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兵庫県教育委員会

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教育委員の活動

 兵庫県教育委員会では、「兵庫県教育委員会活動方針」に基づき、次の活動を行います。 (平成31年度活動方針)

▊ 移動教育委員会の開催

  県民に教育委員会の役割を一層理解いただくため、教育委員会会議を県内各地域で「移動教育委員会」として開催します(年4回)。

▊ 総合教育会議の開催

  知事と教育委員会が教育の課題やあるべき姿を共有し、連携して教育行政に取り組むため、教育課題、方向性等を協議調整する場としての総合教育会議を開催します(年2回程度)。

▊ 学校現場等の視察

  教育委員が県内各地域の教育現場の現状を把握するため、学校及び社会教育施設等を視察するとともに、教職員等との意見交換を行います(年4回(移動教育委員会と併せて実施))。

▊ 特別講義等の実施

  教育委員がそれぞれの専門分野を極めてきたなかで得た貴重な経験を伝えることにより、生徒のキャリア形成の一助とするとともに、生徒理解を深めます(各委員年間2回程度)。

 こうした教育委員の活動について、このページで順次、お知らせします。


令和元年度(平成31年度)の活動

    ○平成30年度の活動記録はこちら

10月10日(木) 村田教育委員が川西北陵高等学校で特別講義を行いました。

 令和元年10月10日(木)、村田教育委員が川西北陵高等学校の全校生徒812名を対象に「現代社会とジェンダー」をテーマに特別講義を行いました。

 はじめに、ジェンダーという概念について話されました。ジェンダーとは、1960~70年代に欧米の第二波フェミニズム運動において使われるようになった分析のための概念で、生物学的性差をセックスと呼ぶのに対し、男性らしさ女性らしさなどの社会学的性差をジェンダーと呼ぶと説明されました。
 その上で、1970年代にイギリスで主婦や家事についての研究を行ったアン・オークレーが、両親から、男性と同じようにキャリアを積むことと、結婚して子どもを産むことを期待されたが、それらを両立させる方法を教えてくれる人がおらず悩んだという話を、自身の経験にも重ねながら話されました。また、性別による差別の一つとして、女子受験生を不利に扱った医科大学の入試を例に挙げ、日本は国際的に見て女性医師の割合が低いが、出産や育児による休職や離職を考慮しても、医師としてのアクティビティが生涯をつうじて男女で大きく異なるとは言えないと分析されました。
 最後に、ジェンダーに関する問題は女性に限ったことだけではなく、長時間労働など様々な問題も関わっており、自分自身もその問題に関連していると常に考えていく必要があると述べられました。
 
 代表でお礼を述べた生徒は、「私たちで平等に生きていける社会の実現を目指したい。」と意気込みを語り、生徒たちにとって自分自身を取り巻く問題を考える良い機会となりました。

 

10月7日(月) 玉岡教育委員が東播磨高等学校で特別講義を行いました。

 令和元年10月7日(月)、玉岡教育委員が東播磨高等学校の全校生徒770名を対象に「こころの教育-日本人と神、仏-」をテーマに特別講義を行いました。

 最初に、全校生徒にどのくらい読書をしているか質問され、ご自身の体験も踏まえ、こころ、感受性がやわらかいこの時期に読んだ本は大人になっても忘れることなく、宝物になっていると伝えられました。

 次に玉岡教育委員の著書の一節を生徒が朗読し、玉岡教育委員が解説することで「日本人として大切にしたいこころ」について理解を深めていきました。
 島国である日本の地理や昔の人々の生活の話を交えながら、日本人の神に対する観念について、富士山や奈良県の三輪山を例に挙げ、日本人は日が昇り沈む山など、人間の力を超える様々なものに神は宿ると考えたと説明されました。
 また、538年の仏教伝来に触れ、仏教を信仰する蘇我氏と日本古来の神々を信仰する物部氏による争いの末、蘇我氏が物部氏を滅ぼしましたが、敗者である物部氏の墓が今でも守られていることを紹介し、日本人は、古来より敗者を尊敬する考え方があったと説明されました。

 最後に、自然に感謝し、また、畏敬の念を抱くとともに、敗者を尊敬し、多様性を認める崇高な日本人のこころを世界の人たちに伝えて欲しいと述べられました。
 代表でお礼を述べた生徒は、「日本人のこころが大切であると痛感した。日本人として誇りを持って生きていたい。」と感想を伝えました。日本人のこころについて考える良い機会になりました。

 

9月20日(金)、10月4日(金) 空地教育委員が尼崎西高等学校、津名高等学校で特別講義を行いました。

空地教育委員が、令和元年9月20日(金)に尼崎西高等学校の全校生徒694名、10月4日(金)に津名高等学校の2学年158名を対象に「社会保障の意義」をテーマに特別講義を行いました。

