育友会教養講座『北三茶論』

 去る9月24日(水)、本校多目的室にて、育友会教養講座『北三茶論』が開催されました。
 この企画は、先生方と育友会役員との意見交換の中から誕生した新しい企画です。記念すべき第1回は『海外高校生事情~アメリカ・イタリア・中国・タイ・オーストラリアの生徒たち~』と題して、竹中校長先生に講演をしていただきました。
 竹中校長先生は、県の交換教員として米国ワシントン州の公立高校に派遣され、日本語を教えたご経験があります。また、イタリア、中国、タイの高校を訪問されたこともあるほか、先日の海外短期研修ではオーストラリアの姉妹校セントコロンバス高校を訪問されて交流されました。このような豊富なご経験に基づき、各校の教育制度や生徒たちの様子などを、写真を使って、思い出も交えながら話していただきました。参加者はゆったりとくつろいだ雰囲気で茶菓子を楽しみながら、興味深いお話に聞き入っていました。
 また、講演の合間や終了後に参加者からの質問にも丁寧に答えてくださるなど、保護者にとっては校長先生と身近に接する機会となりました。
 
 次回は長山正二先生(地歴公民科)を講師にお迎えして、12月9日(火)に開催予定です。『結婚について哲学的に考える~哲学者カントの生き方をヒントに~』と題して講演していただきます。人生に大きな影響を与える‘結婚’というものを、あらためて考えてみるよい機会になることと思います。
 案内はお子さまを通じてお渡しします。万障お繰り合わせのうえぜひご参加ください。


長山先生より
 人類の教師とたたえられる古代ギリシャの哲学者ソクラテスですが、その妻クサンティッペが悪妻の代名詞とされているのは有名なお話。また、その弟子のプラトンは生涯を独身で通し、さらにその弟子アリストテレスは、我が身の危険を感じた時に愛妻の手を引いて夜逃げした・・・というような哲学者の結婚にまつわる話題をもとに、結婚というものについて哲学的に考えてみることが出来ないか、というのが今回のお話です。Es ist gut(エス・イスト・グート。これでよし。)という最後の言葉を遺して世を去ったドイツの偉大な哲学者カントの生き方をヒントに、結婚という人生の一大イベントについて考えてみたいと思います。

 




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