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兵庫県教育委員会

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教育委員の活動

 兵庫県教育委員会では、「兵庫県教育委員会活動方針」に基づき、次の活動を行います。 (平成29年度活動方針)

▊ 移動教育委員会の開催

  広く県民に本県教育行政への理解を深めていただくため、移動教育委員会を県下各地で開催します。

▊ 学校現場等の視察

  県下各地域の教育現場の現状を実地に把握するため、学校現場及び社会教育施設等を視察し、教職員等との意見交換を行います。(年4回)

▊ 出前授業

  県立学校の生徒を対象に学校現場において、教育委員がそれぞれの専門分野を活かした授業を実施します。(各委員年間2回程度)

 こうした教育委員の活動について、このページで順次、お知らせします。


平成29年度の活動

    ○平成28年度の活動記録はこちら

平成29年12月14日(木) 村田教育委員が加古川南高等学校で出前授業を行いました。

 平成29年12月14日(木)、村田教育委員が加古川南高等学校の2年次240名を対象に「感情労働とジェンダー」をテーマ
に出前授業を行いました。

 村田委員の専門は社会学です。最初に、現代社会について考える上で欠かせない指標のひとつである、「ジェンダー」に
ついて説明されました。私たちの社会では、性別によって、期待される役割や振る舞いの中身が大きく異なっています。社
会学では、そうした違いは男女の自然的性差に由来するものではなく、基本的に社会によって作られ、維持されているもの
と考えると説明されました。
 次に、社会学者A・ホックシールドが、1980年代に米国の航空会社で行った、客室乗務員の感情労働についての調査研
究の話をされました。ホックシールドによると、客室乗務員の仕事には肉体労働、頭脳労働のほかに、感情労働という労
働が含まれます。感情労働という言葉は聞き慣れない言葉かもしれないが、日常生活の中で、個人の感情を一定程度管
理・抑制することは、それ自体は珍しいことではないと述べられました(葬送やパーティの場面など)。 上記航空会社では
そのように個人が私的な領域で行ってきた感情管理を、研修やマニュアルを通じて「ひとつのプロフェッショナルな態度」
へと高め、商業的に利用している様子が観察されました。具体的に、客室乗務員には、常に親しみやすい笑顔でいること、
自分の感情よりも顧客の満足を優先させること、礼儀正しい表敬の態度でいること、また、それらのことをあたかも「自然
に」行っているかのように見せることなどが要求されていました。
 その上で、感情労働は、ジェンダーの問題に深く結びついていると話されました。感情労働は伝統的に、女性や使用人な
ど社会的下位者が多く担ってきたもので、現代の客室乗務員の仕事にも女性が多く就いています。そのことの問題点とし
て、ひたすら他者の感情のためにのみ奉仕し、自身の感情を後回しにすることで、精神的に疲弊するケースがあると述べ
られました。また、感情労働は女性のみが行うものではなく、男性には男性の感情労働があるとして、集金人の感情労働
の話をされました。
 さらに、現代のいくつかの航空会社(アジア系、欧米系)のウェブサイトを実際にスクリーンに映し出して見せながら、客室
乗務員の性別や人種、服装、目線、仕草などのイメージが一つではないこと、時代とともに変化していることなどを生徒とと
もに確認しました。生徒は各社PR(英語)の日本語訳にも挑戦しました。

                              
 最後に、村田委員から生徒全員に、「あなたは、日頃どのような感情労働をしていますか。」と問いかけました。生徒から
は、友だちや先輩と過ごしているときや学校の先生と話をしているときに素直にすぐ聞く態度を示したり、生徒らしく振る舞
ったり、敬語を使うこと等の回答がありました。生徒たちにとって、自分自身の日々のふるまいや社会のあり方を考える良
い機会となりました。     

平成29年11月28日(火) 玉岡教育委員が男女共同参画をテーマに講義を行いました。

 平成29年11月28日(火)、県立教育研修所で開催された県立学校管理職(教頭)研修で、玉岡教育委員が男女共同参画
をテーマにした講義を行いました。講義のタイトルは、「兵庫県における女性活躍推進」です。

 冒頭、受講者全員に、男女共同参画に係る8つの質問(アンケート:①学校現場における活動状況②学校内の教員、事
務職員の意識③女性活躍の是非④男女がハーフ&ハーフになるような社会の実現性⑤実現には何年必要⑥女性活躍社
会への課題の有無⑦実現した場合のメリット・デメリット⑧女性活躍推進法の認知度)により、受講者の意識を問われまし
た。
 次に、女性活躍推進法の概要を説明され、その中で、「自らの意志」によって職業生活を営み、女性の個性と能力が十
分に発揮されることが一層重要であると強調されました。無理矢理でなく「自らの意志」で働き、働いていることで喜びが生
まれることが必要である。また、職業生活と家庭生活との両立では、女性が管理職を目指しても、介護・育児などで女性が
犠牲になる場合が多いが、育児も男女ハーフ&ハーフであるべきで、何かを諦めることで得るようではいけないと指摘され
ました。さらに、同法は、10年間の時限立法で、その間に結果を出さなければならない。各学校現場では、10年以内に結
果を出せますか?と問いかけられ、今から行動をと促されました。  
 次に、9月に全国都道府県教育委員協議会の代表として、アメリカへ教育視察された際の女性活躍の現状にふれられる
とともに、日本国内の取組事例として、女性が活躍する企業を選定する「なでしこ銘柄」や大阪商工会議所の「大阪サクヤ
ヒメ表彰」等について紹介され、学校現場では、何かしているのか、出来ることがあるのではないか、参考に出来る取組が
あるのではないか、何か行動しないと10年以内に実現することができないので、今日から取り組むことの必要性を呼びか
けられました。  
 さらに、本県の教員採用試験受験者や管理職、退職者の男女比や全国比較等を紹介されながら、女性活躍推進につい
て、全国的に結果が出ていない中で、まず兵庫県が先進県になることを考えて欲しいと話されました。
 最後に、女性活躍について、法律が施行されても一気に解決できないのは当り前で、課題が見えれば、解決の方策を考
えることが出来る。一緒に考え、答えを出していくことができる。10年後にはハーフ&ハーフの世の中を目指すための努力
を、先駆けとして兵庫県から実行しようと力強く訴えられました。教頭先生がロールモデルとなり、若い先生達の目標となる
素敵な管理職となってもらいたいとエールを送られました。

