ICT活用授業実践事例報告書 


                                                   2010年
 学校名 赤穂市立赤穂西小学校 
 教科(科目等) 社会 学年  5年
 単元名 くらしの環境は、どのように守られているの
 ICT活用の様子
 
 指導計画

第一次 問題をもつ
第二次 調べる
 第一時 水俣病の発生原因や経過
 第二時 患者や家族、周りの人々の苦労や努力(本時)
第三次 まとめる
第四次 広げる

 本時のねらい 水俣病に対する人々の苦労や努力についてグラフや資料をもとに話し合い、公害が人々の健康や生活を脅かしたことについてとらえる。
 活用したICT機器 プロジェクタ スクリーン 実物投影機  
 コンテンツの準備   
教科書の写真 心ゆたかに水俣(水俣市教育委員会)の資料、写真(現在の水俣湾、水俣市保健所)
授業でのICT活用の目的(意図)   
・児童に資料を大きく提示することで、全員に共通の問題意識を持たせ、課題を明確につかませるため。
・児童の説明活動を行いやすくし,聞き手にも理解しやすくするため。
 ICTを活用した場面及び主な活用方法   
■導入 □展開 □まとめ
・本時の開始前に工業地帯を覚えるためのフラッシュカードを声に出して読ませる。時間の初めや終わりの短時間でテンポ良く基礎基本を習得させた。
・導入では裁判判決の日の写真を見て話し合い,児童から学習問題を引き出し,共通認識させた。

□導入 ■展開 □まとめ
・展開では児童が活用した。調べた内容について発表する際,必要に応じて説明資料の提示に使った。

□導入 □展開 ■まとめ
・まとめでは本時の思考をまとめ,次時への意欲付けをするために,板書と一体化する形で活用した。

   

 ICT機器を活用するメリット   
・児童の意識を一所に集め,説明することができるため指示が通りやすい。
・写真やグラフを提示するとポイントが明確になり,比較しやすく変化もはっきり分かる。
・児童の活用においては,資料を用いての説明がしやすく,説明活動に意欲的に取り組めるようになった。自分の伝えたいことをより効果的に知らせるための資料収集の内容にも幅が出た。
 活用のポイント  
・本時の授業では,消すもの,残すものにこだわった。学習問題づくりに映した写真は最後まで問題意識を持続させるために黒板に掲示して残す。児童が説明に使用した資料は説明後消えるが,ポイントを板書として残す。1人1人の意見を価値付け,構造的に板書することを意識した。児童の資料の中には年表もあったが,長い歴史を示すためには,映すよりボードに掲示しておく方が効果的なものもある。最後に映した写真は次時を予告すると同時に,板書と一体化して本時のまとめとなるため,最後に残しておいた。
 担当教科等でICT活用授業が効果的であると思われる単元及び指導内容について   
・社会では写真や絵資料での比較、グラフで変化の根拠を説明するなどの内容で効果的に活用できる。