校長室の窓から No.45

        平成23年12月1日

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はじめに

11月は文化の秋ということで、学校全体、教科、学年等でいろいろな取り組みがなされました。

以下、逐次ご紹介いたしますが、11月を振り返ってみれば、手前味噌で恐縮なのですが、本校はいろいろな方の手助けを得ながら、生徒や教職員が本当に多彩な活動を行っているなと思いました。授業はもちろんですが、このような活動が、生徒たちが将来社会人となった時、自立した主体的な市民としての基盤を築いていく上で、大いに役立つのではないかと自負しております。

公開研究授業を実施

前号でご案内しておりました、今年度の学力向上公開研究授業を11月9・10日の両日にわたって実施し、無事終了いたしました。

高等学校の他に尼崎市教育委員会や小学校の先生方にも来ていただきました。
ご参加いただいた皆様には、この場をお借りしましてお礼申し上げます。

本校では、昨年度から11月に全教科の公開研究授業を行っております。外からの新しい視点や刺激を日常の教育実践に生かしていこうという趣旨です。今年も2日間で9教科全部を実施しましたが、とくに、国語科では本校と高大連携協定を結んでいる関西国際大学から中西一彦准教授(教育学部で国語教育学を教えておられます)を助言者としてお招きし、研究授業及び研究協議を行いました。中西先生からは的を射るご指摘ご助言をいただきましたので、今後に役立ててまいりたいと思います。

また、皆様からいただいたいろいろなご意見やアドバイスをもとに、さらに授業改善に努め、教科指導面だけでなく全体的な学習指導も強化し並行して行うことによって、学力向上につなげていきたいと考えていますのでよろしくお願い申し上げます。

なお、11月28日(月)午後には、本校で市内公立高等学校と市立中学校の校長先生方の「学力向上」をテーマにした合同会議があり、その前には本校の授業を参観していただきました。

教育総合類型3年生が金楽寺小学校で模擬授業

11月17日(木)に、3年教育総合類型クラス(3年7組)が3年間の総まとめとなる模擬授業を、尼崎市立金楽寺小学校のご協力を得て、同校5・6年生4クラスで実施しました。

この試みは2年目になりますが、教育総合類型3年生の必修科目である学校設定科目「教育探究」の最終課題として設定されたものです。入学以来、これまでに教育に関するいろいろな特別講義や演習、幼稚園・保育所などでの体験的な学習は数多く行ってはきましたが、3年間の締めくくりに実際に自分たちで授業を行うというものです。

当然彼らにとって授業体験は初めてのことですが、1回きりとはいえ貴重な時間をいただいたのですから、生半可な授業では許されるはずがありません。9月からかかり始め、拙いながらも学習指導案も作成して準備を進めてきました。正規の授業時間では足らず、放課後はかなり居残ったようにも聞いています。

実は、私は前日から自分のことのようにドキドキしていました。昨年も同様だったのですが、その時は初めてということが理由でした。しかし、今年は違いました。昨年はこちらの方からテーマを設定して行ったのですが、今年は金楽寺小学校の先生方から、ぜひとも教科書に沿った学習内容に関して行ってほしいという要望があったからです。生徒たちにとってはかなりハードルが上がり、生徒たちも私も不安でした。実際、途中の出来を見ても、もう一つでした。ところが、担当者の話では、そこからエンジンが目一杯かかり急ピッチで仕上がっていったようです。最後はやってくれるものと信じていたものの、何とか合格点はとれたのではないかと一安心しております。

当日の模様をお話ししますと、お昼休みに小学校に行き、まず最初に給食の様子を見させていただいた後、対面して自己紹介を行いました。そして、児童たちと掃除をしながら話をしてお互いになじむようにする、次に休み時間に一緒に遊んで仲良くなる、というように段階を踏んで、5限目に本番の授業を迎えました。その内容は、