                   


平成29年11月9日(木) 清水教育委員が男女共同参画社会をテーマに講義を行いました。

 平成29年11月9日(木)、清水教育委員が兵庫県民会館で開催された神戸地区県立学校長会研修で、「男女共同参画社
会の推進」をテーマとした講義を行いました。
 
 最初に、今夏、ブログで妊娠を公表し、育児休暇を申請した女性国会議員に対して、「任期中の妊娠はいかがなものか」
「職務放棄ではないか」等の批判が寄せられていた報道を取り上げられ、男女共同参画社会の今でも社会に残る風習的
な差別感について問題提起されました。付き合いで、飲み会をハシゴして毎夜遅くに帰宅する男性議員は多数いるが、そ
れを家事労働放棄として責められることはない。男女共同参画社会の実現と言われるが、一般的に育児、家事、介護等
いざという時に女性に負担がかかることが多く、女性が社会で働く環境整備について議論がなされないことを指摘されまし
た。
 次に、平成25年に兵庫県が実施した「人権に関する県民意識調査」では、「女性に関することで人権上、特に問題がある
と思われること」で、性別による固定的意識、昇給昇進・待遇の格差、社会進出の支援制度不備などが高い比率で、経年
では、痴漢やわいせつ行為などの性犯罪やストーカー行為が増加傾向にあることなどを紹介されました。
 女性の社会進出に伴い、電車・バス・ダンプカー等の女性運転手が珍しくなくなるなど、職種による男女差がほぼ解消、
特に専門職の分野ではその違いはほとんどない状況で、いま求められているのは「結果」としての数値以上に「チャンスの
平等」であると話されました。
 さらに、学校や企業などの社会、組織、集団において、男女共同参画を推進し、生きがいのある社会を創造するために
は、①向上心を持って「実力」を身につける ②打算や駆け引きなしの「公正公平な姿勢」 ③論理に走らず、感情に流さ
れず、相手の心に向かって伝える「対話能力」を高めるなど、自身の青少年育成に関わる仕事や経験から大切にされてい
ることを紹介されました。
 最後に、童話「三匹の子豚」のイギリスと日本でのストーリーの違いを題材に話され、イギリス版は何かを目的に成果を
高めるパフォーマンス型(P型)、日本版は仲間作り・融和・チームワークを育てるメンテナンス型(M型)を強調するストーリ
ーになっている。この二つの型はPMリーダーシップ理論と言われ、この二つのリーダーシップが矛盾しても欠けてもならな
いという考え方を紹介し、男性と女性が必要なリーダーシップを分かち合い、信頼関係を築くことが重要であり、学校にお
いても男女共同参画社会を推進して欲しいと呼びかけられました。

               

平成29年11月9日(木) 村田教育委員が太子高等学校で出前授業を行いました。

 平成29年11月9日(木)、村田教育委員が太子高等学校の2年次51名を対象に「児童虐待・養育困難と社会-養育者支
援を通じて児童虐待の低減をめざす文理融合プロジェクトの経験から-」をテーマに出前授業を行いました。

 はじめに日本社会における児童虐待の現状について話されました。全国児童相談所に寄せられる虐待相談において
も、また虐待死統計でも、加害者が実母であるケースが最多であることがデータを用いて示されました。その上で、2015年
度から国の社会技術開発センター(RISTEX)の助成を受け、理系・文系の研究者が合同で取り組んでいる、児童虐待の低
減に向けた研究プロジェクトが紹介されました。このプロジェクトは、4名の女性研究者(脳科学者、小児科医、社会学者、
法学者)がそれぞれの研究チームを率いて、児童虐待の低減のために有効な養育者支援プログラムを構築するというも
ので、このように文理融合で研究が行われることは大学でも珍しいことだそうです。委員自身も社会学チームの一員として
プロジェクトに従事しているとのことで、現在も進行中のプロジェクトの概要とこれまで得られた知見について話されました。
 具体的には、児童虐待に対するアプローチを医学的アプローチと社会学的アプローチに分けたうえで、それぞれの特性
や強みが説明されました。医学的アプローチには、それまで一過性のマタニティ・ブルーズなどとみなされていたものを精
神医学の観点から「産後うつ病」と定義し、処罰ではなく投薬やカウンセリングの対象としたこと、また、虐待が子どもの脳
に与える影響なども解明されてきていると指摘されました。
 しかし、子育てや虐待のように複雑な人間の問題を考えるに当たっては、そのように個人に焦点を当てたアプローチだけ
では限界があること、また、虐待が起こってしまった「あと」の問題を扱うだけでは不十分であると述べられました。一方、社
会学的アプローチが扱うのは、いわゆる「普通の」親を含む、養育者全般の問題です。日本では子育ての負担が母親に集
中しがちであること、また、ひとり親や貧困層、外国籍の親子への支援が不十分である現状では、「普通の」親も、適切なタ
イミングで適切な支援が提供されなければ養育困難や虐待に至り得るし、逆に適切な支援があれば虐待が防止できるケ
ースもあると説明されました。
 最後に、どちらのアプローチが正しいかということではなく、物事をさまざまな観点からみることが大切であり、これからの
学びのなかで、皆さん自身はどのようなアプローチについて学びを深めていきたいか、考えて欲しいと生徒たちにメッセー
ジを送りました。 生徒たちにとって、あらゆる学びが社会の課題解決に役立つことを知り、主体的な学びにつながる有意
義な授業となりました。

                                             

