蔵書

図書館や資料室に眠る書物を繙いてみよう。
想像力の翼が広がり、時間の旅へ私達を連れ出してくれる。
近代教育の黎明期から、地域とともに歩んできた本校の蔵書は、
氷上郡の郷土史、教育史の貴重な資料でもある。


ウェブスター英語辞典
柏原中学校が設立された明治30年(1897)に発行された、
稀覯本としての価値も高い。


大清帝国分省精図
冨山房・明治40年(1907)。当時最高の印刷技術だった
色彩石版を駆使した、清(中国)の精密な地図帳。写真ページもある。


大典奉祝紀念写真帖(兵庫県氷上郡)
大正4年(1915)11月発行。大正天皇の即位礼に合わせて、
氷上郡全体をあげて盛大に奉祝式典が執り行われた。
大正初期の氷上郡を銀盤におさめた貴重な記録写真である。
この祝典に合わせて、中学校の校歌の制定と、高女の記念植樹
(ヒマラヤシーダ)が行われた。



体操教授用図譜
九州帝国大学医学部教授・櫻井恒次郎著(都村有為堂出版部)
大正8年(1919)発行。 柏原中学校では、音楽の授業を開始した
ときと同様、 体育の授業にも排斥運動が起こったという。第7回生
(明治41年卒業)の佐野実は、こう回想している。「県下の中学校
で最初の体育専門教諭として赴任された内尾玄先生が、今の
フォークダンスのようなフォームを加味した柔軟体操を教えられたの
が原因で、排斥運動が起こり、遂には同盟休校に迄発展し、柏中
に一大汚名を残した。内尾先生には誠に申し訳ないご迷惑をかけた
事であった」(『創立60周年記念誌』)。
『体操教授用図譜』では、当時の”フォークダンスのような柔軟体操”
の概略を推察することができる。県下に先駆けて、本校で体育科学
理論に基づいた授業が行われていた ことを示す資料である。


学校教練必携
陸軍省徴募課編纂(帝国在郷軍人会本部発行)昭和8年(1933)発行。
学枚教練の目的は、「国民皆兵」のスローガンにもとづき、国防思想と
軍事知識をまず教育現場から徹底させることだった。


主要毒瓦斯ノ性能卜救急処置一覧表
『学校教練必携』と一緒に発見されたガリ版のプリント。主要な毒ガス兵器
の性能と救急処置・消毒法・防毒法などを説明している。


百年の青春へ