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ひょうごSDGsスクールアワード

兵庫県教育委員会では、子ども達が主体となって取り組んでいるSDGsの目標達成につながる活動に関し、特に 先進的な取組を行っている 学校園を ひょうごSDGsスクールアワードとして顕彰し 、 広く県内の学校園にSDGsへの関心の普及啓発を図っています 。

ひょうごSDGsスクールアワード2022

 ひょうごSDGsスクールアワード2022では40校園(未就学児部門12園、小学校部門13校、中学校部門7校、高等学校部門7校、特別支援学校部門1校)の応募があり、最優秀賞として4校園、優秀賞として12校園を選出しました。

表彰校園とその取り組み

最優秀 ※最優秀賞についてはバナー画像をクリックすることで動画を観ることができます。
芦屋市立精道こども園
テーマ:『スギナ畑ジュース』大作戦

 子ども達は園に自生しているスギナが「畑にとっての自然の農薬と肥料になる」と知り、代々引き継いでいる大切な畑のために「スギナ畑ジュース」を作成した。
それを使うことにより、たくさん収穫ができたことを喜んだ子ども達は、その良さをもっと多くの人に知ってもらおうと保護者、市役所や地域への発信に取り組んだ。
小学校部門
姫路市立白鷺小中学校(前期課程)
テーマ:姫路城中曲輪蝶園創造事業~400 年前の蝶の飛び交う城下再現~

 市蝶であるジャコウアゲハは、かつて姫路城の周辺で飛び交っていたが、今日ではその姿を見かけることはなくなった。SDGsの理念のもと、学校と地域が協働し、2018年より「姫路城中曲輪バタフライガーデン」と銘打ち、総合的な学習の時間等で蝶の生育環境保全活動を通じた探究学習に取り組んだ。
中学校部門
西宮市立山口中学校
テーマ:ボランティア生徒が受け継ぐモリアオガエルの保護活動

 兵庫県レッドリストBランクに指定されているモリアオガエルの保護増殖活動は、始まってから今年で54年目を迎える。活動の中心であった理科部が廃部になってからは、「モリアオガエル保存会」のボランティア生徒が活動を継続させ、5月の卵塊採集から7月の放流、地域への啓発や、保存池の維持活動に取り組んでいる。
高等学校部門
東洋大学附属姫路高等学校
テーマ:地域資源を活用した自然循環型社会を目指した取り組み

 学校の近隣では、農業従事者の減少により耕作放棄地が増えている。ここで幻の伝統野菜、姫路若菜等を栽培し復活させ、特産品を製作し注目をあび、耕作放棄地の有効利用のきっかけを作った。また、育てた農作物が鹿による被害を受けた経験から害獣を地域資源にできないかと考え、解体から体験し特産品化することで命の循環を行っている。持続可能な社会を考え、多世代交流を行い、地域が抱える問題を解決する活動に取り組んでいる。
優秀
インターナショナル・プリスクール CHES
テーマ:子どもたちの手で「ウクライナ人道危機救援金」に寄付できました

 ウクライナ侵攻による園児らの漠然とした不安を軽減するために「いま、私たちができることは何だろう」と園児らと共に話し合いを重ね、募金活動の実施に至った。1歳半からの全園児らが主体となり種を植えてひまわりの苗を栽培し、保護者や近隣住民むけのチャリティバザーを開催するとともに、苗を販売した売上金全額を寄付する活動に取り組んだ。
Kobe English Academy
テーマ:英語・IBL学習、年2回のチャリティーウィークがもたらすもの

 社会課題(貧困、社会的弱者、環境破壊)について知り、アクションを起こすチャリティーウィークを年に2回行うとともに、Earth Dayへ参加するなど、日々の学習の中にSDGsにつながる題材を積極的に取り入れている。幼児期では身近な題材から、生涯を通じて地球にやさしい考えや行動をとれる人になるような教育に取り組んだ。
芦屋市立西蔵こども園
テーマ:自分たちの海をきれいにしよう もったいないをなくそう

 近隣の川や海へ散歩に出かけた際にたくさんのゴミを目にした子ども達は、その後SDGs14項目に触れ、ゴミを食べた魚が死んでしまうことを知った。また再度海を訪れた際、生き物を守るためにゴミ拾いを行った後、ゴミを減らすために自分たちができることを話し合い、身近なゴミである紙を新しい紙に生まれ変わらせ、こいのぼり制作に取り組むことにした。
芦屋市立岩園保育所
テーマ:仲ノ池の自然を守ろう!~葉っぱリサイクルクラブに参加して~

 地域の団体による「葉っぱリサイクルクラブ」(落ち葉の堆肥作り)が近隣の仲ノ池緑地で活動されており、令和元年度より毎年5歳児が参加している。池の自然やゴミの減量、環境活動の目的を知ると共に、「落ち葉踏み」「ふるいかけ」「発酵し温かくなった葉に触れる」等、日常では味わえない堆肥作りの過程を経験する等の体験活動に取り組んだ。
小学校部門
三田市立弥生小学校
テーマ:広げよう!思いやり、つくろう!みんなにやさしい町

 令和3年度に実施された「SDGsフェスティバル」に参加し、地域がどのような取組をしているかを学習した。また、福祉教育で障害がある方とふれあう中で、自分たちができることや、「地球のみんな」が幸せに暮らすためにできることを考え、弥生小独自の「SDGsフェスティバル」を校内と地域の夏祭りで実施し、全校生や地域の方に自分たちの考えを広める活動に取り組んだ。
加古川市立上荘小学校
テーマ:つながれ!広がれ!ふるさとの輪~上荘町じまん~