 日本の社会保障制度には、社会保険、社会福祉、公的扶助等の種類があり、その社会保険制度の一つが「医療」であると述べられました。
 日本の医療制度については、健康保険証を提示すれば、どこの医療機関でも適切な医療を受けることができることや、昭和36年に国民皆保険制度が達成され、国民全員が所得に応じた保険料を支払い、日本全体で助けあう制度であると説明されました。そのため、日本の医療は生活を保障し、社会を安定させ、その結果、社会を成長させるものであると話されました。
 また、超高齢社会や少子化・人口減少社会の到来により、社会保障費の伸びや医療費の高騰などの課題があり、60年かかって作り上げてきた世界一の医療制度を、今後どのような形にしていくのかは、みんなで考えていくことであると将来の問題についても目を向けられました。

 2016年に選挙権が18歳に引下げられ、近い将来に選挙で投票することになるため、高校生であってもこの社会保障制度を知る必要があると伝えられました。
 最後に、ほんの一節等を紹介され、痛みやつらさなどを理解できる人、やさしさ、思いやりのある大人になってほしいとメッセージを送られました。生徒達にとっては、日本の医療の素晴らしさと、それを継続して守っていくことの重要性を感じる貴重な機会となりました。

〈尼崎西高等学校〉
 

〈津名高等学校〉
 


9月19日(木) 移動教育委員会(県立但馬長寿の郷)にあわせて、視察を行いました。

 令和元年度第2回目の移動教育委員会(県立但馬長寿の郷)にあわせて、県立但馬やまびこの郷、県立八鹿高等学校の視察を行いました。

 1 県立但馬やまびこの郷の視察
  但馬やまびこの郷は、県内の不登校の小・中学生がスポーツ、調理、製作など、体験活動を通して心も体も元気になり、学校復帰と社会的
自立をめざす施設です。子どもたちが学校生活に適応できるよう支援するため、宿泊体験活動、保護者への支援、指導者の研修等の事業を
行うとともに、不登校のセンター的役割を担っています。
  まず、佐藤所長から施設の紹介があり、続いて増田副所長から事業内容について説明がありました。利用状況、電話相談件数の実績や
施設の利用前後の子どもの登校日数の変化などを示しながら様々な取組について紹介がありました。
  教育委員からは、入所した子どもがインターネット環境から遮断されることについての影響や、入所後の子どもたちの変化の気づきなどに
ついて質問があり、意見交換を行いました。
 

 

2 県立八鹿高等学校の視察
  県立八鹿高等学校は、「個々の生徒の能力・適性を最大限に伸ばす」「主体的、探究的な学びを目指す」「各界で活躍する人、地域のリーダーを育てる」を教育目標とし、今年度から高大接続改革推進事業の指定を受け、大学や高校間でテレビ会議システムを活用してディベートなどを行い、論理的思考力や問題解決の学力を身につけるプログラムの実施に取り組んでいます。
 まず、学校設定科目「実験基礎」の授業を視察しました。外部講師の平田オリザ氏による「演劇の手法によるコミュニケーション講座」では、コミュニケーションゲームを通じて、生徒達は身体を使った表現に挑戦し、これからの社会で必要とされるコミュニケーション能力の向上を図りました。
 その後、澁谷校長から学校の概要について説明されました。学校の特徴のうち、強みと弱みを分析し、高大接続改革推進事業を推進することによって八鹿高校の強みを生かしつつ弱みを克服する取組について紹介がありました。
 教育委員からは、生徒が自分たちの地域を学ぶことが大切で、コミュニケーション能力をつけ相互理解していくことが大事であるという意見や今学校で教えようとしている学びは、教員自身の学生時代と異なるが、それに対する対策などについて質問があり、意見交換を行いました。

 
 

3 定例教育委員会の開催
 第11回定例教育委員会を但馬長寿の郷 郷ホールで開催しました。
 会議では、「教育職員の免許状の授与等に関する規則の一部を改正する規則制定」等の審議を行いました。
 

  但馬やまびこの郷、八鹿高等学校の皆様、大変お世話になりありがとうございました。


7月17日(水) 清水教育委員が神崎高等学校で特別講義を行いました。

令和元年7月17日(水)、清水教育委員が神崎高等学校の3年生76名を対象に「働くことはきっと楽しい」をテーマに特別講義を行いました。

 はじめに、これまでのご自身の経験や活動内容について話され、進学や就職を控える生徒たちに向けて、人はなぜ働くのかについて説明されました。
 それは、①お金を得る喜び、②人によろこばれる喜び、③自分の個性を生かし、伸ばし、高める喜びの3つを得るためだと述べられました。特に③の喜びを得るためには、なすべきことにきちんと向き合い、真剣にそして粘り強く取り組むことが必要であり、仮に仕事を辞め、また変えるときが来ても、それまでの経験を生かすこと、常に明日の自分に役立つ仕事のやり方を日々心がけることが大切であると話されました。
 また、学校生活と卒業後の社会生活との違いについて、与えられた問題を解くだけではなく、自分で問題を見つけることが卒業後の社会では必要になると述べられました。指示された書類のコピーを行うことを例に挙げ、完了しても報告しない、用紙が少なくなっても補充しない人がいる一方で、補充する用紙の保管場所を自ら確認し、在庫がなければ担当への発注の依頼をするなど、自分で問題を見つけて解決していく人もおり、些細な仕事ほど人によって「出来味(できあじ)」に差が出ると説明されました。