11月2日(木) 移動教育委員会(兵庫県篠山庁舎)にあわせて、視察を行いました。

  平成29年度第4回目の移動教育委員会(兵庫県篠山庁舎)にあわせて、篠山市立丹南中学校、篠山城大書院、丹波
 古陶館の視察を行いました。

1 篠山市立丹南中学校の視察
  丹南中学校は、昭和37年に丹南町立大山・味間・城南・古市の4中学校を統合し、開校しました。「確かな学力を持ち、
 自己実現に向かう、こころ豊かな生徒の育成」を教育目標に、すべての生徒が自ら学び、自ら考え、いきいきと活動する
 学校を目指した教育を展開しています。  
  まず、田端校長から学校概要について説明がありました。
  平成29年度篠山市教育委員会指定研究事業及び平成28年度・29年度パナソニック教育財団特別研究指定校として、
 「教えてもらう学びから、自ら求め探っていく学びへの転換」~教え込む授業から、気づかせ、支援する授業の創造~を
 テーマに取り組んでいます。学校は、全ての授業の予習用に5分以内の予習動画を自作し、生徒は、その動画を自宅で
 宿題(予習)として閲覧します。学校での授業時間では、生徒たちが予習で得た知識を応用して問題を解いたり、プレゼ
 ンテーションや議論を行ったりします。この「反転授業」により、生徒たちが主体的・対話的に学ぶようになり、表現力が高
 まる、基礎学力が充実するという成果が見られると説明されました。
  また、篠山市教育委員会では、同校をはじめ、市内の各中学校で作成された予習動画やプリントをアーカイブ化し、市
 内の各中学校の先生がインターネットで閲覧できるようにしています。
  教育委員からは、予習動画を見るためのパソコン等の環境がない家庭の生徒にはどう対応しているのか、動画を作成
 することが各先生の負担になっていないか、どれぐらいの割合の生徒が動画を見てくるのかなどについて質問があり、活
 発な意見交換を行いました。

                      

             

  学校概要説明の後、1年生の数学の授業を視察しました。「反比例の式」について、X、Yの関係を表から読み取り、反
 比例の関係を理解する授業でした。続いて、2年生の英語の授業を視察しました。接続詞thatの用法について学び、「I
 know that~(~だと知っている)」を使って、ペアで会話する授業でした。授業の終わりには、ペアごとに前に出て、生徒
 自身の身近なことを話題にして、生き生きと英会話で発表していました。

                     

2 篠山城大書院、丹波古陶館の視察
  国重要伝統的建造物群保存地区に所在する篠山城大書院と丹波古陶館を視察しました。 まず、篠山城大書院で
 は、指定管理者の(一社)ウイズささやまの廣岡氏から説明を受けました。
  篠山城は1609年に徳川家康の命により築かれました。明治維新以後、城建物の中で二の丸にあった大書院だけが 
 唯一残され、小学校や公会堂等として利用されていましたが、昭和19年の火災により焼失しました。その後、古絵図や古
 写真や発掘等の総合的な学術調査が実施され、平成12年、その成果に基づき、往時の雰囲気を感じさせる建築様式と
 荘厳な装飾で復元されました。

                  

  次に訪れた丹波古陶館は、江戸時代そのままの姿で妻入の商家が立ち並ぶ河原町の一角にあり、中西館長から収蔵
 品を解説していただきました。
  丹波焼の創成期から江戸時代末期に至る700年間に作られた代表的な陶器を、年代・形・装飾等に分類して展示して
 います。蔵品中312点は、兵庫県指定文化財になっています。 視察後は、重要伝統的建造物群保存地区である河原町
 妻入商家群を散策しました。

                         

3 定例教育委員会の開催  
  第14回定例教育委員会を兵庫県篠山庁舎3階大会議室で開催しました。会議では、「丹波地区の教育の概要につい
 て」や「平成30年度指導の重点編集方針について」などについて議論がなされました。

                 

  篠山市教育委員会、篠山市立丹南中学校、篠山城大書院、丹波古陶館の皆様、大変お世話になりありがとうございま
 した。


平成29年9月21日(木) 移動教育委員会(播磨農業高等学校)にあわせて、視察を行いました。

 1 小野市立河合中学校の視察
  河合小学校と河合中学校は、「他者と共創し、主体的に学ぶ児童生徒の育成」を教育目標に、科学的な考え方・態度
 に裏打ちされた主体性を発揮し、地域社会の未来を他者と共創していく自立した人材の育成に取り組んでいます。また、
 平成27年度から小学6年生が中学校に通う「5・4制」の小中一貫教育を実施しており、小学校高学年から教科担任制に
 よる専門性の高い指導を実施するとともに、計画的な家庭学習の習慣を身につけ、充実させるために、中間・期末テスト
 等の定期テストを実施し、子どもたちの学力向上に取り組んでいます。
  まず、小野市教育委員会小西教育課長から小野市の脳科学理論を取り入れた教育施策について説明がありました。
  小野市では、脳の前頭前野の神経細胞が急激に発達する時期(10歳から15歳)を「10歳の飛躍」と捉えた脳科学理論
 に基づき、子どもたちの「自立」を支えるさまざまな教育施策に取り組んでいます。
  市独自の取組の一つに、子どもたちに「漢字・計算・体力」の基礎基本の定着と、やる気を育てることを目的とした「お
 の検定」を導入しています。
  続いて、河合中学校の阿尾校長及び河合小学校の進藤校長から学校概要について説明がありました。
  河合小学校と河合中学校では、小中一貫教育の中核として理数教育を推進しており、大学や高校の先生を招いて「理
 数探究科」の授業を実施しています。また、小中学校の教師間の交流授業も行い、中学校の教師は6年生の授業に加え
 て、小学校に赴いて算数・家庭科・英語活動の授業を行っています。
  教育委員から、6年生の教科書は学校自前で作成しているのか、脳科学理論を小野市の教育に取り入れることになっ
 た経緯や、小中一貫教育の課題等についての質問があり、活発な意見交換を行いました。

                   
                               

  学校概要説明の後、授業を視察しました。
   6年生の算数「図形の拡大と縮小」の授業では、三角形の拡大図・縮図をもとに多角形の拡大図・縮図のかきかたを
 班で考えていました。7年生の国語「今に生きる言葉」の授業では、故事成語の意味や由来と用法を学び、故事成語を
 使った寸劇を班で発表していました。9年生の社会「日本国憲法と基本的人権」の授業では、「自由権」がどのような権利
 を保障するものか理解し、自由権がなければどんな問題が生じるかを班で討議していました。どの授業でも児童・生徒が
 活発に発表したり、班で話し合ったりして、理解を深める様子を見ることができました。

