ICT活用授業実践事例報告書 


                                                   2010年
 学校名 伊丹市立西中学校  
 教科(科目等) 数学  学年  3年 
 単元名 方程式
ICT活用の様子
 指導計画  本時  2/10
第一次 関数・・・・・・・・・1時間
第二次 のグラフ・・・・・・・2時間
第三次 xとyの変域 ・・・・・・・・・2時間
第四次 変化の割合・・・・・・・・・2時間
第五次 関数の利用・・・・3時間 
 本時のねらい 関数の表から座標平面上に点をとってグラフを描かせ、のグラフの特徴について理解させる。
 活用したICT機器 PC プロジェクタ  
 コンテンツの準備   
 関数グラフ作成ソフトウェアGrapes(フリーソフトウェア)で作成したグラフのコンテンツ  
授業でのICT活用の目的(意図)   
Grapesを使って、関数のグラフを示すことで、グラフの形状やその特徴について理解させる。特に、原点付近のグラフの様子や、比例定数を変化させたときのグラフの形状の変化を生徒にイメージしやすくするため。
 ICTを活用した場面及び主な活用方法   
■導入 □展開 □まとめ 
・関数について、表から座標平面上に点をとってグラフが直線にならないことを確認した後、 Grapesを使ってのグラフの形状を確認した。

・原点付近も滑らかな曲線になることを、グラフのズーム機能を使って確認した。比例定数の値を連続的に変化させ、グラフの形状がどのように変化していくのかについて意見を発表させた。

※ 映像は黒板に映し、チョークを使って言葉や説明を書き込んだ。

〈原点付近を拡大〉 〈比例定数を変化させた〉
 ICT機器を活用するメリット   
・原点付近のグラフの形状について、教科書では小数の細かい計算を繰り返し、点をプロットして確認しているが、Grapesのズーム機能を使えばグラフを自由に拡大でき、細かい計算をしなくてもグラフの様子が確認できるので、短時間でより効果的にグラフの形を印象づけることができる。
・ 比例定数の値によるグラフの変化については、パラメータの数値の変化と残像機能を併用することで、変化を動画のようにわかりやすく示すことができる。
・ 繰り返しシミュレーションすることで、値によるグラフの変化をイメージしやすくなる。  
 活用のポイント  
・生徒にグラフを描く力を身につけさせるためには、点をきちんとプロットすることを意識づけなければならないことから、Grapesを使ってグラフを示す場合でも、点をプロットした上でグラフを示すことが大切である。
 担当教科等でICT活用授業が効果的であると思われる単元及び指導内容について   
・比例・反比例のグラフ(1年)     
・1次関数のグラフ(2年)
・放物線と直線の交点に関する問題解決学習 など