漏れてきました。それで何とか本番に間に合ったようです。

公演当日私も観に行きましたが、力のこもった、かつ堂々とした演技ぶりで大変感心しました。ややもすれば普段の生活とはなじみの薄い知的な総合芸術(いろいろな芸術的要素で構成されているということと、集団で作り上げていくという両方の意味での)である演劇に挑戦する高校生たちが、このように尼崎市内にいることはすばらしいことだと思いました。終演の時には、観客の皆さんの拍手がしばらく鳴り止みませんでした。きっと、今後の彼らの活躍を期待する声援も含まれていたものと思います。

1年生の百人一首大会

1月25日(水)6限LHRの時間を利用して、1年生が学年全体で百人一首大会を行いました。

毎年1年生がこの時期に実施している恒例のもので、今年も熱戦が繰り広げられました。私の個人的な印象ですが、例年女子の方が圧倒的に強かったと思うのですが、今回はけっこう男子が善戦していたように見えました。そのせいか、側で見ていても、インフルエンザをものともせず元気に溢れ楽しそうでした。詳しくは、本校ホームページに掲載予定の66回生学年通信第34号をご覧になってください。

3年水谷武雄君が契沖(けいちゅう)賞を連続受賞

「成功は 失敗の中で できるもの だからあせらず 一歩ずつすすめ」

これは、この度第9回契沖顕彰短歌大会において契沖賞を受賞しました本校3年水谷武雄君の作品です。いかにも高校生らしく自分の気持ちをまっすぐに表現した作品だと思います。余計な解説もいらない、誰もが共感できるもので、ぜひとも全校生に紹介したいと思い採り上げました。

まず、契沖賞の説明をいたしますと、契沖とは江戸時代中期に「万葉集」などの古典研究で活躍した僧侶で、国学発展の礎を作った人物としても知られています。この契沖が、実は尼崎出身なのです。その尼崎にゆかりのある彼の業績を顕彰するため、この短歌大会が始まったと聞いています。

ところで、水谷君から受賞について話を聞いたのですが、この短歌は昨年の夏に作ったようです。というのは、彼は1学期にいろいろな失敗が重なり、すべてがうまくいかず大変落ち込んでいたと言います。悶々と過ごす日々を送っていたようですが、気分転換を兼ねて、いくつか短歌を作ったものの中の一つがこの作品だということです。水谷君は昨年度も契沖賞を受賞していますので、自らを癒す表現手段を持っていたということが幸いだったのでしょう。結果的には、1万を超す応募作品の中から、優秀な作品の一つとして表彰されることになったわけです。2月5日(日)には、園田学園女子大学で表彰式があるようです。改めまして、おめでとうございます。

「県尼アートギャラリー」と高屋舗将司君の作品紹介

毎年恒例の「県尼アートギャラリー」が開催されました(1月23日~30日)。

これは3年生美術選択者と書道選択者の卒業展のことで、西館1階の校長室前廊下で作品を展示しました。廊下を通行する生徒や教職員はもちろん、来校者の皆さんも足を止めてはしばし観覧されています。私がこれを「県尼アートギャラリー」と名付けたのですが、わずかの期間とはいえ、学校の中にみんなで芸術を楽しむ清涼剤のような空間が存在するのは大変貴重なことだと考えています。また、生徒たちが自分の友人の作品を身近に鑑賞することによって、新しい発見や驚きにつながることもあるのではないでしょうか。生徒たちの努力と力作に賞賛を贈りたいと思います。

なお、右下の写真は前号で紹介しました、第84回兵庫県小・中・高校絵画展の特選に入賞しました高屋舗将司君の作品展示の風景です(会場は大丸神戸店です)。遅ればせながら掲載いたします。

県尼アートギャラリー 小・中・高絵画展

3年生のワックスがけ

学年末考査が終了したばかりの3年生全員が、1月30日(月)に、大掃除のため登校しました。

そして、放課後に有志が居残って、教室や廊下のワックスがけをしてくれました。剥離剤を使いポリッシャーで床の汚れを取って磨いてから、モップでワックスを引く作業です。生徒の中には、寒いのにもかかわらず、素足になって一生懸命やってくれる者もいました。そのお陰で、教室・廊下の床一面はピカピカに輝くばかりになりました。

このワックスがけは、いつからか定かではありませんが、本校では、卒業間近の3年生が感謝の意味を込めて、自分たちの使用した教室をきれいにして、次の3年生に引き渡そうということで始まった自主的な活動です。生徒たちにずっと受け継いでもらいたいことの一つです。

3年生諸君、大変ご苦労さまでした。ありがとうございます。

予告

特色選抜(教育総合類型)について

本校特色選抜(教育総合類型)を2月13日(月)に実施します。願書受付は2月2日(木)~2月6日(月)正午をもちまして締め切ります。

複数志願選抜(学力検査)について

尼崎学区複数志願選抜(学力検査)を3月12日(月)に実施します。詳しくは、本校ホームページに掲載しております募集要項をご覧になってください。なお、お問い合わせについては、尼崎市立中学校生徒の場合は、中学校を通してお願いいたします。それ以外で本校を第1志望とする方は、本校教頭までお電話(06-6401-0643)でお願いいたします。

バックナンバー

校長室の窓からTOPに戻る