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第5話

ロストファンタジーワールド

作者:ヤマト


第5話  「職業探し」

「―――――・・・・ここは・・・・・・何処だ?」
見慣れているような光景・・・・・・・・・・・・・・。

“――――――なぜ、引いたんだ――――?”

もう一人の俺が語ってくる。
「何を?」
質問してみるが、聞いていないよう・・・・。

“ぐすん・・・・・
    ぐすん・・・・・・“

5歳くらいの少年が泣いている。

“ねェ・・・・・なんであの時、引いたんだよ・・・・・?”

「だから何をッ? 俺は何もしていないぞ!」

“あなた・・・・・・また繰り返そうとしているのね・・・・?”

布でおおった、あの時の女が現れる。
「お前は・・・・・、ここは何処なんだッ!? 俺らを地球に戻せッ!」
少し恐怖を感じさせる。

“ここは・・・・・あなた自ら封印した悲劇なる場所・・・・・”

「ふ・・・・・封印・・・・・・・!?」

“そう、そしてあなた達はもう地球へは戻れない”

「な・・・・・・・何ィ!?」

キィィィィィィィィ・・・・・―――ン
辺りが光でつつまれると共に女はこうつぶやく、
“なぜなら・・・・もうあなたは運命に縛られたのだから・・・・・・・・”

―――――――現実―――――――

「とりあえずさ、職業は?知ってる?」
アーリーが尋ねる。
「職業?それならわかるよ、アーリーは剣士だよな?」
「うん、そーだよ、皆は?」
少しギクッとなったランとアミ。
「えーっと・・・・・・、今は職業探しなんで・・・・・」
ナイスフォロー、アミ!
「やっぱり変な人達だね、君達。」
(よけーなお世話だってェーの!)
「ねェ、アミちゃん別世界とかどういう事なの?」
「ハイ、アミ、フォロー2頼む!」
ランがすぐに指定する。
「あのねー、ランもこの後どーすればいいのか相談しなさいよ。」
「おっけ!情報ならお得意様だぜ!」
「ハイハイ、期待はしてませんけど。」
「てめ―――――・・・」
ランは怒りを抑え、改めてアーリーに話す。
「オレら、帰らなければならない場所があるんだ、だけどその方法が見つからないんだよ。」
「?、別の大陸なの?」
「そーじゃなくて、えーっと、なんか”転移”とかができるモンないかな?」
「あ、それなら経済力NO.1のGW社にあるよ。」
それを聞いたアミが飛び出す。
「それ、何処にあるんですか!?」
少なくても希望にかける事に。
「えーっとこの大陸から離れたもう一つに大陸にあるよ。」
「遠ッ!!」
あまりの遠さに再び落ち込む。
「なぁ、どーするよ?」
「ここでじっと待ってるよりはマシなんじゃないかな?」
「さっすが体育系!」
GW社に行ってみることにした。そこで、
「ふざけんなァァ――――――――――ッ!!」

いきなりの大声で叫んだドーム。
「ド・・・ドーム!?」
ビックリする一同。
「ど・・・・どうしたの?ドーム。」
「えっ?あっ・・・・いや・・・・またあの女が現れて来て・・・・・」
汗だくになっている。
「あの女って・・・・布でおおってるっている人?」
「そう・・・・・・・」
(何が”封印”だ・・・・・、何がもう”地球には戻れない”だ・・・・・・!!)
今、この場に気付く。
「あれ?そーいや、ドロイ・・・・・なんとかは?」
「それは・・・・・・・」
どう説明したらいいのかわからなかった。
「何言ってるんですか?この僕が華蓮滅で倒しましたから!」
(嘘つけ)
再び白い目で見るアミとラン
「あ・・・・そう?ありがとう。」
(あれ?倒れてなかったっけ?この人)
疑問を持つ。
(自分がやったこと・・・・・・剣を持ったことすら覚えていないのか・・・・・・・?)
「まぁとにかく、今はリングが帰って来るまで待ってて。」

