校長室の窓から No.46

        平成24年1月4日

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あけましておめでとうございます

昨年末の「花ボランティア」で、緑化委員たちが植え替えしてくれたパンジーやアリッサムなどの花々が咲き始めました。ダイアンサスやフロックスが咲くにはまだもう少し時間がかかりそうですが、「花ボランティア」をお世話いただいている真柄さんによると、卒業式(2月29日)の頃にはサクラソウが咲いてくれそうです。卒業生たちを花いっぱいの校舎から送り出すことができればいいなと思っています。

2学期の終業式では、冬休みに入るに当たって、緊張とリラックスをうまく使い分けること、1年間を振り返り客観的に成果と反省を分析すること(このことは学校としても同様です)、それを踏まえて新しい年にさらなる向上をめざすこと、を期待する旨話しました。また、私なりに学校で学ぶ意味を極めて簡単に言うと、勉強、部活、友人づくりに尽きると思っていること、そして、多少の困難はあっても克服してそれらにしっかり取り組んでもらいたい、とも述べました。とくに、3年生には進路実現に向けて最後まで全力を尽くし、みんなで喜べる卒業式を迎えてほしい、1・2年生には自らの目標を高くかつ明確に設定し、行動に移してほしい、と強調しました。

学校としましても、上記のことが実現できる学校、いろいろな面で生徒を伸ばしていく総合的に強い学校をめざしたいと思っておりますので、これまで賜りました多くの皆様方からの多大なご支援ご協力に厚くお礼申し上げますとともに、本年もどうぞよろしく申し上げます。

次に、昨年末の本校における出来事について、振り返ってみたいと思います。

「コミュニケーション」の授業で読み聞かせ、手話ソング

11月30日(水)3限に、学校設定科目「コミュニケーション」で本校2年生が金楽寺小学校で「読み聞かせ」の実習を行いました。以前から毎年実施しているものですが、当日は金楽寺小学校の3限目に、1・2年の1~3組の計6クラスで、本校生徒が2~3人ずつの班に分かれて行いました。

まず授業の前半では、前もって小学校の図書館から各班が選んでお借りした本を使い、絵本の「読み聞かせ」を行いました。当然緊張していたようですが、なんとかうまくできたのではないかと思いました。授業の後半には、手話ソング「犬のおまわりさん」の練習をしました。自分たちが手話の授業で学んだことを、今度は教える側に立ったわけです。児童たちの反応はよく、生徒たちの説明も静かに聞いてくれ、最後は大きな声と動作でいっしょに合唱と手話をしました。終わってから、生徒たちに感想を聞いたところ、「ものすごく緊張した」「思ったことはほぼできた」「小学生たちの反応がよかったのでうれしかった」ということでした。

私は金楽寺小学校の玉田校長先生とともに授業を参観したのですが、児童たちを集中させる工夫もあり(実は後から聞くと、これは小学校の先生方から事前にアドバイスをいただいていたようです)、一生懸命に取り組んでいた様子がうかがえ評価できるものでした。初めて児童たちの前に出て、いわば教壇に立った初体験としては上出来だったのではないでしょうか。たった1時間のこととはいえ、生徒たちの中には将来教職をめざす者も多いので、大変勉強になったのではないかと思いました。展開をしっかり考えて事前の準備をしておくことや、大勢の児童たちの前に立って、ものを教えたり伝えたりすることの難しさを感じてもらえたのではないでしょうか。

最後に、そのような機会を与えていただいた金楽寺小学校の皆様のご協力に感謝いたします。

コミュニケーションの授業

公開芸術鑑賞会を開催

昨年12月12日(月)午後に全校生で芸術鑑賞会を行いました。

アルカイックホールを貸し切っての恒例のもので、校外の皆様にも公開していますが、今年度はゴスペルグループ“EVERYTHING GET TO BE GOOD”の皆さんのリズミカルな歌と津軽三味線奏者澤田勝司の力強いばちさばきにしばしの間酔いしれました。とくに、司会の和田琢磨さんの速射砲のようなトークに乗せられ、生徒たちがステージに上がりゴスペルのダンスを踊り大いに盛り上がったり、また、津軽三味線の入門コーナーを体験した生徒もいました。保護者や同窓生、地域の方々も35名の来場があり、生徒と一緒に楽しんでいただけたのではないでしょうか。

「普段自分たちでは見ることのないものを見せていただいて、少し視野が広まった」と、生徒会長の前田君がお礼の言葉で言っていましたが、私も、このような機会を通じて、生徒諸君がいろいろなものに造詣を深め自ら積極的に幅広い教養を形成していってくれれば大変うれしいです。無形のものですが、きっと自分の感性を豊かにしてくれると思います。