                                 
                     
                                
 2 県立考古博物館加西分館「古代鏡展示館」の視察
  県立考古博物館加西分館は、平成29年4月に県立フラワーセンター内に開館しました。
 館内には、美術品蒐集家の千石唯司氏から寄贈された300面を超える古代鏡の一部を展示しています。これらは、中国
 最古の王朝である「夏」の時代(約3,700年前)から「宋」の時代(約1,000年前)までの古代鏡で、歴史的、美術的に高い価
 値を有し、世界的にも大変貴重なものです。
  考古博物館和田館長の挨拶の後、小林副館長から施設の概要説明がありました。
  建物面積は603.12㎡で、鉄筋コンクリート2階建の外観は、正倉院の校倉造をイメージしています。館内には、鏡を全
 方向から観覧できる独立ケースがあり、拡大鏡を使って紋様を観察できる展示もあります。
  また、企画展とスポット展をそれぞれ年2回実施し、企画展にあわせて学識経験者による講演会や、学芸員による考古
 学等の講座を開催しています。また、有識者による調査研究委員会でコレクションの学術研究を推進しています。
  教育委員から、入館者数の状況、若い人等へのPR方法、展示内容の入れ替えはいつのタイミングで実施している
 か等の質問があり、活発な意見交換を行いました。

                         
                       
                                                           
 3 播磨農業高等学校の視察
  創立50年を超える県立播磨農業高等学校は、県下で唯一の文部科学省指定「農業経営者育成高等学校」で、農業教
 育・普通科教育・寄宿舎教育を3つの柱として、農業を愛し豊かな知識と確かな技術を持ち、21世紀の兵庫の農業と地域
 社会の発展を担う夢と志を持った、こころ豊かで自立した人材を育成しています。
  畜産関係の施設見学の後、岡林校長から学校概要について説明がありました。
  学校敷地は、面積約30ha(甲子園球場の約8個分)に及び、広大な農場を有し、農業経営科(作物・農業機械コース、
 野菜コース)・園芸科(果樹コース、草花デザインコース)・畜産科(酪農コース、肉畜コース)の3学科6コースの学びを展
 開しています。
  農業経営科では、有機水田による環境保全型農業の実践、農業機械の整備や操作技術の習得、園芸科では、果樹や
 草花の栽培と利用方法を学び、北播磨特産のぶどう「マスカット・ベリーA」等の栽培と直接販売を実施し、食品の製造や
 流通を学習します。畜産科では、家畜の飼育及び畜産経営に関する知識と技術、受精卵移植技術を取り入れた乳牛改
 良等に取り組み、生徒が育てた乳牛は全国トップレベルの評価を受けています。また、近隣の農業関連施設との共同研
 究やプロジェクトに積極的に取り組み、専門性の高い実践的な農業教育を通して、将来のスペシャリストを育成していま
 す。
  続いて、竹チップを利用した鶏卵の品質向上や飼料代の削減に有効な取組について、畜産科肉畜コース2年生の生徒
 4人による発表がありました。
  教育委員から、農業高校に女子生徒が増えた背景や、希望進路実現のための進路指導、農業機械等の更新や寄宿
 舎の維持運営の課題等について質問があり、活発な意見交換を行いました。
  その後、歌舞伎舞台棟で、郷土伝統文化継承クラブの生徒が演じる播州歌舞伎「寿式三番叟」を見学しました。三番叟
 は、平安時代に興ったと言われ、滑稽な物まねや言葉の芸として長く人々に親しまれ、祝賀の能の始めに必ず演じられ
 ることから、物事の始めの「幕あき」の意味にも使われる、大変おめでたい舞いです。生徒の見得が決まる場面では、教
 育委員から掛け声があり、華やかな衣装ときれいに化粧をした生徒達が舞う播州歌舞伎の魅力に観客は引き込まれま
 した。

                  
                         
                      
                                   
 4 定例教育委員会の開催
  第11回定例教育委員会を播磨農業高等学校会議室で開催しました。
  会議では、「平成29年度9月補正予算教育関係予算案に係る意見申出の件」や「平成30年度重要施策」について、審
 議を行いました。 

            
                                                                
  小野市教育委員会、考古博物館加西分館、播磨農業高等学校の皆様、大変お世話になりありがとうございました。


平成29年8月29日(火) 村田教育委員が男女共同参画をテーマに講義を行いました。

 平成29年8月29日(火)、県立教育研修所で開催された県立学校事務職員研修で、村田教育委員が男女共同参画をテ
ーマにした講義を行いました。講義のタイトルは、「ケアとジェンダーを手がかりに考える、男女がともに働きやすい社会と
は」です。

 自己紹介のあと、今春話題になった、ある企業のコマーシャル・ムービーを見ました。動画には、おそらくは初めて母親に
なったと思われる女性が、一人で、誰の手もわずらわせずに子育てをする様子が描かれており、最後は「その時間が、い
つか宝物になる」というメッセージで締めくくられていました。また、父親らしき男性の登場は約2分の動画全体で4秒のみ。
「日本の母親はなぜしんどいのか?」と受講者に問いかけました。
 そのうえで、講義前半では、ジェンダーやケア、子育て支援ネットワークといった社会学の概念を軸に、日本社会におけ
る子育ての現状について話されました。子どものケアの社会的ネットワークの国際比較では、他の東アジアの国々に比
べ、日本では際立って母親のケアに対する依存度が高く、父親をはじめ、親族、家事労働者、施設(保育園、幼稚園など)
が有効に機能していないと指摘されました。また、戦後、産業構造が変化していくなかで、男性が家庭の外で行う労働だけ
が正しい労働とみなされ、それ以外の労働は「見えない労働」とされていったこと、またその「見えない労働」は無条件に女
性が家庭で担うものとされ、そのことが女性の働きづらさにつながっていると指摘されました。
 つづいて講義後半では、われわれが働く学校という職場について、男女で賃金や仕事の内容に差が少ない、育児休業が
取りやすいなど、女性が働きやすいイメージがある一方で、教育委員会が実施した小学校・中学校・高校の教員採用試験
の性別ごとの受験者数や合格者数の調査、役職別・性別の教員数の調査、教員の超過勤務時間調査といった調査から
は、学校という職場もやはり例外ではなく、女性特有の困難がみられると指摘されました。とくに昨今、中学校で問題になっ
ている教員の長時間勤務の現状が、女性管理職の伸び悩みにつながっているのではと指摘され、早急に改善の方策を考
える必要があると述べられました。
 最後に、村田委員から、日ごろ学校事務職員として勤務するなかで、女性として、あるいは男性として働きづらいと感じた
経験、もしくはこんな制度やサポートがあったお陰で働きつづけることができたといった体験があれば共有してくださいと投
げかけられ、意見交換を行いました。

