みなみんの教え ~偏差値20アップする魔法の習慣~ 
                                     (作なおみん
)        
毎週木曜更新

覚えが悪い

「2学期期末テスト1週間前になったけど、試験勉強はすすんでるみんか。」

紗保里は「家庭基礎」の試験勉強の手を止めて、みなみんにぼやく。

「やってるけどさぁ。私って覚えが悪いのよね。なかなか覚えらんないし、覚えてもすぐに忘れちゃう・・。
 社会、理科は、み
なみんの教え4『
復習はその日のうちに。しかも、社会、理科を重点的に。』って教えてもらったから、
 復習はだいたいその日のうちにやって、試験前の暗記が、けっこう楽になったけど、家庭基礎は授業があったその日のうちに復習してなかったのよね。
 しかも、今回の家庭基礎の範囲がp72の『食生活を作る』からp141『衣生活をつくる』の終わりまでで、70ページもあるんだよ。絶対ム~リ~~。」

うなだれる紗保里の頭の上に遠慮なく登って、教科書を見下ろすみなみん。

「家庭基礎の教科書は役に立つ内容であふれているみんね。食品の保存や食品添加物、栄養価計算、被服の表示や、洗濯方法なんかは、生活にすぐに役立つし、食料自給率やフード・マイレージ、エシカル(環境や動物、人に配慮されたものづくり)ファッションなんかは、入試や就職試験の小論文に役立ちそうだみん。
 家庭基礎の教科書を読むだけで、社会や理科とか、他の教科横断的な知識が身につくみんね。」

「ちょっとぉ、人の頭の上に勝手に登らないでよ。」と首を振ってみなみんを落としながら紗保里はぼやき続ける。

「役に立つかもしれないけど、私って読むのも遅いんだよね・・。そうだ!教えてみなみん様ぁ。どうやったら早く読めたり覚えたりできるようになるの?」

 手を合わせてみなみんをきらきら見つめる紗保里。「めんどうさぼり」の面目躍如である。

「早く読んだり、覚えたりする方法はあるみん。でも、教えないみ~ん。」

「なにそれ。けちけちしないで教えてよぉ。お願いお願い。」

 拝み倒す紗保里。

「何で教えないかというと、早く読むことや、早く覚えることが、さぼりちゃんにとって意味がないと思うからだみん。」

「さぼらないように意地悪してるわけね。」と膨れてみせると、

 みなみんは黄色い頭を振ってこう言った。

「早く読むと、内容を深く理解できないし、早く覚えると、たいてい早く忘れてしまうみん。それでは勉強したことにならないみん。早く読む必要はない。じっくり読んで理解すること。早く覚える必要はない。何度も繰り返し書いたり、読んだりして覚えて、忘れないようにすること。ダンスでも、スポーツでも、振りや動きをすぐに覚える人より、なかなか覚えられないで何度も練習する人のほうが上手くなるものだみん。
 だから、みなみんの教え29
『早く覚える必要はない。理解してから何度も繰り返し覚えて自分のものにすること。』

 みなみんは机の上のシャープペンと紙を指して

「はい、じゃあ教科書をじっくり読みながら、この紙に重要語句を何回も書いて覚えていくみん。」

「びえええええ。今までとおんなじじゃん。」

「そんなことないみん。今までとおんなじ調子じゃいつまでたっても覚えられないみん。覚える気になって集中しろみん!!後でテストするみんよ。」

「びえええええええええええ。」紗保里の愁訴と、みなみんの地獄の特訓は続くのだった。

第33回