 生徒からは、「これからは自分で問題を考えていきたい。」「違う視点、広い視野で物事を見ることが大切だと思った。」と感想があり、働くことへの心構えを学ぶ良い機会となりました。

 


7月4日(木) 移動教育委員会(宍粟防災センター)にあわせて、視察を行いました。

 令和元年度第1回目の移動教育委員会(宍粟防災センター)にあわせて、宍粟市立千種中学校の視察を行いました。

 1 宍粟市立千種中学校の視察
  千種中学校は、「知を磨き 情につちかう~故郷を愛し、故郷へ還る生徒の育成~」を教育目標とし、特色ある取組として「千種町園小中高連携一貫教育推進委員会」を立ち上げ、千種地域のこども園、小学校、中学校、高等学校が連携して、合同行事や授業交流、教職員の交流などを行っています。
  まず、早柏校長から学校概要について説明があり、連携の取組みを千種高等学校の武田校長及び宍粟市教育委員会から説明されました。その後、授業の様子を視察しました。
  千種町には、たたら製鉄の遺跡があり、2年生でたたら製鉄学習を行っています。当日は砂鉄を精錬する鉄穴流しの授業を視察しました。生徒達は地域のボランティアの方の指導のもと、砂鉄から砂を取り除く作業に取り組んでいました。
  昼食には、中華スープ、じゃこピーマン、春巻き、ミディトマトの献立の給食をいただきました。千種地域の給食は、地元産の安全・安心な食材を使い、ちくさ学校給食センターで作られ、千種小学校、千種中学校に加え、千種高等学校にも提供されています。
  教育委員からは、生徒数の減少の状況やふるさと学習の内容、地域との協力体制などについて質問があり、意見交換を行いました。
 

 

  

2 定例教育委員会の開催
  第7回定例教育委員会を宍粟防災センター研修室で開催しました。
  会議では、「兵庫県立図書館協議会委員の委嘱(任命)」等の審議を行いました。 
 
  宍粟市立千種中学校、宍粟市教育委員会、千種高等学校の皆様、大変お世話になりありがとうございました。


6月19日(水)、6月21日(金) 牧村教育委員が明石高等学校、北須磨高等学校で特別講義を行いました。

 牧村教育委員が、令和元年6月19日(水)に明石高等学校(理数探究類型1,2年生80名)、6月21日(金)に北須磨高等学校(2年生240人)を対象に、「未来に向けて挑戦するテクノロジー」をテーマに特別講義を行いました。
 
 特別講義は、モーターサイクルの開発を例にしたテクノロジーの頂点を目指した取組みや海外高速鉄道の開発を例にした二律背反を克服して難題を乗り越えた事例、航空機やロボット、水素プロジェクトを例にした将来に向けた取組みについて、動画も用いてわかりやすく説明されました。

 モーターサイクルの開発事例では、「パワー」と「環境性」を両立したエンジンの開発や、航空機の空力技術を活用した空気抵抗の低減などを通じて、他社に模倣できない圧倒的な存在感(ブランド価値)を築くことの重要さを語られました。

 海外高速鉄道の開発事例では、相反関係のある事象に関して決してあきらめることなく、それぞれ専門知識を持った技術者がチームで議論することで最適な解を導き出すことができること、様々な課題をチームで取組むことで全体最適ができることを説明されました。

 航空機やロボットの開発事例では、成長する市場に対して今までにはない価値(炭素繊維を用いた航空機機体による航空機の低燃費化や人と共存できるロボットなど)を提供することを目指した取組みが紹介されました。また、オーストラリアに大量に存在する未利用資源から水素を作り出し、日本まで液体にして運び、発電や輸送(自動車など)に利用するプロジェクトでは、生徒の地元である明石・神戸を中心とした身近な場所で水素に関する研究開発や実証事業が進んでいることが紹介されました。

 最後に、ものづくりでの仕事を通じてチームが将来のビジョンを共有し、それぞれの課題解決のために努力し、チーム全体で困難を乗り越えていくことの大切さを“チームで響きあう”という言葉で表現されました。それを実現するためにも、未来志向で常に改革意識を持った人財、与えられたことをするだけではなく、何をすべきかを考え責任感を持ってアクションを起こすことのできる人財を目指してほしいというメッセージを送られました。

 質疑では、開発の進め方や困難の乗り越え方などの質問がありました。生徒たちは、ものづくりを通じて専門知識を持ってチームで議論すること、チームのメンバーに対しても思いやりを持ち、協調しながら物事を進めていくことの大切さを学ぶ良い機会となりました。

【明石高等学校での講義の様子】
 

【北須磨高等学校での講義の様子】
 




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