みなみんの教え 〜偏差値20アップする魔法の習慣〜 
                                     (作なおみん
)        
毎週木曜更新

続中間テスト必勝法

2日目の中間テストを終えて帰ってきた遠藤紗保里は、明日のテスト勉強をしていた。

「あ〜疲れてきちゃった。みなみんでも呼び出して気分転換しようっと。『みなみん。変なの』」「煮詰まったからって、気晴らしに呼び出さないでくれる?」あいかわらず上から目線のみなみんが仏頂面でスマホ画面に現われた。けれども紗保里は上機嫌のままだ。なぜなら今日はみなみんに文句を言わせない自信があったからだ。

「みなみんのお陰っていうと、ちょっと悔しいけど、その日のうちの復習の効果があって、1日目の物理基礎はけっこう点が取れたかな。しかも、ほら、今日もとってもがんばってるでしょ?たまには褒めてくれてもいいんじゃない?」

「ふ〜ん。で、明日のテストは何?」「現代社会、国語現代文、生物基礎よ。」「その中で、一番苦手で覚えるのが多いのはどれで、一番できそうなのはどれ?」「苦手で大変なのは生物基礎で、私が一番楽なのは現代社会。だから今生物基礎がんばってるのよ。」「あいかわらず、だめだみん。」

「だっ?だめだって!何がだめなのよ!」紗保里はめんくらって叫んだ。

「さぼりちゃんは全然わかってないみん。」「はぁ!!わかってないってなんなの!嫌な感じ。もういい!話したくない。」

「そうなの?じゃぁね。」そう言ってみなみんはくるりと後ろを向くと、だんだん薄くなっていったが、こんなつぶやきが小さく聞こえてきた。「あれをやれば、順位が50番上がるのになぁ・・・。」

「!!何?なんなの!50番って!ちょっとみなみん、教えなさいよ!」消えかけたみなみんに紗保里は叫んだ。

「教えてもらうのに、その態度はなぁ。」みなみんの背中が答えた。紗保里にはみなみんのしたり顔が目に見える気がして、こぶしを握りしめたが、「いやいや。相手はただのAI(人工知能)だ。本気で怒っては人としてどうかと思う。がまんだがまん。」そう自分に言い聞かせて、食いしばった歯の奥から声を搾り出した。「教えて。みなみん。」「え〜。聞こえないみん?」

「教えて!みなみん!」大声で叫ぶと、みなみんはぱぁっと顔を輝かせながら振り返り、片手を上げていつものポーズを決めた。「しかたないなぁ。教えてあげるみん。
みなみんの教え5
『前日のテスト勉強は、量が少なくすぐ終わる科目、得意科目からやるべし』

 さぼりちゃんは、スポーツをするとき、まずアップをするみん?最初から難しくて大変な運動はしないみん?勉強も仕事も同じ。まずすぐに終わることから片付けて、リズムに乗るみん。みなみんの教え1でも言ったけど、やる気を出すには、取っ掛かりのハードルを低くしてスムーズにスタートし、小さな達成感を積み重ねてやる気を持続するみん。しかも、明日までの時間は限られてる。例えば明日、英語と保健のテストがあるとすると、英語を先にやると保健をする時間がなくなる恐れがあるみん。時間を決めて保健を先にやって、後から時間のかかる英語をやるみん。そうすると、保健で高得点が取れるみん?テストの学年順位は、全教科の平均で決まるから、保健の100点と英語の100点は同じ。だから、順位が大きく変わってくるみん。取れるところをしっかり取るのが順位アップの秘訣だみん。」

「へぇ。じゃあ、今の私の場合は先に現代社会をすればいいってことね。例のその日のうち復習法で、最近の内容は覚えてるし。」

「そうだみん。何事も、戦略が大事ってこと。」と得意げに言ってみなみんは画面から消えた。

第5回