○6年1組:算数「合同の図形について」
○6年2組:英語「季節や動物の単語を学ぶ」
○5年1組:理科「気象について」
○5年2組:社会「日本地図と各地の特名産」

というものでした。生徒は班ごとにそれぞれ係を決め、比較的スムーズに展開できたと思います。また、どのクラスも時折クイズ形式の質問を交えながら、アクセントをつけていました。児童たちの反応は大変よく、すぐ手が挙がり正解には歓声が沸くというような感じでした。前に来て堂々と答える児童もいました。生徒たちの方にも、ただ楽しく興味関心を喚起するだけでなく、自分たちでプリントを作成したり、最後に復習テストも実施するという工夫もありました。

一方では、当然まだまだ未熟ですから、いろいろと反省点も多く、今後修正を加えていかなければならないことも多々見つかりました。しかしながら、来春卒業していくこの教育総合類型クラスの中には、将来教員や教育関係の職業をめざす者が多数いますので、この経験が上級学校に進学しても活かされることを期待しています。

最後になりましたが、ひとかたならぬお世話になった金楽寺小学校の玉田校長先生、中島教頭先生はじめ教職員の皆さん、そして5・6年生の皆さんからいただいたご協力と温かい声援に心より感謝申し上げます。

算数 英語
理科 社会

教育総合類型1年生が関西学院大学を訪問

11月17日(木)に、66回生の教育総合類型クラス(1年7組)が大学訪問を行いました。自分たちのめざす上級学校をよく知ろうという趣旨で、毎年1年教育総合類型クラスの恒例行事となっています。

今年は昨年に引き続き関西学院大学を訪れました。当日は4限から授業をカットして、教員3名が引率し貸し切りバスで、関西学院大学上ヶ原キャンパスに向かいました。関西学院大学は、皆さんよくご存じのように、甲山の麓の豊かな緑に囲まれた、スパニッシュ・コロニアル様式の瀟洒な校舎と広大なキャンパスを持っています。

到着後は、法科大学院棟の模擬法廷教室で、大学側からの説明を行いました。内容は、大学の特色、入試状況、卒業後の進路、心構えなどで懇切丁寧に話していただきました。その後、大学生ボランティアによる案内で、大学図書館などキャンパスのいろいろな場所を見学させていただいた後、一同バスで帰校しました。

引率教員の感想では、わずか半日の日程でしたが、生徒たちには総合大学の魅力が十分伝わったようで、大いに刺激を受けかなりモティべーションが高まったようでした。

講義室 時計台(旧図書館)

特色選抜(教育総合類型)オープン・ハイスクール

11月19日(土)に第3回オープン・ハイスクールを実施しました。

1・2学期のオープン・ハイスクールは学校説明と授業・施設見学が中心でしたが、例年3回目は特色選抜(教育総合類型)に関して行っています。今回の内容は、生徒自身による教育総合類型の説明や本校教員による体験授業(全部で8科目)、及び清水篤・神戸親和女子大学発達教育学部教授による講演でした。土砂降りの雨にもかかわらず、中学生159名、保護者44名、合わせて203名の方々に参加していただきまして、大変ありがとうございました。お陰さまで、参加者数は昨年を上回り、特色選抜のオープン・ハイスクールとしては過去最多でした。

参加者の皆様には、本校教育総合類型に入学すると、どんな授業が受けられるのか、どんな体験的な学習を行うのか、高大連携による大学の先生の講義とはどんなものなのか、また、生徒たちはどのような様子で学校生活を送っているのか、ということを知っていただけたのではないでしょうか。これをきっかけに本校に対する理解が深まり、本校を志望する意欲的な中学生が増えることを期待しています。

最後に、今回は余裕を持ってゆっくり部活見学をしていただこうということで、部活見学の開始時間を早めたのですが、あいにくの雨で戸外で活動する運動部の練習が中止となったのがくれぐれも残念でした。

学校説明 体験授業

ご参考までに当日の日程をあげておきます。

11月19日(土)の日程
 8:30~ 9:30 学校概要及び教育総合類型の説明、入試(特色選抜)説明
 9:40~10:30 体験授業(希望による選択制)
10:40~11:30 講演 演題『教職をめざす中学生へ ~いま、教職がおもしろい!~』
講師 清水 篤 神戸親和女子大学発達教育学部教授
11:30~11:40 アンケート記入、諸連絡
11:40~      部活見学



