みなみんの教え ~偏差値20アップする魔法の習慣~ 
                                     (作なおみん
)        
毎週木曜更新

「春休みは長い」

「今日はどこへ行くみんか?」

「今日は姫路キャスパホールに『お気に召すまま』を見に行くんだ。西播磨地区の高校の演劇部が合同で出演するんだけど、夷川さんがタッチストーン役で出るんだって。」

「ふん。映画『ララランド』、サーカス、買い物・・テストが終わってからずっと遊んでるみんね。」への字口で見上げるみなみんに、「へへっ」と笑うと、紗保里はバッグを斜めにかけた。

「さぼりちゃんは、春休みは夏休みより長いって知らないみんか?」

「何言ってんの、夏休みは6週間、春休みは2週間でしょ。」両手を広げて肩をすくめる紗保里。

「わかってないみん。3月はいつから授業がないみんか?」

「うーん。3月4日から行事や高校入試で、飛び飛びにしか授業がないけど?」

「そう、その状態が4月16日まで続き、その後すぐゴールデンウイークがあって約2ヶ月だみん。」腰らしきところに手を当てて、みなみんは2つうなずいた。

「ええ、だってちょこちょこ学校に行ってるし休みとは言えないよ。」

「夏休みだって、7月は全員補習、中期、後期希望者補習があって、午前中、学校に行く状況はあまりかわらないみん。だから、実際春休みは夏休みより長い。春休みを制するものは受験を制するって言われるくらい、春休みの過ごし方は大切だみん。」

「そうなの?でも、まだ宿題も出てないし、授業もないし、何をすればいいの?」出かける時間を気にしながら、紗保里はおざなりに尋ねた。

「そんなの1年生の復習に決まってるみん。センター試験のほとんどは1年の範囲から出るって前に言ったみん。」そう言うと、紺色のマントを翻し、くるりと回って右手を上げた。

「みなみんの教え43
『春休みは2ヶ月ある。この時期に1年間の復習をするべし。』
 そうすれば、受験勉強にもなるし、2年生でいいスタートが切れる。しかも、さぼりちゃんみたいに遊んでいる人が多いから差をつけることができるみん。」

「そうかぁ。そう言われると春休みって結構長いかも。ちょっと退屈だと思う時もあるくらいだもんね。じゃぁ1年生の復習をやってみるよ。」

「なかなか素直でいい感じだみん。計画を立ててじっくり復習するみんよ。」

「わかった。とりあえず、演劇見に行って、USJ行って、姫路城にお花見に行って、1年のクラスのお別れ会に行って、それから計画立てるね。」

「今すぐ計画立てるみん!」黄色い湯気が立つほど怒っているみなみんをなるべく刺激しないよう、紗保里は机の上のスマホをさっと取ると急いで電源を切ってバッグに入れた。

第49回