みなみんの教え ~偏差値20アップする魔法の習慣~ 
                                     (作なおみん
)        
毎週木曜更新

お金の使い方

「世界を変える空気を作るものは、フランス革命におけるルソーや、ソビエト連邦におけるマルクスのような『思想』、韓国への印象をガラリと変えた『冬のソナタ』などの『ドラマや小説』、日本人の死生観が大きく変わった『大地震などの自然災害』なんかが考えられるみん。

 でも、常に世界を変える空気を作り出しているもの、それは『経済』だみん。」

「へぇ?『経済』?なにそれ。ますます一女子高生にはどうにもできない話になってるじゃん。」
 もったいぶったわりにつまんない答えでがっかりした紗保里は口をとがらせる。

みなみんは意に介さず、胸を張って右手を上げた。

「みなみんの教え28
世界を変える空気を作るのは経済。だから、お金を使うときは頭を使うべし。

 児童労働も、移民問題も、テロも、原発問題も、少子高齢化問題も、戦争も、根本は経済問題だみん。もし経済がすべてうまく行けば問題は解決、自由と権利が守られた平和な世界ができるみん。

 でも、そうはいかない。だから、『経済』、つまり、お金の使い方には頭を使わないといけないみん。」

「無駄遣いせずに貯金しろってこと?それとも募金しろってこと?」うんざりした様子で紗保里が尋ねる。

「全然違うみん。例えばさぼりちゃんが、安いTシャツを買って、すぐに捨てて買い替えているとする。すると、綿花畑で、低賃金で働く子供が増える可能性がある。
 でも、フェアトレード(発展途上国で作られた作物や製品を適正な価格で継続的に取引することにより生産者の持続的な生活向上を支える仕組み)のちょっと高いTシャツを買って長く着るとする。
 すると世界は少しだけ変わる。もし、株を買う人が、武器を作る会社の株を、儲かるからという理由だけで買うとする。
 すると、戦争はなくならない。でも、株を買う人がそんなに儲からなくていいから、世界のためによいと思う企業の株を買うとする。
 すると、世界の空気は変わる。人は選んで商品を買って、経済を動かしている。
 買うという行為は、その商品に関わっているものを応援することだみん。ただ儲かるからという理由だけで、みんながマネーゲームのように株や土地を売ったり買ったりしてお金を使うと、バブル経済のようなことが起こるみん。

 だから一女子高生も、お金を使う時、それが世界の空気を少しずつ変えているんだということを知って使わないといけないみん。」

「ふーん。買い物の時、いちいちこれで世界がどう変わるって考えるなんて、めんどくさいなぁ。」紗保里はため息をついて言った。

なーんにも考えずに、ぼやぼや生きていると、いつの間にか世界が変な空気になってるかもしれないみん。でもそれは、政治や社会のせいじゃなくて、一人一人がちゃんと考えてなかったからだみん。

第32回