                     

                     

平成29年7月14日(金) 清水教育委員が山崎高等学校で出前授業を行いました。

 平成29年7月14日(金)、清水教育委員が山崎高等学校の1年教育類型18人を対象に「人間関係は作るもの~魅力あ
る人間をめざす~」をテーマに出前授業を行いました。  
 最初に「生きる力」は何?という質問から始まりました。
 清水委員のこれまでの自身の経験を踏まえ、キャンプでの行動を例に「生きる力」について説明されました。
 キャンプでは、生きるためにご飯を作る必要がある。そのために、火を起こす必要がある。火を起こすためには薪を集め
る必要があるなど、自らが求める結果のために、具体的なスキルを伴って行動を起こす。こうした問題を解決するための
行動や能力全体を「リーダーシップ」と話されました。また、問題は与えられるものではなく、見つけること気づくことが大切
であるとも話されました。
 また、人は誰しも幸福になりたいと願っている。より良く生きるために幸福を目指すと、人は必ず課題に直面する。この課
題を解決するために「リーダーシップ」を発揮する。リーダーになるためにリーダーシップを学ぶのではなく、人は自ら生き
ていくために「リーダーシップ」を学び身に着けていく必要がある。それは人を助けることにも生かされる。
 さらに、「生きる力」とはお金を稼ぐことではなく、良い仕事に就くことでもない。生きていく上での課題を他人ごとにせずに
自ら向き合おうとする姿勢や問題解決能力こそが「生きる力」である。人生は試行錯誤の繰り返しで、課題は幸福の道しる
べであり、これからの生活においては自ら課題を発見し、「リーダーシップ」を発揮するような経験をより多く積んでほしいと
伝えられました。
 最後に、教師を目指す生徒たちへ人から好かれるための5つの資質として、①相手に好意的関心が持てること、②相手
の話の良い聞き手になれること、③相手の名前を知り覚え親しく呼べること、④向上心(自分への問題意識)があること、
⑤笑顔を絶やさないこと、を伝え、魅力ある信頼される人になってほしいとエールを送られました。
 生徒からは、これからの生活において失敗しても、課題に対して自ら向き合おうとする姿勢を大切にして、成長していきた
いと感想がありました。

                  


平成29年7月11日(火) 牧村教育委員が明石城西高等学校で出前授業を行いました。

  平成29年7月11日(火)、牧村教育委員が明石城西高等学校の理系クラス2年生114人を対象に、「未来に向けて挑戦
 するテクノロジー」をテーマに、出前授業を行いました。

  はじめに、航空機、新幹線、LNG船、モーターサイクル、ロボット、発電システムなどの動画を交えて、最先端テクノロジ
 ーを用いた「ものづくり」について紹介されました。その後、海外向けの高速鉄道車両の先頭形状(日本の新幹線とは異
 なり、在来軌道も利用するため衝突を考慮)を例に、衝突に強い丸みを帯びた形状と、空気抵抗の小さい流線型の形状
 は相反するが、スペシャリストや担当者達が徹底的に議論することで、二律背反の課題を解決し、これまでにない最適な
 策を見出せることなど、「ものづくり」を通して、難題を乗り越える重要性を話されました。また、未来のお客さまの立場で 
 判断することが、最適な策を見出すポイントであることも説明されました。そして、困難なプロジェクトを成功させるために
 は、ひとりの想いや技術では実現できず、“チームで響き合う”ことが大切であり、これが「ものづくり」の楽しさでもあると
 伝えられました。
  次に、環境に配慮した社会の実現に向けた新しいプロジェクトとして水素プロジェクトも紹介されました。水素を燃料とし
 て走るクルマ(燃料電池車)や水素発電のテクノロジーについて説明し、地元・神戸で進行中の水素を活用した環境未来
 都市プロジェクトや東京オリンピックでの輸送や発電での水素の活用予定についても話されました。

                                  

  まとめでは、最も大事なのは「人」であり、「未来志向で常に改革を意識した人財」、「与えられた問題を解くのではなく、
 問題を創れる人財」、「経験を重ねて、チームを成功へ導くリーダー」になってほしい、とメッセージを贈られました。
  また、生徒達からの「どんな高校生だったか」「高校時代に何をしておけばよいか」との質問に対し、学生時代は小説を
 多く読んで過ごした。それがプロジェクトのシナリオを描くことに役立っていると述べられ、今は色々なことを勉強して基礎
 をつくると同時に、音楽や小説などの芸術にも触れ、第一直感を磨いて欲しいと激励されました。
  生徒達にとっては、ものづくりの魅力を知るとともに、未来に目を向ける良い機会となりました。


