教育プログラムモデル(3) 限りある命の尊さ

【テーマ】
限りある命の尊さ

【ねらい】
身近な人との関わりをとおして、老いや病にふれる体験や、死の悲しみにふれる体験などから、命の有限性や死の普遍性・絶対性に気づき、自他の命のかけがえのなさに思いをはせる。さらに、死の悲しみや苦しみに向き合う人々の思いに接し、人とのつながりを感じ、強く生きようとする心について考える。

【発達段階についての認識】
小学校段階では、自然の中にある命にふれることから自他の命の存在に気づくとともに、身近な人の老いや病について知ることで、命のかけがえのなさを実感する。また、自然現象を正確に見つめることにより命の有限性を実感する。中学校段階では、他者の痛みや避けられるかもしれない死を想像することで、自他の命のかけがえのなさと人とのつながりを実感し、死や暴力に対する健全な判断力を持つ。高等学校段階では、死の悲しみや苦しみと向き合う人々の思いにふれ、困難な中でも強く生きようとする心について考える。

  テーマ ねらい
小学校
低学年
 自然の中にある命  自然の中にある命にふれることから自他の命の存在に気づく。
小学校
中学年
身近にある
老いと病
身近な人の老いにふれたり、病について知ることによって、命のかけがえのなさを実感する。
小学校
高学年
限りがある命 命あるものにはすべて終わりがある。自然現象を見つめ、命の有限性を実感する。
中学校 遺された者の
痛みや悲しみ
遺された者の痛みや悲しみ、避けられるかもしれない死を想像することで、自他の命のかけがえのなさと人とのつながりを実感する。
 高等学校  生きること 死の悲しみや苦しみと向き合う人々の思いにふれ、困難な中でも強く生きようとする心について考える。