ICT活用授業実践事例報告書 


                                                   2010年
 学校名 丹波市立新井小学校
 教科(科目等) 国語(書写)   学年  3年
 単元名 筆使い・字形 縦画「下」
ICT活用の様子
 指導計画

本時 1/3 
第一次 「縦画」の始筆・送筆・終筆の筆使いを理解する。・・・1時間
第二次 「点」の始筆・送筆・終筆の筆使いを理解する。・・・・1時間
第三次 「縦画」「点」の筆使いを復習する。・・・・・・・・・1時間

 本時のねらい 「縦画」の始筆・送筆・終筆の筆使いを理解する。
 活用したICT機器

プロジェクタ スクリーン 実物投影機   

 コンテンツの準備   
実際の筆の動きが映しだされるように、実物投影機、プロジェクタ、スクリーンを準備する。    
授業でのICT活用の目的(意図)   
毛筆の筆圧や穂先の向きに関する指導は、実際に書いているところを見せ、児童に毛筆の筆圧や穂先の向きや位置を理解させることが有効であるが、30人クラスの学級では、困難である。そこで、ICT(実物投影機、プロジェクタ、スクリーン)を活用して筆の動きを大きく示すことで、児童に毛筆の筆圧や穂先の向きをわかりやすく理解させようと考えた。
 ICTを活用した場面及び主な活用方法   
■導入□展開□まとめ
授業の導入時に、実物投影機で筆の動きを大きく示しながら、毛筆で「縦画」を書く場合の始筆・送筆・終筆について説明した。

   
 ICT機器を活用するメリット   

・児童の送筆の速度がゆっくりになり、丁寧に書こうとするようになった。
・筆の穂先が大きく見えるので、始筆、送筆、終筆の筆の穂先がどこにあるのかを理解させやすく、穂先の位置を意識して書けるようになった。
・実物投影機を使わないときは、数人ずつ児童を前に来させて教師が書く様子や穂先の位置を見せていたが、実物投影機を使うと、1回で後ろの児童まで見えるので、時間短縮につながった。また、児童の場所移動が避けられるので、書道の静粛な雰囲気も崩れない。
・実物投影機を使って筆の動きを示すことで、下記のような説明が簡単にでき、児童にも理解させやすかった。
「始筆は、穂先(折り紙半分=およそ45度)に気をつけて、ゆっくり筆を下ろす。送筆は、筆を下ろした向き(折り紙半分=およそ45度)のまま、穂先が画の左を通るように筆を進める。終筆は、筆を止め、軽く押さえてから、ゆっくり左上に筆を上げる。穂先の向きは折り紙半分(およそ45)。」    

 活用のポイント  
静止画で字の形を示すのではなく、筆の穂先を拡大して動きを大きく映し出すことがポイントである。 
 担当教科等でICT活用授業が効果的であると思われる単元及び指導内容について   
  体育科の「水泳」において、防水性能があるデジタルカメラを使用し、児童が泳ぐ姿を撮影して見せることで、自分自身のフォームを自覚させ、改善点を示しやすいので効果的であると思われる。