コブハクチョウ(瘤白鳥)  画像2

学名:Cygnus olor
分類:カモ目カモ科Cygnus属
 嘴上部の付け根に黒いコブ状の突起があるのが名前の由来である。  ヨーロッパや中央アジアで繁殖する。 冬は繁殖地にとどまるものと、北アフリカや中国東部、朝鮮半島などに渡るものがいるが、日本には基本的に渡らない。 日本へは1952年にヨーロッパから飼い鳥として移入されたものが、公園や動物園などで飼育され、広まった。 黒池のものは2005年頃から見られるようになったが、昆陽池で飼育されていたものがつがいで移動してきたと思われる。 毎年、繁殖が確認されている。全国で同様の野生化が見られ、外来種と見なされることもある。
マガモ(真鴨)  画像2  画像3

学名:Anas platyrhynchos
分類:カモ目カモ科マガモ(Anas)属
 北半球に広く分布する。冷帯で繁殖するものは、冬は温帯に渡る。温帯で繁殖し渡りをしないものもいる。 水に潜ることができないため、水中に首を突っ込んだり逆立ちをして餌を採る。
 アヒルは本種を家禽化したもので、様々な品種に改良されている。 体色がマガモに似たアヒルをアオクビアヒルといい、これとマガモの交配種を合鴨(アイガモ)という。
ヒドリガモ(緋鳥鴨)   画像2

学名:Anas penelope
分類:カモ目カモ科マガモ(Anas)属
 日本で普通に見られるカモのひとつ。オスは頭部全体が茶色で、眉間から頭頂は淡い黄色の帯がある。 喉から胸は薄い茶色で、尾は黒色、その他の部分は灰色である。 メスは全体的に褐色で、腹は白色である。嘴はオス・メスともに灰色で、先端は黒い。
ハシビロガモ(嘴広鴨)  画像2  画像3  画像4

学名:Anas clypeata
分類:カモ目カモ科マガモ(Anas)属
 ユーラシア大陸北部や、北アメリカ大陸北部で繁殖し、冬はそれぞれの南方へ渡り、越冬する。日本へはシベリア付近から渡ってくる。
 オスは頭部が緑色で目は黄色、胸と腰は白色、腋と腹は赤褐色である。メスは目が黒色、全身は褐色に黒色の斑がある。 メス・オスともに大きくてへら状の嘴をもち、これで水中のプランクトンや植物片などの浮遊物を濾しとって食べる。
カルガモ(軽鴨)    画像2

学名:Anas poecilorhyncha
分類:カモ目カモ科マガモ(Anas)属
 東アジアに分布する。留鳥で夏も見られるが、短距離の渡りをすることもある。
 オス・メスともに全身が黒褐色で、頭部は白っぽく2本の黒線がある。 嘴は黒色で先端は黄色い。
キンクロハジロ(金黒羽白)   画像2  画像3

学名:Aythya fuligula
分類:カモ目カモ科スズガモ(Aythya)属
 夏、ユーラシア大陸の亜寒帯で繁殖し、冬は日本、アジア中南部、ヨーロッパ南西部などに渡る。
 目が黄色(金色)体が黒色で、オスは翼に白い部分があり、これらが名前の由来となっている。メスは翼が褐色。 メス・オスともに後頭部に冠羽をもち、それがちょんまげのように見える。
ホシハジロ   画像2

学名:Aythya ferina
分類:カモ目カモ科スズガモ(Aythya)属
 夏は来たヨーロッパから中央アジア北部で繁殖し、冬は西および南ヨーロッパ、アジア中南部や日本に渡る。 オスは頭部から首にかけて赤褐色で、目の虹彩は赤。胸と尾は黒色でそれ以外の胴は灰白色。 メスは頭部から首、胸にかけて褐色で、目の虹彩黒褐色。胴は灰色に褐色が混じる。
ミコアイサ(巫女秋沙)  画像2            画像8