なお、当日お越しいただきました皆様方にお礼申し上げます。自前でいろいろ広報活動をいたしておりますが、今回はFMあまがさきを通じて地域の方々にも告知していただきました。お陰さまで昨年よりも多くの方々に来ていただきました。本校では3年前より芸術鑑賞会をPTAと共催し、地域貢献活動の一環に位置づけて、保護者や地域の皆様に無料で開放してきました。本校が地域の教育・文化センター的な機能を果たしていくことで、生徒たちが育てられた地域と共生・共助して、相互に発展していけるのではないかと考えております。また、来年も同様に計画したいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。

「尼崎の森」づくりに協力~本校生が苗木の里親に~

12月14日(水)2限に、1年7組、2年7組(ともに教育総合類型クラス)合同で、特別授業がありました。

講師はボランティア団体「アマフォレストの会」会長の高木一宇さんでした。高木さんは以前から阪神南県民局と協力して、「尼崎の森中央緑地」で植樹・森づくりに携わっておられます。本校では3年前から社会基盤学習の一環として、その活動に参加協力してきました。今年はとくに、阪神南県民局の依頼を受け、本校が苗木の里親として加わることになりましたので、その事前学習として高木さんに来ていただきました。

お話では、まずこの運動が尼崎南部に森づくりや緑地の再生をめざして、10年間で20万本つまり1年間で2万本植樹する計画であること、そのためには、息の長い活動が必要で、世代を超えた取り組みになるということから始まりました。森の大切さを理解する例として、メソポタミア文明における森林破壊が文明の消滅につながったこと、身近なところでは、六甲山は江戸時代には木が一本もない状態であったが、明治以降植樹されて現在の姿になったことなどを紹介されました。森が地球環境の維持に果たしている役割や生物多様性について触れられ、それらを守っていくには環境教育の大切さを説かれました。

そこで、具体的な行動として、高木さんたちは尼崎中央緑地森づくりを市民サイドの運動ととらえ展開しているということです。そこでは、3つの約束「地域の森を手本にします」 「タネから森をつくります」 「みんなの力で森をつくります」を基本に据えているということです。

高木さんはお話の途中で、生徒一人一人にクロガネモチの葉とつまようじを渡されました。木の葉につまようじで字を書くと字が浮かび上がるという、簡単な実験です。これはタンニンの作用で、木の持つ生命力の証で、「はがき」の語源でもあるという説明でした。

多様な動植物にあふれた豊かな自然を取り戻すための森づくりには、長い時間と多くの労力が必要である。
そのためには、実際に苗木を育てるところから手伝ってほしい、学校で生徒一人一人が苗木の里親となって育て森に植樹していってほしいと述べられ、その作業の手順も説明されました。そして、植樹という行為は人間だけができる行為で、それも次の若い世代へ受け継いでもらわなければ森づくりは実現しないのでぜひとも協力してほしい、という言葉で最後を締めくくられました。

講演後、高木さんに私はこの運動の趣旨には全く大賛成で、本校としてもできる限りの協力を惜しまないことをお伝えしました。

森づくりの説明 葉に文字を書く

班別講演会の学年全体報告会

12月14日(水)4限に、1年生が班別講演会の学年全体報告会を実施しました。

本校では、総合的な学習の時間を「セルフ=ナビ」と名付け、キャリア教育を中心に展開してきました。その中で、1年生は2学期に、班別講演会と称し、社会人・職業人をお招きしてその方の体験や仕事についての講演会を行います。具体的には、1クラスを2班に分け、班ごとに生徒自身で講演会のテーマを決めたり企画運営を行います。今年はそれぞれの班が計画したものに、相互に別の班員も参加して聴くという形をとりました。つまり、1クラスで2回別々の方の講演会を実施したというわけです。ちなみに、今年の講師は、元キャビンアテンダント、ラジオパーソナリティー、ジャズドラマー、ダンサー、警察官、元幼稚園長、元本校教員、大学教授、臨床心理士、元青年海外協力隊員、構成作家というように多士済々でした。

この日は、その講演会の模様を学年全体の生徒に報告するという目的で開きました。班の代表2名が3分間にまとめた内容を、プロジェクターを使いながら報告しました。なお、司会進行は生徒が担当しました。

私はすべての報告を聞きましたが、講師自身のお話としては、「うまくなるには、日々練習することしかない」 「英語力は大切です」 「独創性を身につけていってほしい」といったものが紹介されました。また、報告した生徒たちの印象に残る言葉としては、「何事もあきらめないで最後まで続けることが大事だと思った」 「自分に誇りを持てる仕事に就きたい。そのためには高校生活を充実させたい」 「夢を持てるようしっかり考えていきたい」などがありました。

