第46回交流文化祭
(2020.09.25)
 「青春〜この一瞬を仲間と刻め〜」とのテーマを掲げ、第46回交流文化祭が盛大に開催されました。 新型コロナウイルス感染症の拡大によって、インターハイの中止や学校行事の縮小、授業時間の確保など、様々な不安と困難に直面しました。本校では「このような時期だからこそ立ち上がろう!!」との思いで、交流文化祭と交流体育祭の実施を決定しました。

 「フィジカルディスタンスを意識した文化祭」を目標に掲げ、あらゆる趣向を凝らした催し物を検討。臨時予算を組んで、感染症対策を行いました。文化祭の準備は16時50分までとし、17時からは部活動に参加するよう、限られた時間の中でメリハリをつけた活動を心がけました。
 午前中は体育館でのステージ。フォークソング部のオープニングライブの後、生徒会制作のDVD鑑賞。当日までの取組や各出し物のインフォメーションを行いました。更にフォークソング部の文化祭ライブ。熱気あふれるステージでした。体育館は大型扇風機フル稼働で常時換気し、座席もフィジカルディスタンス。
 そして2年生によるダンス。「Smile Up !!(1組)」「GTO(頑張る・楽しむ・大久保学級(2組)」「ダンスパフォーマンス(3組)」「Enjoy dancingu(4組)」などのダンスユニット名を掲げて、担任の先生も一緒になって各クラスで思う存分に踊りました。吹奏楽部による「ポップステージ2020」。聞きなれた曲が印象的でした。
 交流文化祭は、県立姫路特別支援学校との交流も兼ねています。しかし、今回は新型コロナウイルスの関係で交流が中止となり、姫路特別支援学校と分教室からは作品展示での参加。30年以上続けてきた学校間交流。このような状況にも負けず、「交流」を続けることができました。
 3年生は模擬店。いつものようにはできませんでしたが、調理を必要としない献立を考えて販売。「パッとみ サーティーワン(1組)」ではカップのアイス販売、「とっぽぎ松谷屋(2組)」ではトッポギ麺を電子レンジで温めて販売しました。「渡会商品(3組)」ではゼリーとジュース、「あつまれ!古谷の谷(4組)」ではお菓子の詰め合わせセット販売。透明シートでを使って対面販売し、商品の受け渡しもビニール手袋を使いました。購入の際は必ずアルコール消毒。模擬店での販売は、徹底した対策を考えていました。
 生徒会では、カレーのルーとご飯をパックのままで温めて販売。皿に盛るのはセルフ。おいしかった!!校内のあらゆる場所に座って食べていました。1年生は教室での出し物。1組は「あるまれなぞフォトの森」。謎解きゲームの体験展示でした。2組は「今日から俺は?」と題し、ドラマのパロディー。副題は「涙なしのスクールコメディー」。映像と舞台の演出が素晴らしかった。演技力も抜群。3組は「ドキドキワクワク壱の参」。お客さんを台車に乗せて移動するホラー体験。一生懸命に脅かそうと頑張っていましたね。文化部の展示も魅力的でした。普段の成果が十分に表現されていたと思います。
 美術部は絵画や粘土、彫刻などを展示。「花鳥風月」と題してカラフルな生け花を華道部が披露。「Photo Space(写真部)」では足を運んで撮った四季折々の写真の展示。「君は書道の魔力を知っているかい?(書道部)」では、書や表札の展示や「コロナ二負ケルナ」と書かれた巨大展示。自由に揮毫することもできました。
 「コンピュータ祭り(コンピュータ部)」でのイントロクイズ。「Original Style(文芸部)」はシールの販売や塗り絵体験。「ボランティア部とは?(ボランティア部)」では、参加したボランティア活動の記録を掲示し、茶道部によるお茶席など多種多彩。文化部の力に圧倒されました。
 今年は野外ステージの設置ができませんでしたが、体育館内でフォークソング部や有志のダンスパフォーマンスを披露。「チームなむなむ」「purple cherry」によるステージ。日ごろの練習の成果を発揮することができました。来年こそは絶対に「フェス」を実現したいと思います。
 交流文化祭終了後のアンケートによると、ステージ発表の満足度は93.2%。有志によるバックパネルの評価は90.5%の高評価をしてくれています。
 ある生徒が「文化祭を実施してくださってありがとうございました」とわざわざ言ってくれました。色々なことで我慢をしなければならなかったこの半年。「コロナだから仕方ない」では到底納得することはできません。困難な状況であるからこそ、「どうすればこの問題を突破できるか」を考えるための、最高の教育環境になったのかもしれません。充分な環境の中での実施にはなりませんでしたが、「来年こそは!」との思いでいっぱいです。
 交流文化祭を迎えるにあたって、各クラスで意見を出し合い、そして悩み、たくさんのことを学びました。一人ひとりが真剣だからこそぶつかり合います。みんなが意見をぶつけ合って一つの作品を完成させます。だからこそ行事で成長できると思います。
 最後に生徒会長からの挨拶。長い時間をかけて取り組んできたみんなに対してねぎらいの言葉とともに、これからの決意が語られました。残念ながら、次の日に控えていた交流体育祭は雨のため中止。各学年での開催の運びとなりました。
 昨年に続いての大きな取組は、巨大なバックパネルの制作。舞台の上に横7m×縦4mの作品を6月中旬から有志が集まって制作。夏の暑い日に汗を流しながら、原画作成から下書き、色入れまでを全部自分たちの手で完成させました。今年も見事な作品が完成しました。
 保護者の方々をお迎えできなかったことが残念でしたが、実施日より2週間が経過しましたのでホームページ上でご報告いたします。
 2学期は球技大会やウインターコンサート、修学旅行などの行事が目白押し。一つひとつの行事が実施できるように万全を期して取り組んでいきたいと思います。
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