―――――20分経過―――――

「つまりGW社に行って”転移”を借りるわけか・・・・」
「そう、それをなんとかすれば”地球”に帰れるわけ!」
(なんだ、地球に帰れる方法なんざあるじゃねーか。)
「もう帰って来るハズだけど?」
アーリーが呟くと、同時に声がした。
「おーいー!今日の晩飯は収穫あったぜ―――――!」
背中にカゴを背負っている。
「ごくろーさん!」
「・・・・・・・その人達は?」
「ん?なんか、別の世界から来たみたいで。」
「別の世界?なんか嘘っぽいな〜」
(ムカッ)
ムカついてきたラン。
「この人がリングで、職業は格闘家。」
「俺の名はリングだぜ!よろしくなっ!」
「はぁ・・・・・・よろしく・・・・・」
「それはそーと、この服みかけないな〜、この服で戦ってんの?」
「いや、これは・・・・・・学生服で・・・・・」
「学生服!?違った環境してんな〜、もしかして戦闘服ないの?」
テキパキと順調に言うリング。
「おっしゃるとおり」
素のまま答えてみる。
「こんなんじゃ、いつか命落とすよな〜、
よし、俺が明日街に連れてってやるぜ!そこで戦闘服買おーぜ!」
ドームらにとってはありがたい事だが、
「お金は大丈夫なんですか?」
アミが尋ねる。
「金?モンスターを売ればいーねん、その分金に替えてもらえるしな。」
「まぁ、僕ら二人は別名モンスターハンターとも呼ばれているからなぁ〜」
っちゅーことでGW社に行くために親切心のある二人と旅をする事に。

―――――夜―――――

「GW社ってどんなの?」
ミユキが尋ねる。
「機械に優れていて、”ジャルト”を開発したのが、GW社なんだ。」
「へぇ〜、そこまで出来ているのね〜」
色々、この世界の事について話す。
その場から遠くで見ている帽子を被った男・・・・・
「のんきなものだな・・・・・久しぶりだなドーム・・・・・・」

―――――GW社―――――

「そうか、やはり4人で来たか・・・・・・。ならば、こっちも4人の刺客を送ろう。」
「はい、”主長”の3人、イズチ・ゴウエン・ウォーリアの3人と、あと1人は―――――・・・・・」
「連れて来い。」
「はっ!」
4人が来る。
「お呼びになられて嬉しいです。」
イズチという若造があいさつをする。
「して、もう1人は?」
「それなら、ここに―――――・・・・」
包帯を巻いた、不気味な雰囲気をただよわせてる男がいた。
「君は―・・・」
「そうです、成功しました。」
「よくやったイズチ君、では暗殺命令を出す。」
「はい!」

―――――翌日―――――

「じゃあ、街に向かって出発〜〜ッ!」
ついに始まる・・・・・。

「―――――ってな具合に、もう何の支障もなく着きました」
「展開早えッ!」
「っつーか俺らが野宿した所から数百ぐらいしか離れてなかったじゃん!」
「だってよー、皆の分の宿泊料はケタ違いだからよー。」
(じゃあ、わざわざテントとか張った理由は何なの?)
と聞きたかった。
「まあまあ、気にせず戦闘店行こーよ。」
「戦闘店?」
「知らないの?武器とか売ってるお店の事だよ?」
(ややっこしー名前やね・・・・・・・)
とりあえず戦闘店に入る。
「うおーっ、すげーなー」
RPGらしく、剣や武器が並べてある。
でも・・・・・・・
どーも服は洋服屋でやっているハンガーにかけた並べ方なので不自然に思ってしまう・・・・・。
「RPGらしくねェ・・・・・・・・」
「それじゃあ職業にあった装備を・・・・・・・」
皆、気付く

職業決めてねェよ・・・・・・・・・

しばらく沈黙の時間が流れる・・・・・
「後まわし!まずは職業屋が先!」
「職業屋?」
「その名の通り、自分にあった職業を見つける場所だ。」
トコトコトコ・・・・・・・・

―――――職業屋―――――

「ようこそ!職業に困っている人コースですか?」
若いおねーちゃんがいる。
「この四人がそのコースです。」
「わかりました、ではこちらへ。」
ついて行く。
「職業に困っているのじゃな?お主ら。」
お約束どーりのジジィ。
「ではそなたの職業を決めよう。」
ランを指し出す。
「えっ?オレ?」
ランは前に出る。
「そなたに合う職業は・・・・・・・・」
ドキドキ・・・・・・・
「ムムゥ!ムホホウ!」
「は?」
妖しげな踊りをする。
「??」
アーリーが解説する。
「その究極なる踊りをする事で、職業が見つかるのだッ!」
(・・・・・・・・・・どー見たってパ●パ●やんけ、コレ・・・・・・・・・・・・)

第五話・完

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