平成29年7月6日(木) 移動教育委員会(姫路工業高等学校)にあわせて、視察を行いました。

  平成29年度第2回目の移動教育委員会(姫路工業高等学校)にあわせて、神河町立神崎小学校、大庄屋三木家住宅
 の視察を行いました。

1 神河町立神崎小学校の視察
  神崎小学校は、平成25年3月に粟賀小学校と大山小学校を統合し、4月に開校しました。「かしこく、がまん強く、やさし
 く、かがやく子の育成」を教育目標に、笑顔のあふれる学校づくりをめざしています。校舎は、木造・鉄筋コンクリート混構
 造2階建てオール電化仕様で、各普通教室にワークスペースと呼ばれる場所を設けてあり、これまでの教室より約1.5倍 
 広い教室です。このワークスペースを使い、植物の成長観察等の学習や給食の配膳準備など学級単位で自由に活用し
 ています。
  はじめに、吉岡校長から学校概要について説明がありました。
  神崎小学校では、重点目標の「確かな学力の定着と向上」の取組として、ソフトバンクグループのPepper社会貢献プロ
 グラムを活用して、人型ロボット「Pepper」をしゃべらせたり動かしたりするプログラムの作成などの情報教育を先進的に
 取り組まれています。
  また、児童の自己有用感や自尊感情を高めるために、児童をほめることや教師が児童の身近な存在になるための
 取組、「やればできる」と児童が実感できる授業作りをめざした教師の授業力・指導力向上の取組について説明されまし
 た。
  教育委員から、「Pepper」を活用することになった経緯や、バス通学の児童の通学時間やバスの乗車場所についての
 質問があり、活発な意見交換を行いました。

             

                    

               

  学校概要説明の後、3年生の算数の授業を視察しました。子どもたちはワークスペースで、班ごとにコンパスで描けな 
 い大きな円を描く方法について考え、試行錯誤しながら円を描いていました。1年生の音楽の授業では、リズムを意識し
 ながら、拍の流れに乗って、元気よく歌ったり踊ったりしていました。5年生の総合的な学習の時間では、タッチセンサー
 をグループで使い、「Pepper」が会話できるようにプログラミングする学習をしていました。
  授業視察後、旬のタコを使ったタコ飯、鶏肉の網焼き、キュウリの土佐和え、かき玉汁の献立の給食を美味しくいただ
 きました。

               

2 大庄屋三木家住宅の視察
  大庄屋三木家住宅は、福崎町西田原の辻川地区にあります。屋敷地は1,861.18㎡で、宝永2年(1705)建築の主屋、副
 屋、離れ、内蔵、米蔵、酒蔵、角蔵、厩(うまや)、表門の9棟の建物が県重要有形文化財に指定されています。現在は、
 主屋部分の保存修理工事を終え、部分公開されています。
  福崎町教育委員会の髙寄教育長から、三木家住宅は、建築当時の姿をよく残した大庄屋遺構として、建築学的に貴重
 であると同時に、住宅前の道が、明治初年に生野鉱山寮馬車道(銀の馬車道)として拡幅整備され、民俗学者の柳田國
 男との関わりも深く、地域を代表する文化遺産であるとの説明がありました。

            
            

3 姫路工業高等学校の視察
  県立姫路工業高等学校は、創立80年以上の伝統ある学校で、機械科、電気科、工業化学科、デザイン科、溶接科、電
 子機械科の6つの学科を設置し、「ものづくりを通した人づくり」を推進しています。また、拠点工業高校に指定され、5軸
 マシニングセンタや6尺旋盤、3次元CAD等の充実した設備を活用して、最先端技術の習得と産業社会で活躍できる人
 材育成に取り組んでいます。
  はじめに、生徒会長の大西さんから学校概要について説明がありました。
  「自立、創造、敬愛」の校訓を根幹に据えた「人づくり」を通して社会の一員としての自覚を養い、他者を思いやる心を育
 てる社会人教育の一貫として、挨拶をする、人の話を聴く、ルールを守るなど、日頃から当たり前のことを当たり前にでき
 る凡事徹底に取り組まれています。
  また、「創造的ものづくり」と技術革新の進展に対応し、地域とともに成長する魅力ある工業高校づくりを進められていま
 す。全国大会等で目覚ましい活躍をしている部活動の他、県内の高等学校で資格取得第一位の実績を持ち、ものづくり
 コンテストで全国優勝するなど、生徒の活躍についても説明がありました。
  教育委員から、卒業生の就職先や、生徒の男女比、元気な挨拶等についての質問があり、活発な意見交換を行いまし
 た。

              
          
             

4 定例教育委員会の開催
  第7回定例教育委員会を姫路工業高等学校第2会議室で開催しました。会議では、「兵庫県社会教育委員の委嘱の
 件」や「第2期ひょうご教育創造プラン(兵庫県教育基本計画)に係る教育委員会の点検・評価(平成28年度実績)報告 
 書」について、審議を行いました。

           

  神河町教育委員会、神河町立神崎小学校、福崎町教育委員会、姫路工業高等学校の皆様、大変お世話になり、あり
 がとうございました。                                                               

平成29年6月30日(金) 清水教育委員が氷上西高等学校で出前授業を行いました。

  平成29年6月30日(金)、清水教育委員が氷上西高等学校の2年37人を対象に、「人間関係は作るもの~魅力ある
 人間を目指す~」をテーマに、出前授業を行いました。

  まず、二人の間の人間関係は1通り、三人になると6通りになり、一人増えただけで一気に複雑になり、それが四人、五
 人と増えるともっと複雑になる。この複雑な人間関係は、何のためにあるのか?それは、より幸福になるためだと話され
 ました。
  人は、自分の思うように生きたり、人から大切に扱われたり、自分の力で生き、さらに誰かを幸福にすることで幸福とな
 る。しかし、この幸福を得るためには、必ず問題や課題が出てくる。この問題を解決するための行動や能力をリーダーシ
 ップという、と説明されました。
  問題や課題は、乗り越えると少し幸福になれる。これは「幸福の道標」であり、問題から逃げずに、問題解決に向けて
 試行錯誤し、諦めずに行動することが大切だと話されました。

             

  また、生きていると常に新しい人間関係に出会うため、それなりに好かれる努力は大切とし、その5つのポイント〈①相
 手に好意的関心を持つ、②良い聞き手になる、③名前を覚えて呼ぶ、④向上心をもつ姿勢、⑤笑顔を絶やさない〉を伝
 えられました。
  最後に、社会では、「問題に気づく力」、「対応を練る力」、「自分や仲間を動かす力」が大切になる。これが「生きていく
 力」であり、生きるリーダーシップ。遊びは、考えることで、より楽しく遊ぶことができる。この遊びのエネルギーが試行錯
 誤の力に繋がるので、今はたくさん遊び、幸福になるための課題は何かに気づく力を養って欲しい、そして、自分の力で
 生きて幸福になって欲しい、と力強いエールを贈られました。
  進路を考える生徒達にとって、改めて自分の生活や価値観と向き合う有意義な時間となりました。


