みなみんの教え ~偏差値20アップする魔法の習慣~ 
                                     (作なおみん
)        
毎週木曜更新

脱プラトー

「みなみん変なの。」紗保里はベッドに寝転んだまま、みなみんを呼び出した。

「あ~。もう10時だというのにパジャマで寝転んでだらだらして、中だるみの典型だみん。」

「そうなのよ。なーんにもする気になんない。高温のため不要不急の外出は控えろってテレビで言ってるしさぁ。部屋から出る気もないゎ。」

「夏休みは残り2週間を切ったけど、課題はできたみんか?」

「みなみんの教え14の『ポケモンGO的夏休み勉強法』をやってるけど、課題はまだ全部できてない。まきちゃんも家族旅行に行ってるし。」

「プラトー状態だみん。」

「プラトーって?」紗保里は携帯を持つのもだるくなって、ボタンを押してみなみんを3Dにすると、うつぶせになって頬杖をついた。

「同じやり方で成果が上がらない時期にきてるってこと。」

みなみんは黄色い手で空中にこんな図を描いた。  

                                                          「こう、順調に成果が出てたけど、今はこの平らな状態にあるってこと。この平らなところをプラトーって言うみん。勉強でも仕事でも、ずっと順調に伸びることはなくて、頑張ってても成果が出なかったり、中だるみする時期があるみん。」

「ふーん。じゃあ、今がプラトー状態ってことね。で、どうすればそこから抜け出せるの?」

「教えてほしければいつもの言葉を言うみん。」

「めんどくさいから、どっちでもいいなぁ。」ばたりとベッドに突っ伏す紗保里。

「ほんと、めんどうさぼりだみん。」

「遠藤紗保里だってばぁ。教えてみなみん。」布団を通してくぐもった声が聞こえた。

「顔を上げろみん。それじゃぁ行くよ。みなみんの教え16『プラトーから抜け出すには、〔頭〕、と〔体〕をチェンジすべし。頭を使う勉強で煮詰まったら、体を使うこと。体を使う運動で煮詰まったら、頭を使うこと。」

「はぁ。何それ。」突っ伏した後頭部からくぐもった声が聞こえた。

「今、さぼりちゃんは頭を使った勉強でプラトー状態にあるみん。だから、頭を使うことを一旦やめて体を動かすみん。友達とプールにでも行ってくればいいみん。」

「え!遊びに行っていいの?」紗保里は、がばっと頭を起こすと、目を輝かせた。

「そうだみん。頭と体はつながってるみん。だから、スポーツで練習しても練習しても伸びなかったら、一旦立ち止まって本を読んだりビデオを見たりして、何が原因かを頭で考える。勉強してもしても結果が出なかったら、一旦立ち止まって体を動かす。そして、もう一度新しい視点で計画を練り直すみん。だから、だらだらしてないで、体を動かしておいで、後で一緒に計画を立て直してあげるみん。」

「あっ・・ありがとう。初めてみなみんに感謝したよ。」とみなみんを抱きしめようとして紗保里の腕は3Dみなみんの体をスカッと通り抜ける。

「初めてって?今まで感謝してなかったみんか?」

「まぁ、細かいことは気にせずに。それじゃぁ、今から友達誘って市民プールに行ってこようっと。」

 


第18回