みなみんの教え ~偏差値20アップする魔法の習慣~ 
                                     (作なおみん
)        
毎週木曜更新

センター試験漢文の解き方

1月15日日曜日の朝、お餅にバターと砂糖をかけて食べながら、紗保里は新聞を広げた。

「センター試験の問題が載ってる。昨日は雪が降るし風が強いし、先輩達、大変だったろうな。」

「今日も今頃理科の問題を解いてるみん。」みなみんは新聞紙の上を歩きながら問題を見ている。

「さぼりちゃんは、みなみんの教え22『入試漢文の解き方』を覚えてるみんか?教えに従って今年の漢文の問題を解いてみん。」

「ええ~。まだ1年生の私に解けるわけないじゃん。」と、バターでテカテカの口をとがらせる。

「センター試験の試験範囲は1年生でやる『国語総合』だから解けるはずだみん。それに、教えを覚えてないみんか。」

「え?なんだっけ、漢文は4文字で区切るとか、言っていることは1つとか?」

「みなみんの教え22は、『模試や入試漢文は、言っていることは1つ。一箇所読めたら全てが推測できる。読み方は、2字4字に区切って読むべし。』だみん。それを踏まえてやってみん。」

「はいはい、やればいいんでしょ。」鉛筆を握り、新聞の小さい文字に目を凝らして読み始めた。「だめだ、何書いてあるか全然わかんない。」2行も読めずにすぐに音を上げた。

「漢文は一箇所読めたら全てが推測できるから、諦めずに読むみん。それで、ここ、この注3がこの漢文の肝だみん。」みなみんが新聞の上で四つんばいになって黄色い手を伸ばす。

「ここ?『猶ほ舟に刻みて剣を求むるがごとし』注3『船で川を渡る途中、水中に剣を落とした人が、すぐ船べりに傷をつけ、船が停泊してからそれを目印に剣を探した故事。』だって?ばかみたい。そんなの落とした時すぐに探さなきゃ意味ないじゃん。船は進んでるから場所がわからなくなっちゃうもん。」

「そうだみん。この漢文は『離れるとわからなくなる』としか言ってないと思って最初から読んでみん。」

「最初は、『雷霆を百里の外に聴けば、盆を鼓するがごとく。』注1、2を参考にすると『雷鳴を百里の外で聞けば酒を入れる容器を叩くようなものだ。』つまり、遠く離れると雷鳴が小さな音になって、すごさがわからないってこと?」

「まあそんなものだみん。この最後のところはどう?」

「『後の今に於けるも、世の相ひ去ること愈遠く、事の相ひ変ずること愈多く、その聞かんと欲する所を求むるも得べからざること・・』は、『世の中が遠く去って多くのことが変わってしまうと、聞きたいことを聞こうとしてもわからない』だから『『遺聞』の書由りて作る所なり』『遺聞』という書物を作りました。』・・。時代が離れるとわからなくなるから、『遺聞』という書物に今のことを記録したってことか」

「そうだみん。だから、この漢文の問題は注3に大ヒント(ほとんど答え)が書いてあるってこと。これがわかると、31,33,34,36は正解できるから、6割は確実に取れる。後は漢文の『読み』とかでいくつか取れば7~8割取れるみん。」

「そうなんだ。なんだか漢文ができそうな気になってきた。一点突破の突破口を探すのも面白そう。」

「あきらめずに読み続けて、一箇所わかると、真っ暗なトンネルを抜けて目の前がパァと開ける快感があるみん。それに、漢文は内容が明快でおもしろいみんよ。」 

第40回