みなみんの教え 〜偏差値20アップする魔法の習慣〜 
                                     (作なおみん
)        
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中間テスト必勝法

中間テストまでの一週間の試験勉強計画を書き上げた遠藤紗保里は、鼻息荒く「みなみん、変なの。」とスマホに向かって話しかけた。すると、いつものように乗り気のしない様子のみなみんが「何か用?さぼりちゃん。」と現れた。

「もう、さぼりちゃんなんて言わせないわよ。ほら見てこの中間テストまでの完璧な計画を。『今までごめんなさい。紗保里様すばらしい!』と言いなさいよ。」紗保里は意気揚々と出来上がったばかりの計画表をスマホにかざした。

「あ〜。あいかわらず、残念なさぼりちゃん。」とみなみんは耳の穴(らしきもの)をほじりながら言った。「その予定ってさ、全部4月の最初から順に復習することになってるみん?」「そうよ!順番に計画的に復習するのよ。それのどこに文句があるの?」

「これを見るみん。」そういってみなみんはスマホに図を映し出した。

「これはドイツの心理学者、ヘルマン・エビングハウスの忘却曲線だみん。この曲線から勉強してすぐに復習するといいことがわかるみん。しかも、忘れる割合が1日後74%、1週間後77%、1ヵ月後79%とあまり差がないように見えるけど、記憶の鮮明さが違うから、記憶をよみがえらせる労力が全然違ってくるみん。1日後だと楽に思い出せるけど、1ヵ月後だとほとんど1から覚えなおす感じで、とても苦痛に感じるみん。だから全然復習せずに試験勉強のときに最初から暗記しなおすと試験勉強がすごくつらく感じるみん。さぼりちゃんの試験勉強計画は、ものすごく労力の大きい無駄の多い計画になってるというわけ。

「え〜!そうなの!?じゃあ、どうすればいいの?」

みなみんは体をくねらせながら、しれっと言った。「教えてあげてもいいけど〜。「『教えて、みなみん様』は?」

「『様』ってなんだよ。」と思いながらも、楽に中間テストを乗り切るためだと自分に言い聞かせ、引きつった顔で紗保里はうめいた。「う〜。教えて、みなみん・・様。」

「しかたないなぁ。」みなみんはくるりと回ると右手を上げていつものポーズを決めた。

「みなみんの教えその4。
『復習はその日のうちに。しかも、社会、理科を重点的に。』
復習はその日のうちに短時間でやるとすごく楽だし、忘れない。忘れてもすぐに思い出せる。暗記が多いと言われる社会には特に有効で、これを習慣づけると、社会がとても得意になるみん。さぼりちゃんは、今まで社会の復習をその日のうちにしたことある?ほとんどの高校生が、復習といえば英語と思ってない?英語の復習ももちろんだけど、社会の復習は、10分か15分でできるから苦にならないし、すごく効率的なんだ。だから、4月の最初から復習するんじゃなくて、記憶の新しい今日習ったところから復習していくほうがいい。だまされたと思って、今日習った現代社会と、物理基礎を復習してごらん。」

紗保里はまだ納得がいかなかったが、とりあえず今日の復習からやってみるかと計画表を脇において、現代社会の教科書を広げた。

第4回