ICT活用授業実践事例報告書 


                                                   2010年
 学校名 丹波市立新井小学校  
 教科(科目等) 理科   学年  6年 
 単元名 わたしたちの地球(1)生物とかんきょう   
ICT活用の様子
 指導計画 本時 7/17
単元導入 生物とかんきょう ・・・1時間
第一次 生物と養分      ・・・5時間
第二次 生物と水        ・・・5時間
第三次 生物と空気       ・・・5時間
まとめ 学習したことをまとめよう ・・・1時間   
 本時のねらい 植物の観察から、植物には根からとりいれられた水の通り道があることがわかる。 
 活用したICT機器 PC 大画面表示装置(大型テレビ) 実物投影機   
 コンテンツの準備   
水をやることによって、萎れた植物が起き上がることを知らせたデジタルコンテンツ    
授業でのICT活用の目的(意図)   
色をつけた水に入れたホウセンカの根・茎・葉の断面を観察する際に、実物投影機を使って大きく提示した。植物の断片を全体に直接見せると小さすぎて伝わりにくい。さらに言葉だけで伝えても聞き手にとっては想像しにくい。しかし、実物投影機を使うことによって、注目させたい部分が大きく投影できるので、児童が植物の水の通り道について調べた結果を学級の児童全体に知らせることができた。
 ICTを活用した場面及び主な活用方法   
□導入■展開□まとめ
まず、植物の水の通り道を予想し、ワークシートに書いたものを実物投影機で大きく映して、自分の考えを発表させた。次に、各自が調べた植物の根・茎・葉の断面を観察し、水の通り道を確認した。最後にデジタルコンテンツを使って、植物には水の通り道があることを全体に知らせた。
    
 ICT機器を活用するメリット   
・実物投影機を使うと、児童のワークシートをそのまま大きく提示できる。児童は、自分の考えをワークシートで示しながら、わかりやすく説明できる。   
・児童が観察した植物の断片を、実物投影機を使って大きくすることで、水の通り道を観察することができる。
・手元にあるものがそのまま大きく拡大されるので、維管束の観察がしやすくなる。
・実物投影機で大きく示した画像上で教師が説明することで、水の通り道がわかりにくい児童も理解が深まった。 
 活用のポイント  
児童の考えを説明する際は、児童が主体となってICT機器を活用できるように、普段から授業のあらゆる場面でICTを活用する機会を作ることが必要である。
児童が自分の考えを全体に知らせたいとき、板書をするには時間がかかるが、児童が書いたワークシートを実物投影機で投影すれば、今回の授業の場合、板書と同じ効果が得られる。 
 担当教科等でICT活用授業が効果的であると思われる単元及び指導内容について   
理科「大地の変化」(啓林館)では、NHKデジタル教材「ふしぎ情報局 第8回 地面の下は?」を視聴すると、川が作りだす地層や、化石についての理解を深めることができる。