ごあいさつ
兵庫県立尼崎稲園高等学校のホームページをご覧いただきありがとうございます。
本校が位置する猪名寺は、古くは猪名川から武庫川に至る西摂平野の一帯の地をさす猪名野と呼ばれた一角にあります。この猪名野は、王朝貴族の世界では、和歌の名所(などころ)、いわゆる歌枕の地として有名で、多くの和歌に詠まれ、その一つに、小倉百人一首に撰録されている次の歌があります。
「有馬山 猪名の笹原風吹けば いでそよ人を忘れやはする」
近代工業地域化した尼崎にあって、古代のすがたを想望させられます。
昭和53年に全日制普通科として開校した本校は、平成22年度から単位制単独の高校へと改編した創立40年あまりの比較的歴史の新しい学校で、これから前へ前へと進んでいかなければなりません。
普通科単位制、二学期制、丁寧なガイダンス指導、落ち着いた学習環境、シンガポールやオーストラリアとの国際交流、ICT機器の活用などを学校の特色としており、また、部活動の加入率は90%以上で、生徒のみんなが文武両道で一生懸命取り組んでいます。その結果、学業、部活動ともに県下で名だたる公立高校へと成長しています。
一方で、2019、2020年度の2年間、文部科学省から「カリキュラム・マネジメント」の研究指定を受けました。そこで、全教職員で教科横断的な視点を共有するとともに、9つの育てたい資質・能力を含んだグランドデザインを稲園ビジョン2020として、未来への道を切り拓く世界のリーダー育成に向け教育活動全体の改善に取り組んでいます。
つきましては、今後とも、保護者の皆様をはじめ、同窓会の皆様、地域の方々、その他関係者の皆様に、深いご理解と温かいご支援を申し上げます。
校長 西川 雅秀