ICT活用授業実践事例報告書 


                                                   2010年
 学校名 伊丹市立西中学校  
 教科(科目等) 数学  学年   1年
 単元名 方程式

ICT活用の様子
 指導計画 本時  7/11
第一次 等式と方程式   ・・・2時間
第二次 方程式の解き方 ・・・2時間
第三次 いろいろな方程式・・・2時間
第四次 方程式の利用   ・・・3時間
第五次 方程式の作問   ・・・2時間
 本時のねらい 問題文から情報を読み取り、方程式を用いて問題を解決する力を養う。
 活用したICT機器 PC プロジェクタ  
 コンテンツの準備   
プレゼンテーションソフトで作成した問題文のコンテンツ
※ 問題文は教科書のものをそのまま使用した。
※ アニメーション等の機能は一切使わず、背景を黒板の色に合わせた。
授業でのICT活用の目的(意図)   
数学の文章題には、解を導くための要素が含まれている。それをいかに読み解かせれば良いかを考えさせるため、プロジェクタを使って文章題の全文をそのまま黒板に映し、チョークでアンダーラインを引いたり、文字式や言葉を書き込んだりすることを通して、文章題を解くときに問題文のどこに注目すればよいのかを生徒に考えさせる。また、板書の時間を短縮し、生徒への質問等コミュニケ-ションの時間を確保する。 
 ICTを活用した場面及び主な活用方法   
■導入 ■展開 □まとめ
 ・授業全体の場面で、問題を掲示するたびに問題文をプロジェクタで黒板に映して使用した。
・途中式の計算やまとめは、コンテンツを使用せず、色チョークで時間をかけて板書をし、生徒にはノートに記録させた。 
・ノートに問題文を記入する時間を短縮するために、問題文を小さな紙に印刷し、ノートに貼るように指示をした。
 ICT機器を活用するメリット   
  
  
生徒に、黒板に映し出された問題文とチョークの書き込みを参考にしながらノートづくりを工夫させることができる。また、他の類題を解く場合でも、問題文に積極的に書き込みながら思考することができる。

〔共通〕
・ 問題の全文を黒板に写すので、生徒は「教科書を見たり、黒板を見たり」という視線の上げ下げがなく、前の教師の説明に集中して耳を傾けることができる。
・板書の時間を短縮することにより生徒に考えさせる時間を十分に確保でき、「○つけ法」等で生徒一人ひとりと関わる時間をつくることができる。
・作成したコンテンツは他のクラスでも使用できるので、授業準備の時間を軽減することができる。
・コンテンツを共有したり、コピーして授業しやすいように修正したりできるので、教材の共有化を図ることができる。
 活用のポイント  
・生徒に問題文を最後まで意識させるため、問題文のスライドは、提示してから解答を説明し終わるまで常に黒板に映し出した。映し出した問題文の記述をもとにして解答の説明を行うことで、同じような問題が出題されたときにどのような点に注目して読めばよいのかを意識づけることができた。
・プレゼンテーションソフトで作成する問題文は、行間を広くとると、黒板に映したときにアンダーラインや言葉を書き込みやすい。
・問題文から場面をイメージする力をつけるためにも、アニメーション機能を用いた場面の解説は行わなかった。また、アニメーションを用いた説明はノートに記録しにくいので、問題の解説等もできるだけ板書で行い、無用なアニメーションの使用は避けた方がよい。
 担当教科等でICT活用授業が効果的であると思われる単元及び指導内容について   
・文字式・方程式・連立方程式・2次方程式の利用
・合同・相似など図形の証明
・平面図形・空間図形などの図形問題など      
※ すべての文章題に適用可能