学名:Mergus albellus
分類:カモ目カモ科ミコアイサ属
 夏はユーラシア大陸北部の寒帯で繁殖し、冬は温帯で越冬する。 オスは白色で目の付近が黒い、いわゆるパンダ顔である。また、後頭部、背なども黒い。 胸に和服の襟元のような黒い筋がある。メスは頭部は褐色、胴体は灰褐色で、目の付近はオスと同様に黒い。 潜水し、魚や甲殻類を捕食する。
ダイサギ(大鷺)   画像2

学名:Ardea alba
分類:コウノトリ目サギ科アオサギ属
 世界の熱帯・温帯に広く分布する大型のサギ。4亜種があり、日本にはチュウダイサギとオオダイサギの2亜種がいる。 チュウダイサギは国内で繁殖し、オオダイサギは冬鳥である。
夏は嘴が黒色、目先は青色、冬は嘴も目先も橙黄色に変わる。 川や湖沼の体が水につからない深さのところで魚やカエルなどを捕食する。
 チュウサギに似るが、嘴の先が黒くない(冬)、口の切れ込みが目の後ろまで伸びているなどで区別できる。
アオサギ(蒼鷺)   画像2  画像3

学名:Ardea cinerea
分類:コウノトリ目サギ科アオサギ属
 アフリカ大陸・ユーラシア大陸に分布する。ダイサギとほぼ同じか少し大きい大型のサギ。 留鳥なので、年中見ることができる。
 ダイサギと同じく川や湖沼で魚などを補食する。
カワウ(川鵜)   画像2  画像3  画像4

学名:Phalacrocorax carbo
分類:ペリカン目ウ科Phalacrocorax属
 ユーラシア、アフリカ、オーストラリアの各大陸に広く分布する。日本では本州や九州で繁殖する留鳥である。 魚を補食し、主に淡水域で生息する。大戦後、公害による河川の汚染により激減したが、最近は逆に増えすぎの傾向にある。
 夜は群で休息・睡眠し、昼間は個々の採餌場に散らばる。黒池のカワウは昆陽池からやってくるものと思われる。
カイツブリ(鳰)   画像2  画像3  画像4

学名:Tachybaptus ruficollis
分類:カイツブリ目カイツブリ科Tachybaptus属
 ユーラシア南部やアフリカに分布する。池や湖沼、流れの穏やかな河川などで生活する留鳥である。 足にはカモのようなミズカキはなく、代わりに指にヒレがある。水に潜るのが得意で、魚やエビを補食する。
 雌雄同色で区別が難しい。繁殖期には「キュリリリ…」と特徴のある鳴き声を雌雄で鳴き交わし、求愛する。
オオバン(大鷭)   画像2

学名:Fulica atra
分類:ツル目クイナ科Fulica属
 ユーラシアやアフリカ北部、オーストラリアなどに広く分布する留鳥または渡り鳥。 日本においては、北日本で夏鳥、南東北から南では留鳥または冬鳥であるが、関西ではあまり見られない。 足の指にはヒレがあり、クイナ科の仲間では泳ぐのが得意であり、池や湖沼、河川などで生活する。 食性は雑食で、エビやカニなどの甲殻類、昆虫、植物の種など、いろいろなものを食べる。 雌雄同色で全身がほぼ黒色。嘴は白色で、付け根から額に嘴が延長した「額板」がある。
ユリカモメ(百合鴎)    画像2  画像3

学名:Larus ridibundus
分類:チドリ目カモメ科カモメ属
 小型のカモメで、嘴と脚が赤色、体は白く背中や翼は灰色である。夏は頭部が黒くなる。渡り鳥で、日本では冬にシベリアから渡来する。 カモメの仲間で唯一内陸に入ることができ、海だけでなく淡水の川や湖などでも生活する。
 伊勢物語の東下りの段に出てくる「都鳥」は本種と考えられている。
 −白き鳥の嘴と脚と赤き、しぎの大きさなる、水の上に遊びつつ魚を食ふ。京には見えぬ鳥なれば、みな人見知らず。 渡しもりに問ひければ、「これなむ都鳥。」と言ふを聞きて、『名にし負はばいざこと問はむ都鳥わが思ふ人はありやなしやと』とよめりければ、 舟こぞりて泣きにけり。−
ハクセキレイ(白鶺鴒)  

