21年5月22日
兵庫高校の生徒諸君にV
学校長  江 本 博 明

 先ほど、県教育委員会は、新型インフルエンザを発症した生徒が10名以上いる本校のような学校の休校措置を引き続き7日間(5月23日(土)〜29日(金))継続すると決定しました。みなさんは、新聞の報道等で、休校は22日までと思っていたかもしれませんし、元気な人は友人と会える日を楽しみにしていたかもしれませんが、休校継続の決定がなされました。

 本校では、5月16日に5人の生徒の新型インフルエンザ発症が認定されてから、今日まで罹患し、新型インフルエンザと確認された生徒は40人になりました。完全に治癒し、医者から登校してもよいと言われた人も一部にはでてきました。病状が重篤な生徒はいませんし、ほとんどの生徒は、熱は下がり回復に向かっていると聞いていますが、感染した生徒の大半はまだ登校できるという状況にはありません。もうしばらく時間が経過すれば、登校できるようになるだろうと思っています。感染拡大の防止という学校の社会的な責任、それでも元気な生徒が大半であることなど色々なことを考えながら、今回の決定をききました。

 元気な生徒諸君は、早く登校して友人と一緒に勉強したり、部活動をしたりしたいと思っているでしょうね。しかし、今しばらく、この状態を続けてください。普段、校長室には、グランドを走りまわる生徒のかけ声や廊下で練習している楽器の音が一緒になって聞こえてきます。特に音楽室からは、兵庫高校の校歌が流れてきて、思わず口ずさんでいる自分に気がつきます。しかし、いまは、一切聞こえてきません。生徒のいない学校は学校ではないと実感します。みなさんはいませんが、今も、私はときどき、校歌を口ずさみます。「〜その名ぞ兵庫、わがー母校」

 残念ながら、まだ休みが続きます。元気な生徒諸君は、学習をはじめすべきことをしっかりやってください。遠からず、みなさん全員の笑顔が兵庫高校にそろい、大きな声で校歌を歌えることを祈りながら、断腸の思いで、休校の継続をみなさんに伝えます。