ICT活用授業実践事例報告書 


                                                   2010年
 学校名 三木市立自由が丘東小学校
 教科(科目等) 音楽科 学年  5年
 単元名 「問い」と「答え」の音楽づくり
 指導計画 全6時間
第一次(1.5時間)
・「問い」と「答え」になっている音楽を歌ったり鑑賞したりして、会話のように呼びかけあっていることを確かめる。
第二次〈2.5時間)
・二人組みで音楽ゲームをすることを通して、「問い」と「答え」の関係を理解する。
・3人から4人のグループで、パ行とマ行から2〜4つの音を選び、いくつかの短いモチーフをつくる。
・4種類以上のちがった音高(相対的な音高)を使って、問いかけるモチーフと答えるモチーフをつくる。
・モチーフの組み合わせを考え、一つの音楽としてまとめる。 
第三次〈2時間)
・再度「呼びかけ」を聴き、「呼びかけ」のおもしろさや、自分たちの作った曲想との違いを味わう。
 本時のねらい 「問い」と「答え」の音楽を、グループで工夫してつくる。
 活用したICT機器 プロジェクタ スクリーン 実物投影機
 コンテンツの準備   
児童がグループで考えるためのワークシート(音楽づくり設計図)
授業でのICT活用の目的(意図)   
ワークシートを拡大することで、互いの作品に関心を持って鑑賞しあうことができると考えた。
着目点を共有することができ、工夫したところを見つけたり、新たな発想を交流したりできると考えた。
 ICTを活用した場面及び主な活用方法   
〈導入時〉
本時の課題を知る場面で、前時にグループがつくった設計図を拡大して提示した。また、それを元に、モチーフの組み合わせ方や工夫の仕方など、本時の課題の把握と活動への見通しを持たせた。

 ICT機器を活用するメリット   
〔共通〕
・子どもたちのつくった曲(ワークシート)を、瞬時に拡大して提示することができる。
・集中が続きにくい児童が、学習活動や指示に注意を向けるようになった。
・他のグループのワークシートを見て、工夫したところを見つけ評価しあったり、参考にしてつくりなおそうとしたりする。
〔音楽〕
・教科書等の楽譜を大きく映し出すことができるので、音楽の曲想や旋律の流れ、音の重なりの様子など、詳しく説明しやすい。
・音楽にかかわる用語(例えば音符・休符・記号など)を覚えるために、カードをつくり書画カメラで大きく写すことで、楽しみながら覚えることができるようになる。特に、読譜指導(階名読み)には多いに役立つ。
・今まで黒板や紙に歌の歌詞を大きな文字で書いていたが、書画カメラで写すだけで、児童に見やすい大きさの歌詞を提示することができ、手元の楽譜を見ないで前を見て姿勢良く歌える。
・音楽鑑賞に使用するワークシートを書画カメラで映し出し、そのシートに児童の意見を教師が書き込んでいくと、黒板と違って足跡が残り、次の時間にも復習ができる。
 活用のポイント  
・どのくらいに拡大すると交流が図れるか、また、その周辺を効果的に活用できるかを瞬時に見極めて判断する。
 担当教科等でICT活用授業が効果的であると思われる単元及び指導内容について   
・鍵盤ハーモニカの実技指導
・音符や音楽記号カードを大きく提示してクイズにし、楽しみながら階名や音楽の記号を覚える。
・歌の歌詞を大きく提示することで、歌いやすい姿勢を保たせる。
・ワークシートの使い方の説明のとき、同じなのでわかりやすい。