 従来から地域の老人クラブの方と田植え、稲刈り、とんどなど持続可能な稲作体験を行っている。またコウノトリが飛来するため池での「かいぼり体験」を通して、田んぼの水の行方を知り、地域の自然、産業、人のつながりについて学んでいる。全校生で行っている体験活動を通して、原風景が残る町のひみつを探り、紹介する活動に取り組んだ。
中学校部門
姫路市立坊勢中学校
テーマ:自分たちで守ろう!ふるさと坊勢の自然と環境

 中学校3年間を通して、持続可能な開発目標(SDGs)の『14海の豊かさを守ろう』を軸に、坊勢島の自然や環境、文化、産業を学ぶ総合的な学習を行っている。海洋教育パイオニアスクールプログラムのキーワードである『海に親しむ・海を知る・海を守る・海を利用する』を位置づけた特色ある教育活動に取り組んでいる。
たつの市立龍野西中学校
テーマ:たつの市のSDGs達成に向けて自分にできることは何だろう?

 現2年生が、SDGs委員を選出し、自分たちができることを考えながら実行している。以前から行っているペットボトルキャップ回収や古紙回収を、SDGsを意識した活動に変え、学年全員でポスターを作製するとともにフードドライブ活動にも参加した。これらの取組を「たつの市長への提案」という形で市長に伝える活動に取り組んだ。
高等学校部門
県立御影高等学校
テーマ:生物多様性の保全を目指し、その価値の理解を深める

 六甲山に生息するキノコの標本を神戸市立森林植物園、兵庫県立人と自然の博物館、地域の施設などで展示している。また、キノコの観察記録の分析を行い、その結果を学会やイベントで発表している。最近は県外でも展示会や研究発表を行っている。これらの活動をとおして地域の方への、生物多様性とその保全についての啓発に取り組んでいる。
県立篠山東雲高等学校
テーマ:篠山城堀における外来生物の駆除活動

 篠山城堀の環境を守る活動として、ウシガエルなどの外来生物の駆除活動を行った。駆除された外来生物も“命”あるものなので、地域のために活用できないかと考え、農作物の肥料にする研究を行っている。また、ウシガエルは、もとは食用として輸入されたものなので、食材として活用する研究にも取り組んでいる。
県立明石高等学校
テーマ:スマホで植物調査、豊かな自然を活かして明石公園魅力UP大作戦

 スマホアプリを使って明石公園の植物図鑑を作成し、その植生についてのデータを収集・分析し、多様性の豊かさを検証した。明石公園の一層の魅力アップのために、その保全の必要性を発信するとともに、具体的な方法を提言した。今年度は、調査を広げながら、小学生や市民と一緒に樹木の名札を設置するなど、提言の具体化に取り組んでいる。
特別支援学校部門
県立視覚特別支援学校
テーマ:視覚障害特別支援学校が地域や近隣の学校等と共に進める防災教育

 防災教育で、視覚障害にも対応した火災避難訓練や不審者対応等を積極的に実施している。また、本校併設の寄宿舎においては地域住民・自治会と共に防災訓練を行っている。中学部生徒は垂水消防署と連携した防災教育、高等部生徒は県立舞子高等学校環境防災科等の生徒と共に、防災に強いまちづくりを目指し取り組んでいる。

表彰式の様子

ひょうごSDGsスクールアワード2022表彰式を開催しました。

日 時:令和5年1月24日(火)13:30~15:00
場 所:兵庫県公館大会議室
参加者:16校園
兵庫県教育長から、表彰状とトロフィーが受賞校園に授与されました。
最優秀賞には金のプレート、優秀賞には銀のプレートのトロフィーを記念品としてお渡ししました。
このトロフィーは上部にSDGsカラーホイールが飾られ、スイッチを入れることで七色に発光します。
はじめに最優秀賞の4校園への授与を行いました。
各学校園2名が参加し、それぞれ表彰状とトロフィーを受け取りました。
最優秀賞の学校園への授与に続いて、優秀賞の12校園に表彰状とトロフィーの授与を行いました。
授与に続いて、ひょうごSDGsスクールアワード審査委員会、中瀬委員長から、審査講評をいただきました。
【ひょうごSDGsスクールアワード審査講評】
  • SDGsの取組が兵庫県下で、幼児期から高校生まで行われており、色々な視点で、時間をかけて取り組まれていることについて評価したい。
  • 世界規模や全国規模といった大規模な活動も大事だが、今回受賞された活動のように、地域に根差した小さな活動から取り組むことが大事である。
  • 絶滅危惧種等を復活させようとする活動を見聞きするが、その手段として、他の地域で採集したものを持ってきたり購入したものを放したりすることは遺伝子攪乱を起こす要因となる場合もあり、我々は慎重にならなければいけない。
  • SDGsは17の目標が印象的であるが、環境・社会・経済のつながりを意識してほしい。
    3つの層を関連付けて取り組むことが大切である。また、SDGsから派生している経済や倫理の話をどう扱うかを考えてほしい。
表彰式終了後は、表彰状とトロフィーを持って、記念写真撮影を行いました。

■表彰式の様子はサンテレビNEWSでも放送されました。


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