小橋 昭彦 氏
「トリの目 ムシの目 サカナの目」

2008/03/10(月)4限

 柏陵同窓会主催による「創立110周年記念事業」の一環として行われている「卒業生による連続講演会」。その第4弾として、第35回生・小橋昭彦氏より、第1学年276名を対象に、講演をしていただいた。
 小橋氏は現在、特定非営利活動法人「情報社会生活研究所」の代表理事として活躍しておられる。
 錯視図形「ルービンの杯」を利用して、発想を転換することの大切さについて話をスタートされた小橋氏。日本の全人口の約半数が、東京・大阪・名古屋の三大都市圏に集中することを指摘した上で、「田舎に住んでいる皆さんはそれだけですごいことなんですよ」とおっしゃる。
 小橋氏は、柏原高校在学中は同人誌づくりに熱中されていた。大学卒業後は、広告代理店にコピーライターとして入社。その頃、仕事の合間に小説を執筆し、「その頃が一番勉強をしたと思う」と言われる。
 「皮膚癌について小説に書こうとして、紫外線のことから、オゾン層破壊のことへ、そして、老荘思想、インド哲学へと芋づる式に勉強が広がっていった時期でした。」
 1995年、インターネットに出会い、「これは自分が作っていた同人誌と似た世界ではないか」と思い、ベンチャー企業を立ち上げる。今は、メール情報誌「今日の雑学」(http://www.kobashi.ne.jp/)を配信し、田舎暮らしの魅力を発信、情報社会が地方にとってより良いものになるよう、その在り方を研究しておられる。
 ご自身が撮られたお子さんの写真などを例に、大人の視点(「トリの目」)から見るだけではなく、地面すれすれの「ムシの目」で見ること、あるいは対象と同じ目の位置(「サカナの目」)で見ることも大切だと、訴えかけられた。
 生徒からは大きな拍手と、感謝の気持ちを込めて花束が贈られた。