第46回卒業証書授与式
(2023.02.26)
 
 梅の花が咲き薫る良き日、厳粛に第46回卒業証書授与式が挙行されました。入学式を実施できなかった学年。様々な制限の中で我慢を強いられた生徒たちでした。

 この卒業式では、卒業生も保護者も教職委員もマスクを自主的に外し、できるだけお互いの顔が見えるような式典を行いました。昨年の1・2年生はHR教室でリモートによる同時中継でしたが、今年度は全員が会場に入ることができました。

 前日には卒業記念品(テント1張)の贈呈式が行われました。また、部活動功労賞の表彰式も。各部活動でリーダーシップを発揮して一生懸命に取り組んだ結果、各部活動の生徒を代表して記念のメダルが授与されました。

 その後、分教室の代表が3年間のお礼の言葉を述べ、共同学習や学校行事での思い出が語られました。そして、同窓会である「友城会」の入会式も行われ、理事も任命されました。

 また皆勤賞・精勤賞の授与。3年間、雨の日も暑い日も通い続けたことは、将来の生活の中で必ず活かされます。今後も健康管理に充分気をつけて欲しいと願っています。

 46回生は入学時から、新型コロナウイルスに翻弄されてきた学年です。行事の制限や修学旅行の場所の変更を余儀なくされ、分散登校や長い休校期間など、様々なことを経験しました。

 卒業式当日、そのような思いを背負いながら緊張の面持ちで登校。いよいよ式典が始まります。凛々しく堂々とした姿での入場。3年間の成長が伺えます。国歌斉唱の後、卒業証書授与。114名の呼名。体育館に響き渡る大きな声で、全員が「はいっ!!」と返事で応えてくれました。
 校長式辞。「心配から信頼へ」を体現した学年。「ただいまとおかえり」が言えることが当たり前のようで当たり前ではないこと。今、自分がここにいる意味を考え、一日一日を丁寧に生きることが大切であることを述べられ、「懸命に踏んばっている姿はきっと誰かが見ている。そしてその果実はきっと誰かの役に立つ。そう信じよう」「今日はここまで育てていただいた感謝の気持ちを照れずに改めて直接伝えてほしい」との激励のお言葉をいただきました。
 またPTA会長の祝辞や祝電披露ののち、在校生からの送辞。46回生との様々な思い出が語られ、「先輩方は困難を乗り越え、そして仲間との強い絆を築かれ、私たちが安心して学校生活が送れるように気を使ってくださいました」と、卒業生への心温まる言葉がありました。

 卒業生答辞。厳粛な卒業式のクライマックス。「学校で学び、友達とおしゃべりすることは当たり前のことではなかった」「新しいチャレンジの中、最初は我慢の連続だったが、最後には充実した日々だったことが実感できた」との感謝の言葉。卒業生代表が3年間の思い出と決意を語りました。

 

 卒業式歌並びに「校歌」は音声のみでしたが、多くの場面で唄ってきた校歌が心に染みました。

 保護者代表からの謝辞ののち、卒業生退場。全てのクラスの「ありがとうございました」との言葉。会場を出て行く姿に成長がにじみ出ていました。卒業生が退場の後、学年主任が保護者へ向けて挨拶。

 

 卒業生は教室へ向かい、最後のLHRへ。担任の先生から卒業証書を手渡されました。クラスメイトが集まるのもこの日が最後。担任の先生や友人との名残惜しい貴重な時間です。解散後、お世話になった先生や友だちと写真をたくさん撮っていました。

 たくさんの思い出が詰まった姫路別所高校。これからそれぞれが社会に雄飛していきます。多くの先生の愛情に包まれた46回生の皆さんの今後の活躍を心から祈っています。

   自由登校期間、卒業生としての「伝統」をつくろうと学校中のトイレや廊下、階段などを掃除してくれた数名の3年生。誰もいないところで頑張りましたね。あなたたちの姿に感銘を受けました。見ている人は見ています。この清掃に関わった皆さんは、これからどんな場所にいても、見えない陰の努力をしている人に声をかけることができる「気づきの人」になってください。「一人でも掃除するのか?」との問いかけに「何人であっても気持ちを込めて掃除をします」との決意。この感謝の行動は必ず後輩たちが後を継いでくれると信じています。

 第46回卒業生の皆さん。ご卒業おめでとうございます。これからもチャレンジの連続の人生を。周りの人を幸せにしていく人生を。決して「他人の不幸の上に自己の幸福を築くようなことはしない!!」。これからが本当の闘いです!!頑張れ!!  
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