平成26年度 兵庫県立高等学校PTA連合会研究大会

 12月6日(土)兵庫県立高等学校PTA連合会研究大会が、明石市民会館と勤労福祉会館で開催されました本校育友会も、校長先生とともに会長以下6名が参加しました。
 研修会は式典・記念講演・分科会による活動報告会の構成で行われました。
 式典では、県立高校PTA連合会長・県教育長・県立高等学校長協会会長の挨拶がありました。会長からはPTAに地域のコミュニティ(C)が加わったPTCAが大切だということ、最近のネットの課題や自転車マナーの問題に対する対応喚起が必要であるとの話がありました。県教育長は、神戸マラソンの黄色が復興のシンボル「ひまわり」から来ていること、震災経験を伝える・備える・活かす活動が大切であるということを述べられ、丹波市市島への応援活動にも言及されました。

 記念講演は、腰塚 勇人(こしづかはやと)氏を講師にお迎えし、『「命の授業」~今の幸せに気づくことから夢は広がる~』と題して、スキー事故により首の骨の骨折から生還した体験をもとに命の意味についての話がありました。
 
腰塚 勇人(こしづかはやと)氏
 1965年神奈川県生まれ。
 中学校体育教師・養護教員。
 2002年37歳のときスキー中の事故で首の骨を折り、一瞬にして首から下が全く動かない状態になった。人生を 諦めかけていたが、看 護師・医師・リハビリ師・家族・両親など、周りの 人々にさえられて自力で歩けるまでに回復。4ヶ月後に教職に戻り、3年1組の学級担任を完遂し、教え子を卒業式で送り出しました。
 そのときのメッセージが「命の授業」。
 その後も教職を続けていたが、この「命の授業」を日本中で講演するため6年後に教職を退き、現在の活動をしています。
 話は大きく以下の3つに分けられます。

 ・「命」・「生きる」・・・ 事故に遭い、将来を悲観し、死にたいと思っていた自分を、生きよう・生きたいと思わせた出来事について。
 ・「ドリー夢メーカー」・・・ 「ドリー夢メーカー」とは、前向きな夢に向かう自分を支えてくれる人やもの。 反対語は「ドリー夢キラー」
 ・「命の喜ぶ生き方」・・・ 最後は自分の心が決める。 自分の中の「ドリー夢メーカー」「ドリー夢キラー」とどうつきあうかが重要である。

 腰塚氏の体験は、ビートたけしが案内役をつとめる「奇跡体験アンビリバボー」でも取り上げられました。
 どん底を知った人だからこそ伝えられる「命」の大切さ。「当たり前」を「ありがたい」と思えれば、今の幸せを実感できる。夢を持つことが本当に大切である、という感動的な講演でした。

 分科会による活動報告会は、3会場に分かれて開催されました。各分科会では、2~3校の事例報告と意見交換会が行われました。
 第2会場では、三田西陵高校の報告がありました。PTCA活動として、丹波市豪雨災害支援のために生徒と行なった募金活動や、稲刈りボランティアの話が印象的でした。
 第3会場では、神戸高校と淡路三原高校の活動報告が行われ、本校の横溝会長が司会を務めました。震災を経験した神戸・淡路だからこそできる取組として、地域とともに「伝える」活動(神戸高校)や、人形浄瑠璃の公演で東日本大震災の被災地と交流を図った活動(淡路三原高校)が報告されました。このような活動を通して地域との絆を強め、PTCAの‘C’を意味するコミュニティ(C)とコミュニケーション(C)できた、とのことでした。

 以上、大変有意義な研究大会となりました。学んだことを、今後の育友会活動に生かしていきたいと思います。

 


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