短信

紙芝居甲子園で準グランプリ、奨励賞を受賞

第2回紙芝居甲子園が、11月6日(日)に京都駅前広場で行われました。

これは京都国民文化祭行事の一つとして開催されたもので、国際紙芝居協会の主催です。出場資格は全国の高校生で、今回のテーマ「絆」をもとに、自分の想いや夢を自作自演の紙芝居で表現する、というものです。本校は、平成22年3月に行われた第1回に引き続き今回も出場しました。美術部顧問松岡先生の指導の下、本校からは5組が出場し、3分以内という制限の中で、ストーリー、イラスト、語り、テーマ性などを競い合いました。

その結果、「勘違いラブレター」と「ねこのキモチ」を演じた3年7組の愛川由佳梨、津田華波、山下瑞稀、山本みずきさんたちのチームが準グランプリに、「山鬼の鬼太」を演じた3年5組の高屋舗将司、中西清喬のチームが奨励賞に輝きました。おめでとうございます。日頃からいろいろな活動に意欲的に参加している生徒が多い本校生には感心していますが、さすが京都まで遠征するだけものはあると思いました。

3年7組 3年5組

人権教育講演会

11月16日(水)5・6限、人権教育講演会を行いました。

これは年に1度実施しているもので、これまでは同和地区出身の方、在日外国人の方、ホームレスの支援者の方などに講演していただいたことがあります。今年は、身体障害を持っておられる菊地理恵さんにおいでいただきました。菊地さんは四肢と言語に障害を持ち、普段は車いすで生活しておられるのですが、劇団『態変』に所属する俳優として、またピア・カウンセラーとしても活動されています。当日は初めての講演ということで、介添え役として、NPO法人障害者生活支援センター『遊び雲』を主宰しておられる栗山和久さんにも来ていただきました。

菊地さんには、自分の抱える障害のこと、それが原因で、学校でいじめられたり就職差別を受けたこと、自分が情けなく苦しくなって死にたいと思ったこと、その時ピア・カウンセリングがきっかけで障害者の劇団 『態変』 に出会い衝撃を受けたこと、現在は劇団 『態変』 に入り海外にまで公演に出かけ、そして俳優仲間と結婚したことなどを話していただきました。生徒たちに伝えたいメッセージとして、「命を大切に、一生懸命生きていればいいことがある、出会いを大切に」を強調され、そして「障害者だって普通にみんなと一緒にいたい」という言葉で最後を締めくくられました。生徒たちは1時間にわたるお話しを真剣に聞き入っていました。

私は、生徒たちが社会に巣立つ前に、勉学に励むのはもちろんですが、学校でいろいろな方からお話を聞いてさまざまな面で啓発されることで、生命や個人の尊厳を守り、差別や偏見のない社会を築く一員として、良識=優れた人権感覚を持つ市民として育っていってもらいたいと願っています。また、そういう機会を数多く提供していくのが私たちの仕事だとも思っています。

教育総合類型1年生特別実習

11月10日(木)教育総合類型1年7組の6・7限の授業に、七松幼稚園副園長亀山秀郎先生をお招きして特別実習を行いました。

亀山先生には、4年前の教育総合類型設置当初から講師として来ていただいています。今年度は10月27日に続いて2回連続で行われましたが、この日は奥様とお子様二人もご一緒で、休み時間は生徒たちが相手にやってきて保育所さながらであった、と後でお聴きしました。授業そのものについては、熱が入って30分も延長したようです。私は他に所用があり参観できなかったので、担当の齊藤先生に授業の模様を書いていただいたものを下に掲載します。

6限目

  • まずは、前回と同じように身のまわりのものを使ってゲームをしました。ペットボトルに入れた魚が浮いてきたり、沈んだり。隣の人の手を合図と同時にどちらが早く掴めるかなど、楽しいことをして心を和ましてくれました。

