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第6話

ロストファンタジーワールド

作者:ヤマト



第六話

「なぁ・・・・・まだなの?」
すでに五分経過。
「もうそろそろ出来ると思いますよ。」
「老人のくせにタフだな・・・・・・・」
突然、老人の目が光るッ!
「あっ!来ましたよ!」
ギュルッ
ババ
(仮面ラ●ダーの変身の構え?)
「オ●チ シュチョウ、ナゼ シンダノダ〜!」
ドデドデ〜〜ッ!
こける。
「あれ?どーしたんですか?みなさん。」
ミユキもわかっているらしく、呆れている。
「そなたは剣士に向いておる!」
思った通りだった。
「いよっしゃー!」
「それから!」
アミを指す。
「そなたは魔導士に向いている!」
「あはっ!やりィ〜!」
喜ぶアミ。
「エェ〜?どーみたって格闘家だろ〜?」
不満のランとドーム。
「次にそなたは・・・・・・・・・・」
ミユキを指す。
「・・・・・・・ほう、珍しい職業だな、魔獣士じゃ!」
「ま・・・・・・魔・・・・・・ジュウ士?」
「ウム、野生とは異なる、純粋なモンスターを召喚できる事じゃ!」
「よかったね、ミーちゃん!」
「うん!」
「さて、最後にそなたの事だが・・・・・・・・・・」
最後はドーム。
「オレは何でしょーか?」
笑顔で言う。
「わからん。」
「はい?」
突然の『わからん』の一言。
「何で〜?」
「そなたにはいくつもの職業がダブってて、見えんのじゃ。」
「え〜っ?そんな〜」
「ただ、これだけは何とかわかるのじゃが・・・・・・剣士・・・・・と格闘家の2つじゃな。」
「2つともやるの?」
「どちらか好きなように選べばよい。」
「剣士と格闘家かー。」
「みんな、もうそろそろ行こうよ。」
「そーだな。」
皆、再び戦闘店に行く。
老人は呟く。
「はて・・・・・・・?あと2つあるように見えたんじゃが、ワシの目が悪かったんだろうか・・・・・・?」

―――――戦闘店―――――

「おっ!この剣カッコよさそーだなー!」
ランとドームは剣選び。
「あっ、これもいーなー!あとこれもー!」
アミとミユキは服装選び。

―――――30分経過―――――

「おー、みんな見違えたなー。」
「へへー。」
ランは鎧を着ている。
ドームは普通の剣に普通の服。
アミは魔道士よりも一般の服に似た感じの衣装。
そしてミユキは・・・・・・
「その服でいーのー?」
「うん!動きやすいから!」
どちらかと言えば地球でも普段服だった。
「うん、似合ってるよみんな!」
「ありがとー!」
「さあ、荷物を宿屋に預けに行こう!」
てくてくてく・・・・・・・・・・・
皆は普段のマイペースで歩いているが、
ランは・・・・・・・・
「お・・・・・・重い・・・・・・」
まだ鎧の重さに慣れていなく、ズルズルと皆から引き離される。
「っつーか待てや!みーんーなーァァァー」
1人だけ置いて行かれるラン。

―――――んで、迷子―――――

「ハハハ・・・・・・、ここドコなんや〜!」
叫ぶ。
「お前、皆とはぐれたんだな。」
「お前は・・・・・・・・?」
帽子を被った男がいた。
「うち?うちは・・・・・・・・・」
思考中。
「お助けマンや!」
「はあ?今から何処に行くか、わかってんの?」
「なんや、偉そーな言い方だな、人がせっかく宿屋を教えよー思うてんのに。」
「おお!そこや!・・・・・・じゃなくてそこだ!何処にあるか教えてくれ!」
「はは、おもしれーやっちゃな、いいで教えたるわ!」
ランはお助けマンと自称する帽子男について行く事に。
「なんで俺を助けてくれんの?」
「それは・・・・お助けマンなんやから、それ以上は言えへん。」
「でも、なんか俺ら地球人と似てない?」
「・・・・・・・・」
「お前、地球を知ってんのか!?」
「・・・・・・・・」
少しうつむく。
「おい!なんか言えよ!」
「あーあそこが宿屋や、ほな、僕は行くんで・・・・・・・・・・・」
「ちょっと待て!」
腕をつかむ。
「お前・・・・・何者だ!?」
「・・・・・・・・・、今は言えへん、せやけど、これだけは言える。
うちは、皆の名前なんか知らへん。やけど、ドームの名前だけなら知っとる。」
「なんでドームの名前を・・・・・・・!?」
「それがヒントや!」
帽子男は片方でランの手に触れ、
電撃を走らせる!
「ぐあっ!」
思わず手を離すと、帽子男はすばやく屋根の上にジャンプする。
「すげ・・・・・・」
「また会おう!ドームによろしゅう言っといてや!」
去って行った。
「一体、何者なんだアイツは・・・・・・・・・」
「あ―――――!」
突然の大声で倒れる。
「やっと見つけたわよ―――――!一体何処に行ってたのよ!?
アミが来る。
「うるせーなー、この鎧が重いんだよ!」
「ハン、そりゃ自業自得でしょ?」
やれやれの手振りをして宿屋に戻る。
「ちっくしょー!ムカつくなー!」
ランも無事宿屋へ。
「ふぃー危なかったなぁ、ドームもいい友持ったな。」
再び宿屋を見つめる帽子男。
「なぁなぁ、ドーム。」
「なんだ?ラン。」
「帽子男知らない?」
「帽子男・・・・?ここでの?」
「そーだよ。」
「知るわけないじゃん、俺だって、ココ初めてだし・・・・・・」
「そーかなぁ?だってアイツ、ドームの事知ってんだぜ?」
「え・・・・・・・・・・?」
「なんかさー、喋り方が関西弁と普段語が混じってるしなぁー」
「えっ・・・・・・・・・!?関西弁と普段語・・・・・・ッ!?それに帽子男・・・・・・!?」

”僕達、ずっと友達だよねッ?”

「―――――、まさか・・・・・・・」
「どうした?」
「あっ・・・・・・・いや、何でもない・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・・・?」
ドームは驚いた顔で部屋に行く。
「ランー!」
「ん?どーした?」
「これ、うまいよ!食べてみ!」
アミが差し出したのは・・・・・・・

<―――――あなたも食べて脳を活発にしよう!ドロイヌボ種の脳味噌の詰め合わせ!―――――>

「な・・・・・・なんだコレは・・・・・・」
「いーからお食べ!」
パクッ  モグッ  ゴッグンッ
「うっっっぎゃああああああああああああ〜〜〜〜〜〜ッ!!」
第六話・完・

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