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第2話

ロストファンタジーワールド

作者:ヤマト
挿絵:碧瑞鶏

第2話  さようなら地球

「あー、やっと終わった〜。」
萄武と嵐とアミ、ミユキは帰る。
「そのセリフ、もう100回以上聞いたわよ!」
「まーまー、そーゆーアミもだろ?」
「うっ……」
「さて、ミユキ、どうして目が見えないの?」
萄武が言う。
「5歳の頃……って先生が紹介してたじゃない?」
「あっ、そーいやそーだった、アハハハハハ……」
「さ、アイツは置いて帰ろ、帰ろ。」
「ちょっと待てェ―――!!」
バゴ―――ンッ

――― 中螺 萄武 ―――

●Pで紹介したが作者の都合で早速言います。

実は、中螺家族で、兄のハズだが、他人である。
それは、普通、地球の日本人は髪は黒色である。
だが、萄武は、

――― "青髪"であった ―――

ありえない事である。

もう1つ、萄武は体に問題がある。
それは…………、

「ただいまー」
萄武は家に着く、
「あら、お帰り。」
「今日さー、障害者が転校して来たよ。」
「あら、その人とは、仲良くなった?」
「うん、目が見えないだけだったから…………」
「そうね」
萄武は二階に上がる。
「お兄ちゃん! 攻略法教えて! アーマーバトリックの!」
弟、望が言う。
望は12歳。
「おー、誰使っとんねん」
「謎のジジー」
「ちょっと待て!」
また俺のデータ使いやがったなーッ!!」
「バレたー!!」
ギャギャー
  ワワー
    ワーワー

――― 夜9時 ―――

「おー萄武、ビール3本買ってくれ!」
親父、
「またかよー、まーいーや」
外に出る。
「さすがに夜は寒いなー」
ほっほっほっ
駆け足。
ポチッ、
ガッシャンッ
「おー冷てー」
バキッドコッ
ブォォォーーンッ
「バイクの音?」
萄武は行ってみる。
3人に1人の変な布を被った人が殴られている。
「うーん? 助けよーかな…」
萄武はビールを取り、投げる。
ガァンッ
1人が倒れる。
「誰だ!?」
「よ、兄ちゃん達、イジメはいけないぜ」
「フザケンな!」
棒を振って来る!
萄武はしゃがみ、ビールのフタをあける。
ブシュシュシューー!!
「がべっ」
「280円のビール攻撃!」
「なめるな!」
キックをしてくる!
「甘い」
足をうけ流す。
「なっ……!」
「弱い者いじめは、いけねーの、わかった?」
「うおおーー!」
2人がかかって来る。
「ひょい」
二つともかわし、
「うっとーしーから、1人だけ気絶してもらうよ」
地をけり、ジャンプをする。
「じゃ」
バッキキィィィィィィンッ
激しく回転し、倒れる。
「オラ、2人連れて逃げるなよ」
「う……うう……」
2人を連れて行かないまま逃げる。
「ああ〜〜、おいて行っちゃったよ…… ま、えーか」
萄武は後ろを向く。
すると後ろのほうで布を被った人がつぶやく…………

「――― また会えた ―――」

風に混じった小さな女のささやき…………
「えっ?」
後ろを向くと、そこに布を被った人はいなかった………

その後、やさしげな風が吹いている………
「…………?」
不思議だと思った。
「ま、いっか 帰ろう」

だが、………萄武は何かを感じた………
何かを………

――― 家 ―――
「ただいまーー」
「おお、お帰………、アレ? ビール1本だけ?」
「あーー………… さっき……… 人をいじめているのがいて………」
「そーかそーか、来月の小遣いから引くから」
「ああっ! それだけはッ!」

――― いつもと変わらない幸せな生活 ―――………

――― 翌日 ―――

「ーーーって風のように消えたんだよな、その人」
「へぇ〜〜、この世の中に、不思議なこともあるもんだ………」
萄武と嵐が話している。

――― 屋上 ―――

“我が身、消えさる時、
新たな人生歩む、そこに希望があれば、
記憶取り戻し、再びあなたへの再会を“

萄武、嵐、アミ、ミユキが屋上の階段で話している。

ピィィン………
萄武は何かがに引き寄せられる。
「あれ?なんか屋上で何かある………」
萄武はやつれたように屋上に行く……、
「萄武……?」
3人も萄武の後を追う。
「―――誰かが呼んでいる………」
「え?」
屋上のドアを開ける。
空が染色にゆがんでいる。
「な……なんだ……?」
皆驚く、(ミユキは音で)
「あっ!!」
目の前にはあの昨日の人がいた。
顔は布のせいで少ししか見えないが、女のよう……、
「何やってんだ、1人で! この空の異変はなんだ!?」
嵐が言う。
しかし………
何も聞いていないかのように萄武だけを見つめる。
「………………?」
『………………また会えた……………』
「――何ッ!?」
グオオオオオオオオオオオ……

空間がどんどん縮んでいき………
萄武らは消えていった………

――― これが地球との最後の別れだった ―――

「うわあああああああ…………!!」
空間は絶えもせず回り続ける………

そこに女の声が………
『また……会えた……私の………』
やがて途切れる。
空間に光が現れ、
皆、光に吸い込まれる。
ジリリリリ………
ジリリリリ………
電話らしきものに時計のベルの音がなる。
ある男はそれを取る。
「こちら………空間に異変が………? そうか……わかった。
 引き続き、何かわかったら報告を………」
ガチャン………
「"ライマ聖書"通りになるというのか………」

――― "ライマ聖書とは" ―――?

その男がいる所は機械社………

   機械が盛んな国………、社………、
 そこの人はそこをジーG・ワーWと呼ぶ………、
GWとは何を意味するのか………?

――― 第2話・完 ―――

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