すべてではないですが、このように、講演内容の要約にとどまらず、講演で得たことをきっかけに、それを掘り下げて自分自身のものにしよう、次につなげようとする大変前向きなものが多く、頼もしく感じました。後は、今回だけの一過性に終わらず、学校生活あるいはその後の人生の中でも継続して追求していってもらいたいと思いました。

第2回学校評議員会を開催

今年度第2回の学校評議員会を、昨年12月19日(月)14時より本校会議室にて評議員5名の方のうち、田中和典、三木右至、真柄容子、三宅奈緒子各氏のご出席をいただき開催いたしました。

なお、山本裕之氏は所用のためご欠席でした。学校側は、校長・教頭・事務長・部長・主任合わせて13名と若手職員5人が出席しました。というのは、今回は部長主任からの実践目標についての中間報告の後に、評議員の方と一般教職員との意見交換・懇談を計画したからです。

最初に、校長から挨拶をかねて現在の本校の状況について報告を行いました。内容は、概ね生徒たちは日々健康で安全な、また楽しく充実した学校生活を送っている、予定していた教育活動も無事つつがなく実施できている、さらに各所で発展的な取り組みを行い成果を出しつつある、というものでした。次に、各部長・主任から担当部署の今年度の実践目標についての進捗状況の説明を簡単に行いました。各部署とも、課題はあるが取り組みを強化しており、徐々に成果が上がりつつあるとの報告でした。

その後自由な意見交換・懇談となりましたが、評議員の方々からの感想やご意見としては、「校外清掃は地域の方々は喜んでいる」 「芸術鑑賞会は良かったが、地域からの来場者が少ない。もっと広報に工夫が必要ではないか」 「公開授業の参観者が少なかったが、いい授業をしていた。若い人にがんばってもらいたい」 「学力向上の方策について、保護者からの意見はないのか」 「花いっぱい運動への県尼生の協力は地域から評価されている」 「『インターピープル』(本校で主催している地域との文化交流行事のこと)は今年度はどういう形式でするのか」 「最近の県尼についてはいい話しか聞かない」 「若い職員は学校評議員会の中味について知っているのか」などがありました。

また、教職員の方からは、本校生の通学状況についての質問や「吹奏楽部がもっと地域で活動したいが、どこに連絡すればいいのか」というような発言がありました。

次回は3月に開催し、各部長・主任から学校評価の自己評価として今年度のまとめの報告をし、最終的には評議員の方から学校関係者評価をしていただく予定です。この結果については、本校は従来から本校ホームページで公開していますので、おそらく4月頃になると思いますが、ご覧になっていただければ幸いです。


短信

花ボランティアの緑化作業

緑化委員たちが「花ボランティア」の緑化作業をしました。

お世話いただいている本校学校評議員で元PTA副会長真柄容子さんのご指導で、「県尼花いっぱい運動」の一環として取り組みました。昨年11月29日(火)に近くの稲川圃場から花のポットをリヤカーで運んできて、考査最終日の12月9日(金)には花壇とプランターに植え替えをしました。それぞれ1時間30分ばかりの作業でしたが、生徒たちは一生懸命やってくれました。きっと、これからの水やり当番もしっかりやってくれるものと思います。

年明けには、可憐な花が咲き始めて、登校する生徒諸君や教職員、そして来校者の皆様の目を楽しませてくれることでしょう。

花ボランティア

PTAソフトバレーボール大会に出場

昨年12月10日(土)尼崎市PTA連合会高校部会の親睦ソフトバレーボール大会が尼崎双星高等学校で開催されました。

保護者だけでなく、教職員も私を含めて5名参加しました。結果は、残念ながら予選リーグで敗退しましたが、大きな歓声と黄色い声援?に励まされ健康的な汗をかきました。

私は初めてソフトバレーボールというものを体験しましたが、ボールが大きくて柔らかいので受けても痛くないのですが、とくにサーブの時は大きく変化してなかなかうまくレシーブはできませんでした。それでも、けっこうラリーが続くと、皆さん我を忘れて勇敢な?プレーやファインプレーが続出しました。また、点数を入れるごとに、全員でハイタッチするなど大いに盛り上がりました。しかし、試合後皆さんの口をついて出てきたのが「明日の筋肉痛が心配…」という声でした。でも、スポーツをともにして会員相互そして他校の皆さんとの親睦を深めるという目的は十分果たしたと思います。
ちなみに優勝したのは県立尼崎稲園高等学校PTAの皆さんでした。