学名:Motacilla alba lugens
分類:スズメ目セキレイ科セキレイ属
 ユーラシア大陸全体およびアフリカ大陸北半分に分布する主に留鳥。 頭部から背中にかけてと胸が黒色で、他は白色である。また、目の所に黒い線がある。 セグロセキレイと似るが、本種は目のい下が白いことで判別できる。  水辺やその周辺で生活し、昆虫や小さな甲殻類を食べる。
ニホンイシガメ 

学名:Mauremys japonica
分類:カメ目イシガメ科イシガメ属
 日本の固有種。甲羅や体の色には、黄褐色、褐色、暗褐色などの変異がある。 甲羅の中心には筋状に1本の盛り上がり(キール)があり、クサガメ(キールは3本)との見分けに使われる。 幼体(子ども)は「ゼニガメ」と呼ばれる。
 最近はミシシッピアカミミガメに生息域を奪われ、数を減らしている。
ミシシッピアカミミガメ   画像2  画像3  画像4

学名:Trachemys scripta elegans
分類:カメ目ヌマガメ科アカミミガメ属
 北アメリカに分布するアカミミガメのうちミシシッピ川、リオグランデ川水系に分布する亜種。目の後ろに赤色の斑紋があり、これを耳に見立てて和名がつけられた。  幼体(子ども)は「ミドリガメ」と呼ばれ、ペット用に世界中に輸出された。しかし、成長したカメを持てあました飼い主が川や池に遺棄したため、輸出先で野生化している。 わが国でも遺棄されたカメが増殖し、在来種のクサガメやイシガメの生息域を奪っている。
 宇宙怪獣ガメラやおじゃる丸の亀田カメ・亀田トメはミドリガメをモチーフにしたキャラクター。
カムルチー 

学名:Channa argus
分類:スズキ目タイワンドジョウ科タイワンドジョウ属
 アムール川以南のロシア沿海地方から中国、朝鮮半島に分布する体長40〜80cmの大型魚である。 1923年か1924年に朝鮮半島から奈良県に持ち込まれ、全国に広まった。 空気呼吸ができるため、水質が悪化しても生き延びることができる。 よくタイワンドジョウと呼ばれることがあるが、こちらは中国南部からベトナム、台湾、フィリピンなどに分布する近縁種であり、誤った呼び名である。 また、「ライギョ」はカムルチーとタイワンドジョウの総称である。
ヒシ(菱)   画像2

学名:Trapa japonica
分類:ヒシ科ヒシ属
花期:7月〜9月
 葉の茎(葉柄)がふくらんで内部がスポンジ状の浮きとなり水面に浮いているが、 完全な浮き草ではなく、根は池の底に続いて、固定されている。種子には鋭いトゲがある。
 黒池では、毎年水面を覆い尽くすほど生える。2005年に公園化の工事で池の水が抜かれ、 06年、07年は、生えてはきたが池の底に根付かず浮遊して、夏を待たずに枯れてしまった。 3年間育たなかったことで、絶滅が心配されたが、08年は見事に復活した。 一年草であるが、種子のすべてが次の年に発芽するのではなく、 2年後から数年後に発芽するものもあるため絶滅しなかったのである。 植物の種子には絶滅を逃れる仕組みが備わっているようだ。
オニバス(鬼蓮)   画像2

学名:Euryale ferox
分類:スイレン科オニバス属
花期:8月〜9月
 葉や茎、つぼみなど全体が大きなトゲに被われていることから「オニ」の名が付けられている。 蓮というとおいしい蓮根を連想する人もいると思うが、一年草で蓮根はつくらない。 大きな葉とは逆に花は小さい。また水上で咲く花は少なく、水中で開かない花(閉鎖花)を多くつける。 種子は、閉鎖花の自家受粉によってできる。
 絶滅危惧種でU類に指定されている。黒池、西池は阪神間ではめずらしい生息池であったが、 2000年頃を最後に見られなくなった。その後、池の公園化で池底も掘り起こされたため、絶滅したかもしれない。 写真は1999年の撮影のものである。