みなみんの教え ~偏差値20アップする魔法の習慣~ 
                                     (作なおみん
)        
毎週木曜更新

一年の計の本当の立て方

「明けましておめでとう 今年もいろいろ教えてね。みなみん。」

「明けましておめでとう 教えを守ってちゃんと努力するなら今年も教えてあげてもいいみん。」道を極めた達人のごとく腕を組み、ゆっくりと頷くみなみんに、お正月から腹を立ててはいかんと奥歯をかみ締めて微笑む紗保里である。

「『一年の計は元旦にあり。(一年の計画は元旦に立てるべきである)』さぼりちゃんの一年の計は何だみん?」

「はぁ?そうねぇ・・。勉強と部活をがんばって、南高ライフをエンジョイすることかな。」

「そんなの計画でも目標でもないみん。ただの願望。そんな目標しか立てられないから、いつまでたっても成長しないみん。」

「じゃぁ、学年で50番以内に入るってどう?」
目を閉じ、ゆっくり首を横に振るみなみん。

「ええ?具体的に数字を挙げてるのに?目標ってどうやって立てればいいのよ。」

みなみんは短い足を折って正座をすると背筋を伸ばし、お師匠さんのように黄色い手で床を2つ叩いて言った。

「そもそも目標が自分の中にあるという発想自体、間違っているみん。目標は自分の外にある。ウォッホン(咳払いを1つ)みなみんの教え33『目標を立てるときは、世界にとって自分とは何か、何になるか、何であるべきかを問うことから始めるべし』

「はぁ?何それ?意味わかんない。」

「いくら勉強して学年で1番になっても、人から認められなかったり、社会の役に立たなかったりすれば意味がない。社会にとって自分はどうあるべきかという第三者の目を想定して目標を立てるみん。例えば、『野球選手になって大金を儲ける』が目標じゃなくて、『野球選手になって人々に感動と希望を与える』が目標で、その結果大金が儲かる、という感じだみん。」

「あんまり変わんないんじゃないの?」

「全然違うみん。『大金を儲ける』が目標の選手と、『感動と希望を与える』が目標の選手とは練習の仕方、試合への取り組み方、チームの仲間との関わり方、ファンへの接し方なんかも全然変わってくる。目標をどう立てるかで、その後の活動の方向が決まってくるみん。」

「ふーん。そんなもんかなぁ。」

「その視点で、さぼりちゃんの一年の計を決めてみん。」

「うーん。世界にとって私とは何かねぇ。なんのとりえも特徴もないしなぁ。世界にとって何になるかねぇ。なりたいものもなくて、なんとなく文系を選んだけどなぁ。世界にとって何であるべきかねぇ。何の役割も果たしてないなぁ。」

「とりあえず、クラスの中でどんな人として認められたいかを考えてみん?」

紗保里は腕組みをして何度も首をひねり、考え続けた。

「うーん。うーん。ええぃ!『モテる人』になりたい!」追い詰められた紗保里は、半ばやけくそで、ちょっとウケも狙って叫んだ。

「モテる人ねぇ。モテるというのはすごく難しい目標だみん。ファッションも、スポーツも、音楽も、もっと大きく言えば、文明や、生物の進化そのものもモテることを目標にしてきたとも言えるみん。目標達成には綿密な計画が必要だみん。」真顔で考え込むみなみん。

「ええ?そんな目標でいいの?」紗保里の方がきょとんとした。

第37回