みなみんの教え 〜偏差値20アップする魔法の習慣〜 
                                     (作なおみん
)        
毎週木曜更新

集中力アップ法

「野外ステージのバンド、すごくかっこよかったぁ。模擬店のお菓子もおいしかったし、3年生の演劇は超面白かったし、『姫南生の主張』で久世先輩に告白するメッセージもあったんだよ。南高の文化祭サイコー!それにさぁ、うちのクラス、コーラス大会3位だったんだ!すごくない?」

 熱に浮かされたまま文化祭を語る紗保里を3Dみなみんは口をあけて見上げていた。
「3位って6クラス中3位でしょ。普通だみん。で、1位のクラスは何を歌ったみん?」

「惜しかったのよ〜。クラスが一つになった感動、みなみんなんかに解らないんだゎ。飯田さんなんか泣いちゃって、西山君までハイタッチしてたもん。」

「さぼりちゃんって、人の話聞いてないみん。もしかして授業中もそんな感じ?」

「そういえば深山君のボーカルかっこよかったなぁ。野外ステージに女の子が波のように押し寄せて、キスマイの藤ヶ谷君に似てるって2,3年にもファンがいるみたい。」

「ねぇ、聞いてるみん?」

「うげっ?!」机から10cmくらい浮き上がって、目の前に迫ってきたみなみんに、紗保里は身を引いた。「きもっ!うっ浮いてる。」「12cmまで浮けるみん。」

「それ、何の役に立つの?」

「いちいち合理的意味を求めるなみん。俗物だなぁ。」

「はい?」

 「ほんと、人の話聞いてないなぁ。授業中も上の空で聞き流してるみん?」

「ほかの事考えてるときはあるけど。」

「じゃぁ、今回の教えは授業をしっかり聞くための習慣だみん。」

「へぇ?」
 
 「へぇ、じゃないみん。授業って一日6〜7時間あるみん。もし授業を聞き流しているなら、それだけの勉強時間を無駄にしていることになる。さぼりちゃんは家で6時間勉強できる?」

「できない。」

「授業をちゃんと聞いて、全て理解できたら復習も予習もすごく楽になる。授業を聞くだけで成績はぐんぐん伸びるみん。」

「そんなもんかなぁ。」

「授業を疎かにするなんて、愚の骨頂だみん。だからほら。」浮いたまま体をくねくねさせるみなみん。

「わかりました〜。『教えてみなみん。』」

「しかたないなぁ」みなみんは浮いたままくるりと回ると、右手を上げていつものポーズを決めた。
「みなみんの教え9
『授業を聞くときは先生の目を見て、相槌を打つ。』」

「え〜。ありがちな教えでつまんな〜い。」

「ありがちじゃないみん!人は1対1とか少人数だと相手の目を見て相槌を打つけど、教室でそうしている生徒はすごく少ないみん。授業でこの聞き方を身につけたら、先生の説明がどんどん頭に入るし、先生の方も聞いてくれてると思って授業に熱が入るみん。わからなければ相槌を打たないから、先生は気づいてもっとわかりやすく説明してくれるようになるみん。」

「そんなもんかなぁ。」

「明日からやってみるみん。授業への集中力がアップするし、聞く姿勢を鍛えられるから、どんな場面でも役に立つみん。男子はきっと聞き上手な女子に弱いみん。」

「えっ?!そうなの。じゃやってみる。」紗保里の頭の中には、熱く夢を語る久世先輩と深山君を愛おしく見つめながら、話をふんふん聞いている自分の姿が浮かんでいた。

第10回