6月23日(金) 玉岡教育委員が北条高等学校で出前授業を行いました。

  平成29年6月23日(金)、玉岡教育委員が北条高等学校の人間創造コース2年40人を対象に、「こころの教育―神と
 仏と日本人―」をテーマに、出前授業を行いました。

  最初に、初詣、お墓参り、クリスマスパーティー等、日常の宗教的な習慣を例に、海外との比較を行いながら、日本の
 信仰の歴史について説明されました。日本人として、大切にしたい「こころ」について、玉岡教育委員の著書の一節を配
 布し、文章を生徒達が前に出て、朗読することにより理解を深めていきました。
  日本では、山・川・海等の豊かな自然があり、恵まれた国土があったことから、古来より自然の中に信仰を見出してき
 た。また、信仰の対象となった自然や仏閣等の資料を示しながら、日本人が古くから心の中で信仰が行われてきたことを
 説明されました。

                    

  大陸から仏教が伝来し、日本においても仏教が広まっていく時代においても、これまでの自然信仰も認める「神仏融
 合」という日本独自の仏教の誕生を例に、互いに違うものが存在することを認め、柔軟に受け入れることができる日本人
 の「こころ」の素晴らしさ。その素晴らしい日本人の「こころ」を未来に繋いで欲しいと伝えられました。
  生徒からは、「日本にも素晴らしい歴史があることを知った」「日本人の柔軟性をこれからも大切にしたい」等、玉岡教 
 育委員に感想を伝えました。グローバル社会で活躍が期待される生徒にとって、改めて、日本人の良さを再認識する機
 会になりました。

                           

 【北条高等学校 ホームページ】http://hojo.ed.jp/news/2017/4180.html
 【北条高等学校 校長ブログ 】http://hojo.ed.jp/blog/2017/4208.html

6月22日(木) 移動教育委員会(南但馬自然学校)にあわせて、視察を行いました。

1 朝来市立山口小学校の視察
  山口小学校は、明治32年に3つの尋常小学校が合併して設立されました。校区は、円山川とその支流に開けた平地に
 いくつかの谷を有した自然に恵まれた校区です。「学ぶことが楽しい学校」を教育目標に、ふるさとを愛し、誇りに思い、
 たくましく自立した児童の育成をめざしています。
  朝来市では平成26年度から29年度まで文部科学省の「英語教育強化地域拠点事業」の研究指定を受けて、小・中・高
 校が連携した系統性のある英語教育を実施しています。
  はじめに、山本校長が学校概要について話されました。山口小学校では、英語を用いたコミュニケーション能力の向上
 をめざし、グローバルな人材を育成するために、週に1,2時間の英語の授業の他、授業以外のEE(Enjoy English)   
 Timeなどを活用して、日常的に英語の歌やゲームなどみんなで楽しく英語に触れる取組をしています。
  英語教育におけるユニバーサルデザイン化、授業の流れのパターン化の共有など教員の指導力を向上する取組につ
 いて説明されました。
  次期学習指導要領で教科化される英語教育の授業の在り方や、ALTと専科の教諭と担任の組み合わせ方をどのよう 
 にしているのかなどの課題等について、教育委員と活発な意見交換を行いました。

            

                                          
  概要説明の後、全学年で行う学校EE(Enjoy English)Timeと3校時の授業を視察しました。放送された音楽に乗って元 
 気な声で英語の歌を歌っている低学年の様子や、4年生の外国語活動では英語であいさつし、ALTの先生に続いて発音
 練習をしたり、会話の練習をしていました。5年生の国語の授業では、友だちが発表した「自然学校」の活動報告書に対
 するアドバイスを考えたり、自分たちの活動報告書を修正したりしていました。また、6年生の英語の授業では、日本文化
 をポスターにまとめて紹介することをねらいとして、必要な表現練習や自分の紹介したい文化をグループの中で伝えあっ
 たりしていました。どのクラスも児童がいきいきとして、大きな声で発表したり発音して、活発に授業を受けていました。
  授業視察後の給食は、地元産の米飯、夏野菜のそぼろ煮、野菜の即席漬けと鯖の塩焼きの献立を提供いただき美味
 しくいただきました。

    

2 南但馬自然学校の視察
  南但馬自然学校は平成6年度に開校しました。学校教育の場を豊かな自然の中に移して行う児童・生徒の自然学習、
 体験学習、集団生活等を通じて、自然、人及び地域とのふれあいを深めることによって、こころ豊かな青少年を育成する
 ことを目的としています。
  まず、食堂、大屋根広場や宿泊棟などの施設を視察しました。続いて、自然学校活動中の児童が隠れ家づくりをしてい
 る様子を見学しました。友だちと協力しながら、丸太やロープを使ってブランコや屋根のある隠れ家を作っていました。見
 晴台からは竹田城跡も展望することができました。
  その後、服部校長から施設概要説明を聞きました。自然学校のみならず、それ以外に年間57団体19,000人以上の利 
 用があり、自然学校の中核施設として自然学校指導者研修や出前講座等を実施しているほか、一般県民対象事業につ
 いても説明がありました。
  教育委員からは、「自然学校の活動プログラムの目的は何か」、「管理された自然を自然だと子どもたちが勘違いしな 
 いか」などの質問が出ました。施設内の鹿による被害の問題や、集団生活が難しい子どもたちのケアなど、教育委員と 
 活発な意見交換を行いました。

                  

           

3 定例教育委員会の開催
  第6回定例教育委員会を南但馬自然学校の但馬ふるさと館で開催しました。会議では、「平成30年度兵庫県公立高等
 学校入学者選抜に関する基本方針の件」や「兵庫県立人と自然の博物館協議会委員の委嘱(任命)の件」などについて
 議論がなされました。

          

