ICT活用授業実践事例報告書 


                                                   2010年
 学校名   加古川市立志方西小学校
 教科(科目等)   体育 学年   5年生
 単元名   ペースランニング(体つくり運動・体力を高める運動)

 指導計画   本時 2/8時間
 第一次 オリエンテーション・・・・2時間
 第二次 ペースランニング・・・・・5時間
 第三次 ふり返り・・・・・・・・・・・・1時間
 本時のねらい   初回に走った1500m走のラップタイムをエクセルでグラフ化したものと、マラソン世界記録保持者のラップタイムのグラフを比較することで、長距離走における理想的なペースとはどんなものであるかを知る。
 活用したICT機器   PC 電子黒板 デジタルカメラ
 コンテンツの準備   
  エクセルで作成したコンテンツ
    
授業でのICT活用の目的(意図)   
  ・エクセルを使うことで児童が普段慣れていない60進法の計算が素早くでき、この授業で重要な1周ごとのラップタイムを正確に導き出せる。また、グラフも同時に作成できるので計算やグラフ作成の時間を短縮できるので、本来の目的である走りの分析に時間をとるため。
 ・電子黒板を使うことで一人一人のエクセルデータを全員が簡単に確認することができ、気をつけるポイントに書き込みを入れながら説明することもできるため。
 ICTを活用した場面及び主な活用方法   
■導入 ■展開 □まとめ
 ・1周250mのコースを使って1500mを走らせ、250m毎の通過タイムを記録させる。授業後、それをエクセルの表に打ち込むと、1周ごとのラップタイムと、それを折れ線グラフで表したものが表示される。そのグラフを見て自分の走りを分析し、、走り方の改善に取り組ませた。
 ・また導入で世界記録保持者のラップタイムのグラフや児童のエクセルデータを電子黒板に表示させ、目指すべき目標とそれに対する課題について共通理解させた。 


    
 ICT機器を活用するメリット   
・表計算ソフトを使うことで児童が普段慣れていない60進法の計算が素早くでき、この授業で重要な1周ごとのラップタイムを正確に導き出せた。また、グラフも同時に作成できるので、計算やグラフ作成の時間を短縮させることができ、本来の目的である走りの分正規に時間をとることができた。
・電子黒板を使うことで、一人一人のエクセルデータを全員が簡単に確認することができ、気をつけるポイントに書き込みを入れながら説明することもできた。
・毎回、ペースの結果が目で見える形で確認できるので、自分の課題を確実に見つけることができた。それをもとにして、ペースや走り方を改善し、全員が40秒以上タイムを短縮し、中には3分以上タイムを縮めた児童もいた。
・今までは、順位やゴールタイムなど、他人との比較ばかり注目していたが、今回の取組で自らの走りに注目させることで、ペースを安定させ、自己記録を伸ばしていくという長距離走の魅力に気づくことができた児童が多かった。
・また、タイムは早くないが、上手に一定のペースを保って走ることができた児童もおり。上位の児童より下位の児童のグラフが注目されるという逆転現象もあり、まっすぐに伸びるグラフを目指して全員が意欲的に取り組むことができた。
 活用のポイント  
 ・児童に数値を入力させるようにしたが、その際に関数やグラフのレイアウトを誤って変更したり、削除したりすることがないよう、通過タイムのみ入力できるようにシートを保護した。
・ただし、教室に児童用のパソコンがないため、データを打ち込ませるのにわざわざパソコン室に移動しなければならなかったので、教室にノートパソコンがあれば活用しやすい。
 担当教科等でICT活用授業が効果的であると思われる単元及び指導内容について   
・算数 面積や体積の学習で電子黒板を用いて、児童に自分の考えを説明させる。
     円の面積の公式や意味をフラッシュで作成されたコンテンツで説明する。
・体育 跳び箱、幅跳び、リレー、バスケットボールなどの様子をビデオで撮影し、振り返らせる。
     水泳のフォームを防水カメラで撮影して、改善すべき点を確認させる。
・国語 話し合い活動を班で行っている様子を動画で撮影し、後で確認してよかったところや悪かったところを振り返る。