アリスはいつだって突然だ 外伝

作・無能な魔術師見習い  
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〜ジークの失敗 魔剣編その1〜

 前回の冒険中に真の力が覚醒した俺は、剣を召喚できるようになった。
つまり、自分の精神力・・・魔力を使って剣を創造することができることに気が付いた。
まだ、自分でも気付いていない使い方があるのかもしれないが・・・
 とりあえず試しに一本作ってみよう。
まずは・・・目を閉じて、どんな剣にするかある程度考えて、強くイメージする・・・
自分の力が集まっていく
「はあああぁぁっ!」
さらに集中する!!

・・・・・・どうやら出来たみたいだ。
恐る恐る目を開けてみる。
するとそこには・・・・

そこには、紙切れが一枚落ちていた。
「・・・まさか、また同じ落ちとか?」
拾ってよく見ると

『は・ず・れ♪』

「・・・・・・なめとんか〜!!(怒)」
失敗してしまったようだった。
「・・・・・・・・・・・・・・・・あっ」
誰かいるみたいだ。もしかして見られていた?
不思議な服を着ている女の子だった。
「・・・残念賞」
彼女はそう言って、白い封筒を差し出してくる。
「贈呈」
「いや、贈呈って言われても・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・あっ」
何かに気が付いたみたいだ。
服のポケットを探している。
「・・・・・・」
どうやら探していた物が見つかったらしい。
「・・・もう一枚。」
「増やされても困るぞ。」
「・・・残念」
彼女はとても寂しそうに俯く。
「そういう事だから。じゃあな!」
これ以上関わっていては時間の無駄になる。
「・・・・・・・・・・・・・・・・あっ」
まだ何か用があるようだった。
「・・・一枚だけ」
寂しそうに俯くのは反則だ。
・・・・・・しょうがない。
「わかった。ありがたく貰っておく」
「ぱちぱちぱち」
封筒を受け取ると彼女は拍手を口で言っていた。
手では叩かないつもりらしい。
「じゃあな!」
「・・・はい」
とりあえず、しばらく歩いてから封筒を開けてみると、

中身は『お米券』だった。

「・・・結局、何だったんだ?」

「失敗して、券が増えただけか。(泣)」

ー続く?ー

後書き

・・・何も言わないでおきます。分かる人は心の中で笑ってください。


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