    次に、亀山先生のお子様の写真やビデオ、幼稚園で行っている音楽会やお遊戯などのビデオを使っての発達状況とそのときの様子などを細かく説明していただきました。
    ・やらせようとするのではなく、やりたいと思えるようにする。
    ・小さい頃はいろんな事に興味がある。
    ・興味があることにチャレンジさせる。
    (亀山先生のお子様は、2歳のときに、台に乗って皿洗いを始めた。現在は米研ぎまでできるようになった。) 
7限目
  • 8人1グループになり、まず一人ずつ教師になるために必要なこと(資質)を考えさせる。
    その後、グループ毎で自分の意見を発表しあい、模造紙にまとめていく。
    さらに、その意見からその資質を育てるために今できることは何かを考え、模造紙にまとめていく。
    最後に、グループで作成した模造紙をもとにクラスの前でグループの意見を発表する。

3年生が校外清掃

本校恒例の校外清掃を今回は3年生が行いました。

卒業まで残り少なくなってきた3年生ですが、11月9日(水)6限LHRの時間を利用して実施しました。当日はやや肌寒い天候ではありましたが、生徒たちは本校周辺の公園、神社や道路などをくまなく掃除してくれました。右の写真は学校周囲の側溝を掃除しているところですが、普段は校務員さんがやってくださっているのですが、何しろ落ち葉の季節なのでなかなか大変なようです。その点では、生徒たちの数の力は偉大です。比較的短時間できれいになりました。

次回は12月中旬に1年生が予定しておりますので、よろしくお願いいたします。

吹奏楽部、JRC部が「サポートセンターまつば」を訪問

11月13日(日)に、吹奏楽部が「サポートセンターまつば」のフェスティバル「第2回まつばフェート」に参加しました。

また、JRC部の4名もボランティアで参加し、バザー販売、たこ焼き作り、ホールスタッフとして活躍しました。「サポートセンターまつば」の前身は知的障害者福祉施設の「尼崎市立まつば園」で、本校の近くに所在していたという関係もあって、以前から行事などで定期的に交流し合っていました。ところが、平成21年に尼崎市の事業としては廃止になり、社会福祉法人福成会が事業を引き継いで、別の場所で「サポートセンターまつば」を開所しました。そこで、1年のブランクはありましたが、再び本校との交流が再開され、今回も他のボランティアの方々と一緒に参加させていただいたというわけです。

本校の吹奏楽部やJRC部は積極的に校外に出て行って活動しています。私はとてもすばらしいことだと思っていますし、また誇らしい気持ちでもあります。これからも、学校全体でいろいろな方法で地域のお役に立てればと思っております。


予告

芸術鑑賞会のご案内

今年度の芸術鑑賞会(本校及び本校PTAの共催)を、日頃お世話になっています保護者や地域の皆様にもご案内申し上げます。

毎年、地域貢献活動の一環として行っているもので、お忙しいこととは存じますが、年の瀬のひとときを、ゴスペル音楽と津軽三味線のコラボでゆったりとお楽しみください。詳細は下記のとおりで、入場無料です。また、事前のご予約は不要ですので、どうぞお気軽にいらっしゃってください。

期 日  平成23年12月12日(月)13:00開場,13:30開演
※ホール入口で受付を行っております。なお、保護者や地域の皆様は1階後方の座席もしくは2階席になりますので、あらかじめご了承お願いいたします。
会 場  アルカイックホール
演 目  GOSPEL&津軽三味線CONCERT
出 演  EVERYTHING GET TO BE GOOD,澤田 勝司

吹奏楽部「クリスマス・ファミリーコンサート」のご案内

本校吹奏楽部が、親子で楽しむ「クリスマス・ファミリーコンサート」を開催します。幼稚園・小学生が対象で、保護者同伴でご一緒にお楽しみください。概略は下記のとおりですが、詳しくは「兵庫県立尼崎高等学校吹奏楽部」のホームページをご覧になってください。
期 日  平成23年12月23日(金・祝)
       開場13:15,開演14:00,終演15:45
場 所  アルカイックホール・オクト(中ホール)
演 目 第1部 音楽劇「忍たま乱太郎」
第2部 親子で楽しむ名曲とアニメソング
※入場料は無料、予約も不要です。お問い合わせは本校℡06(6401)0643、担当の伊藤か原田までお願いします。

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