式辞

 国宝姫路城の桜も満開となり、そこかしこに希望に満ちた始まりが感じられます今日のこの良き日に、多数のご来賓、保護者の方々のご臨席をいただき、平成24年度入学式を挙行できますことは、本校にとって大きな喜びであります。
ただいま入学を許可しました279名の新入生の皆さん。入学おめでとう。また保護者の皆様、お子様のご入学まことにおめでとうございます。心からお祝い申しあげます。

 さて、地域や時代の要請で創立された本校も今年で創立七十六年を迎え、その活躍により工業の専門分野や部活動等において優れた成果を上げ、兵庫県のみならず全国的にも注目を浴びている伝統ある工業高校です。
本校は資格取得、各種検定試験等で全国に名をあげ、また各種コンテストの全国大会に出場し、優秀な成績を修めています。これはまさに本校の生徒諸君・職員の人間教育を重視した日々の学習活動の成果であります。
これ以外にもキャリア教育の充実、活発な部活動の実績は言うまでもありません。
新入生の皆さんは本日、この文武両道を誇る本校の生徒となりました。先輩たちに続いて、日々努力し、新たな県立姫路工業高等学校の歴史を築いてくれることを期待します。

 日本は資源の乏しい国です。さらに外国の労働力の影響、一昨年の東日本大震災の影響を受け経済的には非常に苦しい状況にあります。しかし日本は技術立国です。外国にはない信頼の置ける確実なものづくりのための技術力を持っています。本校をはじめとして、ものづくりの力を持った若者が、必ず新しい日本の再出発の原動力になってくれると信じています。君たちもその新しい力の一人として頑張りましょう。
 そのために新入生の皆さんに次の3つのことを申し述べます。

 一つ目は
「素直になる」ということです。勉強にしても部活動にしても素直に人の話を聞き、素直に実行できる人が伸びていきます。
素直になるために、まず人の話を聴くときは相手の目を見て、目で話を聴くと言うつもりでしっかり聴いて理解してください。そしてそれを実行しようとすることです。
聴いたことがすぐに実行できなくても、努力して素直に実行しようとしてください。その素直な気持ちが君たちを成長させてくれます。
 2つ目は
「他人のことを思いやる行動をする」ということです。現在の社会は、自分本位で他人の立場を考えない人が増え、トラブルの元となっています。相手のこと考えた行動をとることで、お互いが成長しあえる暖かい世の中になります。
阪神淡路大震災、東日本大震災を始めとして多くの地震や洪水による災害が発生したとき、被災され、避難されている人たち、さらにそれを支援する人々の生活からは、思いやりが感じられ、お互いが協力してこの災害を乗り切ろうという熱意が感じられます。皆さんも、是非、他人のことを思いやる心で行動をしてください。
 3つ目は
「卒業後の自分の姿をイメージする。」ということです。君たちは今日から県立姫路工業高等学校の生徒です。そして今からの目的は、卒業後の自分がどのように成長しているのかをイメージし、その目標に向かって一生懸命努力することです。
今279名が全員同じスタートライン上に立っています。各自が少しでも早く卒業後の自分のあるべき姿や目標をしっかりと考え、それに向かって一歩一歩前進することを期待します。

 保護者の皆様にお願いします。私たち教職員は、お子様の可能性を信じ、夢の実現に向け、賢明に指導し、3年後の成長したお子様の笑顔を共有したいと願っています。このことはご家庭と学校が協力しなければとうていできないことです。
保護者の皆様におかれましては、本校の教育方針や指導についてのご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。
本校には「あ・ひ・る」というスローガンがあります。「あ」は挨拶をする。「ひ」は人の話を聴く、「る」はルールを守る。であり、現在の本校の生徒を育てている言葉です。まずは元気良い挨拶がすべての基本です。新入生の皆さん一人一人が元気を持って充実した3年間を送ってくれるよう心から祈念して式辞といたします。