みなみんの教え ~偏差値20アップする魔法の習慣~ 
                                     (作なおみん
)        
毎週木曜更新

入試当日はアホになる

3学期始業式の後、体育館から教室に戻ろうと全学年の生徒が出口で混雑していた時、紗保里は美奈代ちゃんが、3年生の大木先輩に何かを手渡すのを見かけた。

教室で聞いてみると、「わかっちゃった?今週の土日はセンター試験でしょ、鹿島神社のお守りを渡したの。」と小さな声で教えてくれた。

「ねぇみなみん。美奈代ちゃんって何の欠点もないと思ってたけど、男の子の趣味が変わってるっていう欠点があったんだねぇ。」家に帰った紗保里は、早速みなみんに報告する。

「『欠点』って、失礼だみん。」

「だって、大木先輩って顔がゴリラに似てるし、がさつだし、絶対もてないもん。美奈代ちゃんくらいの美少女だったら、どんな男の子でもよりどりみどりなのに・・。そういえば、美奈代ちゃんの携帯カバーはお猿だったし、キティカフェでも大木先輩がお茶を飲むと美奈代ちゃんがすぐにお茶を飲んでた。好きな人の行動を真似るミラーリングだったんだ。」

「ミラーリングねぇ。ところで、今週末のセンター試験は約576,000人が受験する決戦の場だみん。さぼりちゃんも2年後には受験するみんよ。」

「一生が決まるかもしれない試験だもんねぇ。緊張するだろうなぁ。」

「適度な緊張は、よい結果に結びつくみん。でも、緊張しすぎて頭が真っ白になって3年間の成果が出せなかったら大変だみん。」

「パニックになって、計算を間違えたり、覚えていたことが出てこなかったり、時間配分やマークをミスしたり・・。そうなったら最悪。」想像しただけで背筋が寒くなる紗保里である。

「じゃぁ、今日は、試験で緊張しない方法を教えてあげようかなぁ。」みなみんは紗保里を見上げ、もったいをつけた。

「わかりました。言えばいいんでしょ。」は心の声で、「教えてみなみん。」と笑顔でお願いした。

「受験の緊張を和らげる、みなみんの教えは2つあるみん。1つは受験勉強をしている時の方法。」みなみんは青いマントを翻してくるりと回り、右手を上げた。

「みなみんの教え35『受験勉強で緊張や不安を感じる時は、集中するべし集中して受験勉強に打ち込むようになると、『合格できるかなぁ』とか『難しい問題が出たらどうしよう』という緊張や不安は消えてしまうみん。それは、スポーツも同じで、練習に集中すると、緊張や不安はなくなるみん。」

「じゃぁ、試験問題に集中すればいいわけだ。」

「ううん。試験当日の緊張を和らげる方法は違うみん。
 「みなみんの教え
36
『試験会場で緊張を和らげるには、アホになること。』

「ええ?アホになったら受験に失敗するでしょ?」

「さぼりちゃん、口を開けて、体の力を抜いて、頭を左右に振って、目をうつろにして、『あはははは』ってやってみん。」 「ええ?こう?『あははははははは』」

「そうそう、上手だみん。それを受験会場のトイレでやってから受験するみん。緊張でガチガチになっていると、瞬発力や応用力を十分発揮できないみん。アホになって弛緩して、頭と体に余白を作ると実力が発揮できるみん。これも、スポーツにも言えることだみん。力が入りすぎると動けなくなって、いいプレーができないからね。はい、もう一回やってみん。」

「あははははははははは」「上手、上手。これだけはとっても上手だみん。」

第39回