  朝来市教育委員会、朝来市立山口小学校、南但馬自然学校の皆様、大変お世話になりありがとうございました。


6月20日(火) 玉岡教育委員が姫路南高等学校で出前授業を行いました。

  平成29年6月20日(火)、玉岡教育委員が姫路南高等学校の3年98人を対象に、「こころの教育―神と仏と日本人
 ―」をテーマに、出前授業を行いました。

  授業の冒頭で、「家に仏壇がある?」「神社でお守りを買ったことがある?」「クリスマスツリーを飾る?」と玉岡教育委員
 から次々と出される質問に、生徒達は手を上げ下げするうちに、授業に引き込まれていきました。世界における信仰の
  例を示しながら、「日本人は何を心の支えにしているのか」と日本人として大切にしたい「こころ」について問いかけられ
 ましたが、生徒達は、時には真剣に、時には笑い声をあげながら、玉岡教育委員の問いかけに答えていました。

             

  山・川・海に囲まれた日本では、古来より人々は、恵まれた環境に感謝し、自分達にはできないことを神の成せる業と
 敬い、山そのものを神として崇めるなど、自然の中に神が見える「こころ」を持ってきた。そのような日本人の「こころ」を
 日本の名勝などの写真も交えて説明され、生徒達は美しい自然などに触れ、古代の人々に共感しているようでした。
  その後、大陸から仏教が伝来し、日本でも崇仏派と廃仏派に分かれ、論争が起きたが、争いに敗れた相手にも敬意を
 払い、敗者を否定せず、認めてきたからこそ、日本には仏教も神道もあるのだと説明されました。
  最後に、日本人は敗者であっても尊敬し、全てを受け入れる柔軟でおおらかな「こころ」と、異なるものを融合させる
 「力」を持っている。この「こころ」や「力」を皆さんの世代が世界に発信し、広めて欲しいとメッセージを贈られました。

  生徒達は、「普段の授業とは違う視点からの話を聞けて、貴重な時間を過ごすことができた」等の感想があり、日本人
 の「こころ」を考える機会になりました。


6月20日(火) 牧村教育委員が相生産業高等学校で出前授業を行いました。

   平成29年6月20日(火)、牧村教育委員が相生産業高等学校全生徒約600人を対象に、「未来へ挑戦するテクノロジ
 ー」をテーマに、出前授業を行いました。

  はじめに、牧村教育委員がこれまで技術開発で携わってこられたテクノロジーの紹介から授業が始まりました。スクリー
 ンには、最先端のテクノロジーを結集した、航空機、新幹線、LNG船、モーターサイクル、ロボット、発電システム…など
 が、次々と映し出され、多くの技術者達が共同で新製品を開発していく姿や、迫力ある動画に、生徒達は見入っていまし
 た。
  次に、環境に配慮したエネルギーとして大いに期待されている、水素を燃料として走るクルマ(燃料電池車)や、水素発
 電のテクノロジーを紹介されました。海外から安価で大量に水素を供給する独自システム構築に向けた国際的な取組
 み、2020年東京オリンピック・パラリンピック選手村等が水素タウンとして整備される方向であること、地元・神戸でも環境
 未来都市として水素が活用されていく予定であることなど、水素の多角的活用を通して、環境に配慮した社会の実現に
 向けた取組みが各方面で展開されていることを紹介されました。
  最後には、技術開発部門でのこれまでの経験から、企業ではチームが大切であり、一人だけでは大きなプロジェクトは
 成し遂げられない。チーム全員が将来ビジョンを共有し、課題に対して一人一人がそれぞれの立場で責任を持って取り
 組み“チームで響きあう”ことが重要であると述べられました。また、そのチームを構成する「人」が最も大事であり、将来
 を意識し、実現するために自ら課題を設定し、取り組むことができる“人財”に、また、様々な経験を積み、チームを成功
 に導くことができる“人財”になって欲しいと伝えられました。

  生徒達から、「これまで研究開発で思い出深いプロジェクトは何か。」「川崎重工業は、どのような人材を望んでいるの
 か。」等の質問が出され、生徒のテクノロジーや企業の取組への関心の高さがうかがえました。総合技術力を結集した最
 新のテクノロジーの開発とそれらを支える「チーム」「人」について学んだことは、生徒達にとって将来を考える良い機会に
 なりました。

               

6月5日(月) 小澤教育委員が尼崎稲園高等学校で出前授業を行いました。

 平成29年6月5日(月)に県立尼崎稲園高等学校で、小澤教育委員が1年次の生徒281名を対象に「医学と物理」をテーマとして、出前授業を行いました。

 授業の最初に地球と太陽の関係から磁場について説明されました。
 太陽から発せられた多量の荷電粒子がそのまま地球に到達すると全ての生物が死滅してしまうが、地球内部の外核の対流から発生する「磁場」の恩恵を受け地球は守られ、人が地球上に生存できていることを解説されました。
 また、新聞記事からNASAの火星への移住計画に対して、火星には磁場がなく太陽光から守るシステムがないため、生物が生存できる環境を作ることは難しいのでないかと話されました。
 また一方、磁場発生に必要な外核対流の熱源であるウラニウム自然崩壊過程で発生するヘリウムガスは、MRI等で利用され、医療現場では命を守る非常に重要な役割を担っているが、日本はヘリウムガスを全て輸入に頼っているため、代用となる液体窒素による高温超伝導の研究が進められており、未来の医療に対する期待を述べられました。

                            

 がん治療の最先端施設である兵庫県立粒子線医療センターは、世界中から様々な分野の研究者が集まっている。このようなことから医療分野は「様々な分野の知恵の結集」であり、医者だけでは到底成り立たたない分野である。この例から、一見自分には関係ないものと思われることにも、興味を持ってほしいと生徒達に想いを伝えられました。

 また授業の最後には、文書能力では起承転結が重要であること、また、睡眠をしっか
りとることが頭の働きを良くしていることを紹介され、教育委員として今後の高校生活を
良いものにしていってほしいとエールを送られました。




兵庫県教育委員会事務局
兵庫県神戸市中央区下山手通5-10-1 (3号館)  電話 078-341-7711(代表)
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