実践編の構成と活用方法

実践編は、教育プログラムモデル、授業用指導案、教員研修により構成されている。

教育プログラムモデルは、次のテーマごとに子どもたちの発達段階に応じて、学習・体験を整理し、 その学習・体験のための事前の準備と事後の振り返りで構成した。
・誕生の喜びと感動
・成長の支援への感謝
・限りある命の尊さ
・理解し合う心に支えられた命
・尊い命を守るために

具体的な授業用指導案の作成に当たっては、発達段階に応じて、
これらの教育プログラムモデルから学習・体験を取り出し、
子どもたちの実態に応じて様々な学習・体験をバランスよく組み合わせる必要がある。
授業用指導案の作成手順は、以下の(1)〜(5)である。この手順に沿って、 今回は小学校高学年、中学校、高等学校における授業用指導案を一例ずつ作成した。
(1)子どもたちの発達段階等を踏まえ、授業のねらいと目的を決める。
(2)子どもたちの実態や地域の実情を踏まえ、ねらいと目的に応じた学習・体験活動を、
   教育プログラムモデルから選択する。
(3)中心となる学習・体験の事前の準備(教員、子ども、家庭・地域との連携等)を確認する。
(4)学習・体験をもとにして授業用指導案を作成する。
   ・目標分析表を作成する。
   ・目標構造図を作成する。
   ・学習指導案を作成する。
   ・振り返りカードを作成する。
(5)授業実施後、学習・体験の中での子どもたちの心の動きはどうだったか、
   振り返り(子どもたちの振り返りカードへの記入、教員の振り返り)をする。

また、教員自身の事前の準備のために教員研修例を作成した。その内容は次のとおりである。
 ・自尊感情を高める研修※
 ・自己再発見のための研修※
 ・コミュニケーション能力を高める研修※
 ・情報モラル指導力を高める研修
 ・死と向き合う人々や犯罪被害者・遺族から学ぶ研修
(※印は子どもたちに対しても用いることができる)

この実践編における指導例の蓄積は、下記のWebサイトで行う。
http://www.hyogo-c.ed.jp/~inochi/