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阪神・淡路大震災の追悼行事を行いました。

 1月17日(火)朝のSHR時間帯にて、阪神・淡路大震災の犠牲者の方々に対する追悼行事を行いました。猪名川高校では、大震災の記憶と教訓を広く伝えるため、毎年、追悼行事を行っています。
 
 放送部が「市民による追悼行事を考える会」より発表された、「1.17、忘れない」阪神・淡路大震災の記憶と教訓を広く伝えよう、の文章を朗読し、その後、全校生と全職員が30秒間の黙とうを行いました。

 私たちは、過去の様々な災害を教訓にしっかりと受けとめ、常に自然災害に対する備えを持つ大切さというものをあらためて確認しました。

1年1組(特色類型)

 以下、追悼文の全文です。(昨年10月に発表されたもので、月日等そのまま読み上げています)

 
1.17 忘れない  阪神・淡路大震災の記憶と教訓を広く伝えよう

 2017年1月17日は、阪神・淡路大震災から22年目の日となります。22年の歳月を経てもなお大切な人を亡くした被災者の悲しみと苦しさは消えることはありません。心からお見舞い申し上げます。また、発生から5年7か月が経過した東日本大震災の被災者の無念の思いや喪失感には、慰めの言葉も見つかりません。とりわけ、14万人を超える人々がふるさとを遠く離れていまだに全国に避難し、不自由、不便な生活を強いられていることと震災関連死に涙しない日はありません。

 私たちは、阪神・淡路大震災で受けた大きな傷から立ち直るために血の出るような努力を重ねてきました。「地震に負けない安全な社会をつくろう」との固い決意のもとに、立ちはだかる国の法律や制度の壁をたたき、経済環境の沈滞に苦しみながらも、近隣地域やコミュニティの意識を再確認し、国内外の支援とその連携に支えられて今日まで力を尽くしてきました。しかし、その道半ばで倒れた友人、知人の悔しさを思い出すと胸がふさがれる思いです。
 今年4月、熊本地方を震源とする震度7の大地震が発生しました。100人を超える尊い命が犠牲となり、今も多くの人々が、仮設住宅での生活を余儀なくされています。10月21日には鳥取県中部地震が発生しました。兵庫県南部地震以来、日本列島は地震の活動期に入ったといわれ、近い将来には<首都直下>や<南海トラフ>、巨大地震・大津波の発生が危惧されています。加えて地球温暖化の影響もあって、スーパー台風の発生や相次ぐ台風の襲来で関東、東北、北海道は豪雨被害に見舞われました。今や災害は「いつ、どこで」起こっても不思議ではありません。このため、私たちは、その時に「どうするのか」という問いに対する答えを共有し、常に備えていかねばなりません。

 2016年に実施された「市民による追悼行事」は一昨年に比べて半減しました。震災の風化に加えて、実施に伴う人的、金銭的な課題の顕在化が行事の継続を難しくしています。また、震災20年を節目と考えて、一応の区切りをつけられたケースもありました。そのご苦労に感謝しつつ、その思いを大切にしたいと思っています。
 私たちは追悼行事の中で亡くなられた人たちの無念な思いを忘れることなく、災害に学び続けることができるのだと考えています。ささやかであっても目立たなくてもいい、あの日々を思い出し、ともに歩んできた仲間との連携を確かめ、防災・減災の意義をかみしめたいのです。そしてまた、各地の被災者の皆さんのささやかな励ましになればと願っています。

 市民による追悼行事を考える会 より

Copyright© Hyogo Prefectural Inagawa High School.2017/01/18
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