前期始業式・着任式


 4月8日(火)午前8時45分から、本校体育館で平成26年度の着任式がおこなわれました。まず教頭先生から、新しく着任された竹中敏浩校長先生の紹介があり、着任のご挨拶をいただきました。続いて、新校長から11名の職員が紹介され、職員を代表して島田一幸先生から着任のご挨拶をいただきました。
 引き続き前期始業式を行い、学校長式辞(後述)のあと校歌斉唱を行って新しい年度が始まりました。
 その後、英語検定の団体表彰披露、長期留学生の帰国報告、校務分掌の紹介、生徒指導部長の話などを行い体育館での行事を終了しました。
 教室に帰ったあとは、大掃除と午後の入学式のための式場設営をおこない、新しいクラスに移動して新しい担任、新しいクラスメイトと初めてのHRを行いました。素晴らしい1年間になるように、皆で力を合わせて頑張りましょう。




始業式挨拶

  北摂三田高校生徒諸君、あらためましておはようございます。
 
 先ほど私は三木市からの転任とお話ししました。三木市の名前の由来は御神酒から来ていますが、今のキャッチフレーズは“Garden Cityみき”です。大河ドラマ「軍師官兵衛」では、もうすぐ4月の半ば頃、三木合戦が舞台となります。ここで黒田官兵衛、竹中半兵衛の両兵衛と言われた稀代の軍師ふたりが、秀吉の為に働くこととなります。
 これに対し、三田市は国際公園都市として整備され、本校設立も兵庫県のこの大きな都市計画に大いに関わるところです。
 お隣にあって、両市とも文化的な都市として整備されようとしているのは共通ですが、三木市は加古川水系、三田市は武庫川水系に属しています。つまり、両市の間で、水は西に流れるか、東に流れるか大きく分断されます。このようになるのは、両市の間に水の流れが分かれる分水嶺が存在するからで、分水嶺としては標高の低いものです。
 なぜそうなっているのか。これは、阪神淡路大震災を引き起こした断層などの活動が関係しています。六甲山は約100万年で現在の高さまで上昇したと言われていますが、世界でも稀な激しい上昇です。これが分水嶺をつくることに関係し、三木と三田を分け、文化・歴史を分け、将来の災害に対する備えも分けてしまっています。
 このように諸君が学んでいることがらや社会のことがらは、社会学、経済学、自然科学、防災に至るまで、学問はさまざまに関連があります。
 
 また、一方、現代は、プレゼンテーションの時代とも言われます。プレゼンテーションの世界では、“Ideas Worth Spreading”というのが合い言葉です。直訳すると「広める価値のあるアイデア」ということですが、経済や医学、技術、文化に至るまで広める価値を探している、という意味合いです。良い製品や研究があっても広める力が無ければ、製品は売れないし、研究も注目されない時代と言う意味も含まれます。
 私は、もとは理科の教師です。私が大学を出た頃の科学者に対するイメージは、一人で研究室に閉じこもり、黙々と自説を組み立てるか、それを証明する実験を繰り返す、というイメージでした。現代ではそのような研究方法では誰も注目してくれません。科学研究でも国の枠組みを越えて共同研究できる力を問われる時代です。何十人、何百人もの研究チームをまとめる力、リーダーシップが求められているのです。また、自分とは異なる説の研究者に自説が正しいことを説明する力や交流する力も求められているのです。
 
 これら2つのことは、学問は互いに関連を持ち、発信をすることでより意味をもつということを教えてくれます。高校生として持つべき学力も時代につれ、よりグローバルに智を統合し、発信することが求められ、技術革新がそれを可能とする時代となってきています。時代の変化は非常に早く、かつ高校生活の3年間は非常に短いものです。しかしされど3年です。諸君が「志」を持ち、チャレンジャーとして挑戦していく、そんな一年として、今日この日をスタートさせましょう。
 これで、始業式の式辞とします。

平成26年4月8日                            
北摂三田高等学校長 竹中敏浩 





生徒指導部長から

あいさつから始めよう

 あいさつをしよう!大きい声を出すと気持ちがいいし,やる気が出て積極的になれます。習慣づけると気持ちが強くなります。この4月は自分を変えるにはいいタイミング。まず,あいさつから始めよう。



着任式


長期留学生帰国報告

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