ICT活用授業実践事例報告書 


                                                   2010年
 学校名 養父市立伊佐小学校
 教科(科目等) 算数 学年  6年生
 単元名 体積 〜かさを調べよう〜
 指導計画
本時 2/10
第一次 直方体・立方体の体積T・・・2時間
第二次 直方体・立方体の体積U・・・3時間
第三次 大きな体積・・・3時間
第四次 体積の求め方の工夫・・・1時間
第五次 練習問題・・・1時間
 本時のねらい
直方体の大きさを数値化する方法を考え、体積の概念を理解して、単位 (立方センチメートル)を知る。
 活用したICT機器 PC 電子黒板  実物投影機
 コンテンツの準備   
教科書をスキャナで取り込んだ挿絵
授業でのICT活用の目的(意図)   
・電子黒板を通じて自分たちの考えを分かりやすく紹介、交流し、発展させることができる。
・問題を電子黒板上に表示させることにより、全員が課題を共有し、授業の導入をスムーズに行う。
・発表意欲の高揚を図る。
・複数の児童の考えを画面上に映し出し、視覚化することで様々な思考の手助けとし、考え方が一つではないことを分からせる。
 ICTを活用した場面及び主な活用方法   
■導入 ■展開 □まとめ
・授業の導入の場面で、あらかじめスキャンした画像を映し出し、問題を把握させる場面。
・児童が自分の考えを説明する際、電子黒板に書きながら説明する場面。
・複数の児童の考えを比較させるため、それらの考えを電子黒板の同一画面上に映し出す。
・単位立方体を積み上げ立体の大きさを確かめる際、実物投影機で上からの画像を映し出し、立体の奥行きを認知させる場面。

<font size="-1">立体の大きさを確かめるために実物投影機を使っている場面</font> <font size="-1">自分の考えを説明するために電子黒板を使っている場面</font>
立体の大きさを確かめるために実物投影機を使う児童 自分の考えを説明するために電子黒板を使う児童
   
 ICT機器を活用するメリット   
・問題を画面に映し出すことにより、課題把握が容易になった。導入の時間が短縮できた。
・電子黒板に、児童が直接書き込むことにより意欲的に授業に参加できた。聞く側の児童も画面に集中することができた。また、児童の考えを比較する場合、電子黒板は有効である。
・実物投影機を使う場合、教師の動きが自由になるため説明がしやすかった。
・表やグラフの枠を、あらかじめスキャナで取り込んでおくことで、児童が説明するときに活用することができた。児童が間違えた場合も、修正も容易であり、板書の時間が短縮できる。
(同じことを模造紙で行う場合は、掲示に手間がかかるとともに、何度も利用しにくいなどのデメリットがある。)
 活用のポイント  
すべてデジタルに頼るのでなく、量感をつかむためにはアナログにするなど、その見極めが大切である。
 担当教科等でICT活用授業が効果的であると思われる単元及び指導内容について   
児童が発表ボードを使って説明するような授業展開では、電子黒板はそのボードの代わりとして取り入れやすい。また、それ以上に多機能な活用方法が考えられる。