親睦ソフトバレーボール大会

避難訓練を実施

昨年12月20日(火)に避難訓練を実施しました。

まず、中館1階生物準備室から出火したとの想定で、全員がグラウンドに避難しました。
全員集合完了の後に、尼崎中消防署の指導を受けて、校舎3階より避難器具を使用しての訓練を行いました。私の事後の講評では、日頃から危険を察知する感覚、正確な判断、迅速な行動を心がけてほしい。それは火事や自然災害だけでなく、交通事故や防犯などにも通じるところがある。自分の身は自分で守る、そのためには訓練を訓練として終わらせるのではなく、しっかり生き抜くための智恵と動作を身につけてほしい、と述べました。

今回の避難訓練は校内に工事箇所等があったため、約800名の全校生徒がグラウンドに集合・点呼完了するまでに6分50秒かかってしまいました。これは前回よりも時間がオーバーし残念なことでしたが、私は訓練の様子を見ていて、ほとんどの生徒がこれまでよりも真剣味を持って取り組んでくれたように思いました。1月には、校内で阪神・淡路大震災の追悼行事を行います。そこでもまた、振り返ることによって防災意識を高めていきたいと思います。

吹奏楽部「クリスマスファミリーコンサート」を開催

本校吹奏楽部が、昨年12月23日(金)アルカイックホール・オクトにおいて「親子で楽しむクリスマスファミリーコンサート」を開催しました。

当日は、開場前からホール玄関には子ども連れのお客様が長蛇の列をなし、ついには650席のホールが満席となり、立ち見のお客様が出るほどでした。約2時間の公演の内容は、第1部が音楽劇「忍たま乱太郎~はちゃめちゃクリスマスの段!!~」で、第2部はファミリーコンサートでアニメの主題歌のメドレーが中心でした。始まってすぐに、会場の子どもたちは音楽とともに一緒に歌い出し踊り出す、観客と一体になった楽しいステージになりました。それは、下の写真の一コマでもうかがえるとおりの大盛況でした。

しかし実は、吹奏楽部としてはこれが初めての試みで、当日に至るまで生徒たちもきっと不安をいっぱい抱えていたと想像しています。私は開演直前までリハーサルを見学していたのですが、顧問の大きな叱咤の声が次々と矢継ぎ早に飛ぶほど厳しいものでした。でも、生徒たちはいざ本番では見事にやり遂げました。それも笑顔に溢れた立派な態度で、すばらしいものでした。また、生徒会役員と野球部が応援で会場係を務めたり脇役などをしてくれ、裏方で大いにサポートをしてくれたのも大変ありがたかったです。なお、彼らの応対にはお褒めの言葉もいただきました。

アンケートの感想の中から一部をご紹介いたしますと、
「正直はじめはそんなに期待していませんでした。しかし、第1部がスタートして1分後には、子どもたちより私が夢中になっていました。想像していたのをはるかに超えた素晴らしさでした。来年もぜひ案内がほしいです」
「親子で音楽を楽しめる機会があまりないので、とても今回は良かったです。子どもが楽しんで集中していました。ぜひまた、次回もコンサートがあれば参加させていただきたいです」
「息子は音楽が大好きで、ピアノも習っているのですが、帰る時には『ぼくもこんなお兄さんやお姉さんみたいになりたい!!』と話しておりました。皆さんがあこがれの存在になったようです。これからもがんばってください」
「これからも地域に根づいた、地元にかわいがってもらえる活動をしていってください」
と、大好評でした。終わった後、顧問とともに成功を喜びましたが、参加した生徒全員の精進に対し大いなる賛辞を贈りたいと思います。そして、関わった人たちが自分たちの共通の財産として、この取り組みを起点にさらに活動を膨らませて豊かなものにしていってくれることを願っています。

最後に、ご来場いただきました皆様に感謝申し上げるとともに、これからも県尼は「地域に根づいた活動」をしていきますので、今後ともよろしくお願い申し上げます。

クリスマスファミリーコンサート

3年高屋舗敷将司君が第84回兵庫県小・中・高校絵画展で特選

本校3年高屋舗将司君(美術部)が第84回兵庫県小・中・高校絵画展の特選に選ばれ、主催者である朝日新聞の昨年12月25日朝刊で発表されました。栄誉ある賞を受賞できたのも、彼の日頃からの賜物だと思います。おめでとうございます。なお、彼の作品は他の特選作品とともに、昨年12月26~30日に大丸神戸店イベントホールで展示されました。



予告

特色選抜(教育総合類型)入試について

本校特色選抜(教育総合類型)入試を2月13日(月)に実施します。詳しくは、本校ホームページに掲載しております募集要項をご覧になってください。お問い合わせは、本校教頭までお電話(06-6401-0643)でお願いいたします。


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